稲に産み付けられた卵の蛍光色の意味?
稲穂の根元を始め、その周りのあちこちには
蛍光ピンク色の卵が産み付けられている光景
は見覚えのある方もおられる事と思う。
この卵を産みつけたものの正体とは、俗称で
ジャンボタニシと呼ばれるもの。
南米はアルゼンチンの淡水域に生息している
巻貝で、日本への渡来は1981年のこと。
その目的は他国でも食用として利用されてる
事から、日本国内複数箇所で養殖が始まる。
中に含まれる住血線虫などの寄生虫の問題や
そもそもが日本人の口に合わない事などから
食用品としての価値がない事から養殖業者が
廃業して、コレをそのまま放置した結果から
日本国内の広範囲に帰化してしまった。
これらジャンボタニシは、稲作の田んぼへと
姿を現し、稲の葉を食べる害虫となり、また
その卵が稲の根元に産み付けられる事となる。
自然界の中、一般的な生物の卵とは栄養価が
高く、多くの天敵のターゲットとなるもので
あるのだが、このジャンボタニシの蛍光色を
した桃色の卵はこんなにも派手で良いのか?
実はコレを捕食するものがいない、つまりは
天敵なしの存在なのである。この卵の中には
恐ろしい毒成分『PcPV2』が含まれている。
ジャンボタニシの名称は俗称と説明をしたが
コレは日本のタニシ類とは全く異なる生物で
正式名は、竦林檎貝(スクミリンゴガイ)と
呼ばれるものである。
コレの産む派手な卵に含まれる『PcPV2』と
呼ばれる神経性の毒成分となる。マウスでの
テスト結果で神経細胞に働きかける毒性結果
が得られたとの情報までは一般公開されては
いるのだが、その毒がもたらす恐ろしい結果
は公開を伏せられているもの。
日本国内でも、素手でこの卵に触れる事すら
危険な事だとは周知されているもの。
スズメバチ、アシナガバチが黄と黒の警告色
とその模様で、寄らば強烈な毒針を打ち込む
ぞと脅しているものもあるが、この鮮やかな
桃色の卵もその中に含まれる毒成分に絶対の
自信を持つものゆえの色なのである。
農家の方もこの卵を手袋で掬っては、地面の
上に踏みつけた痕跡があちこちに見られる。
過去の後先を考えないベンチャービジネスが
作り出した厄介ごとのひとつが、この桃色の
卵として負の遺産として今も日本に残る。





和名 竦林檎貝
(スクミリンゴガイ)
ジャンボタニシ
洋名 アップル スネイル
(APPLE SNAIL)
ゴールデン アップル スネイル
(GOLDEN APPLE SNAIL)
シャネルド アップル スネイル
(CHANNELED APPLE SNAIL)
学名 ポマセア カナリクラタ
(POMACEA CANALICULATA)
殻高 50〜80mm
食害 イネ、サトイモ、ヒシ、ハス
毒物 PcPV2(神経性毒)
広東住血線虫の感染源
症状 神経細胞への悪影響
原産 アルゼンチン
渡来 1981年(食用目的)
備考 世界の侵略的外来種ワースト100
日本の侵略的外来種ワースト100
重点対策外来種
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