クズ 庭に絶対に植えてはならない植物たち
葛 (クズ)
マメ目、マメ科、クズ属の多年生の蔓性植物
日本を含む東アジアに広く分布する植物。日本では
古来より葛粉の原料や、家畜の飼料、薬草や食用と
幅広い範囲で利用されてきたものである。代表的な
もので表すと、葛粉(クズコ)を利用して作られる
クズアメ、クズキリ、クズモチ、クズユ、等がこの
クズに由来するものである。葛根湯(カッコントウ)
もその漢字が示す通り、風邪の初期症状緩和の為の
薬用として有名なものでもある。
この植物は『モンスター』と呼ばれる程の成長力と
蔓の伸長によって『他の植物を覆い尽くしてしまう』
性質を持つ。他のどの蔓性植物の中でもダントツの
この能力こそが、モンスタークラスなのである。
クズのその成長基盤にあるもののひとつに、その
根が大きく貢献、多くの塊根を形成させて、範囲を
拡げるものとなっている。この根の部分に多くの
デンプンを含んでいるもので葛粉の原料部となる。
この根は、刈り取りや焼却でも容易に枯死せずに
地中数メートルにも達する。多少のダメージなら
地下茎や根茎から旺盛に再生する能力をもつのだ。
クズのもうひとつの武器は大きな三出複葉にある。
この一枚の葉がとても広く成長するもので、多くの
日光を効率よく受け止めて植物全体の成長を促す。
成長を重ねたクズはその上層を広い葉で覆い尽くし
その下にある樹木の日光を遮断させる事で光合成を
妨げてしまう。これにより、元々の植生が衰退して
クズ自体は勢いを増すのである。
もうひとつの大きな武器は、その蔓性能力である。
この蔓は、夏の育成期には1日に30cm以上も
伸びて、1シーズン辺り10m以上も伸びることも
ある程で、巻きひげなどを持たずに、茎自体が他の
植物に直接絡みついて大きく成長するものであり、
わずか数ヶ月で林や草原を覆い尽くす。この茎は
木質化する性質から、そのシーズンの終わり頃に
この蔓を伐採したものからは、あのクリスマスの
飾りに使われるリースが出来上がるもの。これが
マンション三階建ての建物の高さまでの樹木をも
飲み込んでしまう能力につながる。
日本国内では利用価値もある一方で、放置された
農地や林縁では他の植物を駆逐し『緑のカーテン』
の様に景観を変えてしまう植物で、淀川の河川敷
では時期によっては目の前に見える風景の殆どが
クズなんて場面を何度も見ている。
アメリカの南部では19世紀末に土壌侵食防止や
飼料用として日本原産のものが持ち込まれ導入を
されたが、その後制御が不能状況ともなる繁茂に
『世界侵略的外来種ワースト100』にエントリー
されている。
このクズを植えようと考える人はほぼ居ないもの
と思うが、私の実家の近所の池の横にある住宅は
隣の池に生えているこのクズが勢力を伸ばしては
庭へと侵入していた。多分空き家となっていると
考えられるが、このクズの覆い被さった状況から
これを伐採する労力は大変だろうと想像できる。


















和名 葛 (クズ)
台湾葛 (タイワンクズ)
洋名 プエラリア (PUERARIA)
学名 プエラリア モンタナ
(PUERARIA MONTANA)
分類 マメ目、マメ科、クズ属
種類 多年生蔓植物
草丈 20〜30m
開花 晩春〜夏
花寸 50〜60mm
原産 日本 (奄美大島、沖縄諸島)
中国、朝鮮、台湾
言葉 活力
根気
努力
治癒
芯の強さ
撮影 2025年9月6日(土)
場所 伊丹市緑ヶ丘プール
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