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1人船旅大阪旅行

1人船旅大阪旅行のお話し

九州から船で行くことができる場所を探していた。選択肢は多くはなかった。55年ぶりの万博大阪開催と聞いて、きっと次大阪で開催される頃には私はおばあちゃんになっていて体力的に自由に行くことが不可能かもしれないと思い万博に行くことにした。
大阪旅行が決定した。

船上での時間は少しだけ海を見てその後は個室で過ごした。船の振動を感じながらお酒を飲んで丸まって寝る。

船を降りた朝は、登山に向けて出発した。
大阪最高峰の山を1人で登る。
限定・名物などの言葉に弱い私が最高峰という言葉に強いはずがない。山を決めた理由はそんな理由だった。
想像以上に傾斜が高く、息を切らしながら登っていく。傾斜が高いとペース配分が分からず、必要以上にぐんぐんと進んでしまい息切れを加速させる。やっとの思いで登頂したが、交通機関の関係で下山はロープウェイだった。
息を切らしながら登った山を一瞬で降りる、このポカンと口が開くような気持ちを得たことがその日1番の収穫だった。

登山の後は道頓堀で名物たちを食べた。
かっこいい服を着たおじいさんを二度見し、念願のファンファーレと熱狂の出るお笑いライブへ行った。ファンファーレと熱狂の漫才が好きだと自認はしていたものの、私自身が驚くほどに私はファンファーレと熱狂の漫才が大好きだったらしかった。♪

かっこいい服を着たおじいさん
かっこいい服を着たおじいさん



2日目は万博だった。
大都会の電車の乗り換えに迷うだろうと思っていたが、そんなことは見通されていて50メートル間隔で誘導する警備員さんたちのお仕事の結果、私はすんなりと会場に向かうことができた。
ほとんど無計画でパビリオンの予約なしで入場した万博だったが、色々な国のビールを飲んでぼーっと大屋根リングを見る休憩を挟みながら 、UAE・トルクメニスタン・バレーン王国・アフリカ諸国・スペイン・インドネシアのパビリオンを見学できた。文化や歴史といった華々しさだけではなく国ごとの貧富の差を生々しく感じたりもした。 
あまり行く機会に出会えない国のパビリオンを見学したいという密かな目標は達成された。

ライトアップされた明石海峡大橋の下を船でくぐる。見上げる明石海峡大橋の迫力と船上の強風は初めての体験だった。夜の海を眺めながらお風呂に入り、270円の少し高級なビールを買って個室へ戻った。

平坦な日常をたまに鬱陶しく感じてしまうけれど、平坦な日常は鬱陶しくて愛おしかった。
1人船旅は愛おしくて仕方がなかった。けれど、愛おしさが見えにくいから、荒波を立てて欠航していたのかもしれない。

船の個室で、ぐっすりと眠りながら九州へ帰った。

くっきりとした虹を見つけて喜べるくらいには元気だよ。毎日同じ事の繰り返しを元気の要としている♪

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