障害者枠の事務なら書類は通ると思っていた。僕が「10社書類落ち」に驚いた理由
最近、障害者雇用の求人をいろいろ見ています。
僕は事務職を中心に探しているのですが、ネットで障害者雇用の体験談を読んでいると、気になる話を見かけました。
「障害者枠で10社応募したけど、全部書類で落ちた」
「書類選考が全然通らない」
これを見て、僕はかなり驚きました。
10社落ちたことより、
「10社とも書類で落ちた」
ということに驚いたんです。
なぜなら、僕には以前、障害者枠で事務職を探したときの経験があったからです。
僕が障害者枠で事務を探したとき
当時、僕は就労移行支援を利用していました。
そのときに受けたのは3社です。
1社目は、かなり遠い特例子会社。
ここは面接まで進みましたが、落ちました。
就労移行支援の企業見学で訪れたので応募しました。
思っていた条件と違う事を直前で知ってやる気がなくなっていたのも原因だとは思います。
2社目は、合同面接会で見つけた給与の高い中小企業の事務。
ここも面接まで進みましたが、不採用。
支援者と一緒に合同説明会でお話を聞いた後に応募してました。
そして3社目。
近所の中小企業の事務に応募して、採用されました。
ハローワーク経由でしたが、支援者と一緒に会社に行き、実習を受け入れてもらいトライアルを経て就職しました。
つまり、
3社受けて、3社とも面接はしていた。
だから僕の中では、
「障害者枠で事務を探すなら、書類はそれなりに通って、面接で決まるものなのかな」
という感覚ができていたんだと思います。
だからネットで、
「10社書類で落ちた」
という話を見たとき、
「え? 障害者枠の事務って、そんなに書類で落ちるの?」
と思いました。
でも、今考えると僕にも条件があった
ここで、もう一つ気づいたことがあります。
当時の僕は、就労移行支援を利用しながら就職活動をしていました。
企業側がそれをどのくらい評価していたのかは分かりません。
ただ、
「就職に向けて支援を受けている」
「働くための準備をしている」
ということが、プラスに働いていた可能性はあります。
僕の応募までの経緯も就労移行支援の方の補助がかなりあったことが、書き出してみると分かります。
事業所やそこで働く人による部分は大きいですが、僕には良い人たちが付き添っていてくれたようです。
「障害者枠の事務なら書類は通る」
と思っていたのは、ちょっと違ったのかもしれません。
僕が経験した3社では、たまたま書類選考を通過できていた。
そこには求人との相性や、そのときの自分の経験、そして就労移行支援を利用していたことなど、いろいろな条件があったのだと思います。
その後、クローズでは僕も書類で落ちた
その後、繋ぎの仕事を探して、クローズで4社応募しました。
結果は、
1社目、書類落ち。
2社目、面接まで進んだけど不採用。
3社目も面接まで進んだけど不採用。
そして4社目の大型スーパーに採用されました。
ここで初めて、
「あ、自分も書類で落ちるんだ」
と思いました。
障害者枠の事務では書類で落ちた経験がなかった。
でも、クローズで探したら普通に書類で落ちた。
今思えば僕は、
「障害者の事務職」
と
「一般の仕事」
を、どこかで別物として考えていたのかもしれません。
そして、
「障害者枠の事務なら、すぐに面接くらいは受けられる」
と思っていた。
でも、ネットで他の人の就活を見てみると、そうとは限らない。
自分の経験だけで考えていたから、10社書類落ちという話に驚いたんだと思います。
じゃあ、10社書類で落ちるのは普通なの?
ここが最初の疑問です。
正直、これは厚生労働省のデータを調べても分かりませんでした。
2025年度、ハローワークを通じて就職した精神障害者は66,580件。
新規求職申込件数は165,316件。
就職率は40.3%でした。
ただ、この数字から、
「平均何社応募しているのか」
「何社書類で落ちているのか」
「何社目で内定したのか」
までは分かりません。
だから、
「精神障害者なら10社くらい書類で落ちるのが普通」
とは言えません。
逆に、
「10社も書類で落ちるなんて珍しい」
とも言えません。
少なくとも僕が最初に思っていたほど、単純な話ではなさそうです。
「10社落ちた」だけでは、何も分からない
例えば10社応募して、
10社とも書類で落ちた人。
10社応募して、
5社書類通過、3社面接、1社内定だった人。
どちらも「10社応募した人」です。
でも、就職活動の状況は全然違います。
さらに、
どんな職種だったのか。
正社員なのか。
未経験なのか。
勤務地はどこなのか。
給与はいくらなのか。
在宅勤務を希望しているのか。
どんな配慮を求めているのか。
こういう条件でも、難しさは変わります。
だから、
「10社落ちた」という数字だけでは、その人がどれくらい就職に苦戦しているのかは分からない。
これが今回調べてみて思ったことです。
それでも、10社落ちたら普通にへこむ
「数字だけでは分からない」
と言われても、10社落ちた本人からしたら、
いや、普通にへこむだろ。
とは思います。
「自分には無理なのかな」
「障害者枠でもダメなのかな」
と思ってしまうのも、無理はないと思います。
だから、
「10社落ちても気にすることはない!」
とは言いたくありません。
落ちたら落ちたで、普通に嫌です。
僕だって4社受けて3社落ちています。
ただ、今回調べてみて、
「10社落ちた」という数字だけでは、就職活動の全体像は分からない
ということは少し分かりました。
そして、自分の過去の経験だけを基準にして、
「障害者枠の事務なら、書類くらいは通るだろう」
と考えるのも違った。
これからは、自分の就活もデータにしてみる
実は今も、僕は就労移行支援に通いながら、仕事を探そうとしています。
だから今回は、他の人の体験談や厚生労働省のデータを調べてみましたが、
これからは自分自身の就職活動も記録していこうと思っています。
何社応募したのか。
書類は何社通ったのか。
何社落ちたのか。
面接まで進んだのは何社なのか。
そして、最終的にどこで採用されたのか。
事務職に絞ったらどうなるのか。
条件を変えたらどうなるのか。
実際に就職活動をしてみないと分からないことも、たくさんあると思います。
もちろん、僕一人のデータなので、それだけで「精神障害者の就職はこうだ」とは言えません。
でも、
「精神障害者で事務職を探している僕の場合は、実際どうだったのか」
という記録にはできる。
今回の記事も、その第一歩です。
最初は、
「10社も書類で落ちるって、本当なの?」
という小さな疑問でした。
でも調べてみたら、自分が今までの経験だけで、
「障害者枠の事務なら書類は通る」
と思い込んでいたことにも気づきました。
これから実際に就活をしてみて、
「本当に10社書類で落ちるのか?」
それとも、
「意外と書類は通るのか?」
自分で確かめてみたいと思います。
一社一社に全力で応募して一喜一憂していたら駄目そうな事はよく分かったので!
そのあたりの気持ちの準備もして取り組もうと思います。
その過程も、またnoteに書いていこうと思います。
