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「備蓄はお金がかかる」と思ったら。買う前にできる0円食防災

備えたほうがいい。でも、正直ちょっと気が重い


スーパー、無印良品、100円ショップなど、今はさまざまな場所で防災食を見かけるようになりました。

目にする機会が増えるほど、「わが家も用意しないと」と思う一方で、こんな気持ちもありませんか。

  • 家族分をそろえるとお金がかかる

  • 食費も上がっているのに、備蓄食まで買うのは負担

  • 密封されたパッケージを見ると、おいしくなさそうに感じる

  • 買っても食べないまま賞味期限が切れそう

  • 3日分と言われても、何をどれだけ買えばよいのか分からない

  • 置く場所がない

そこで今回は、非常食を買い足す前にできる「0円食防災」を紹介します。

1|0円食防災は「何も買わずに済ませること」ではありません


0円食防災とは、備蓄をしなくてもよいという意味ではありません。
まずは家にある食品を確認し、災害時にも使えるものを見つけることです。

  • 家に何があるか確認する

  • どのような状況なら食べられるか分ける

  • 賞味期限と保存方法を確認する

  • 置き場所を見直す

  • 実際に食べてみる

ここまでなら、新しく食品を買わなくても始められます。
そのうえで、足りない物だけを買い足せば、無駄の少ない備蓄になります。

2|「3日分を買う」前に、家に何食分あるか見てみよう


「最低3日分」と言われても、実際の量は想像しにくいものです。
1人なら、1日3食×3日で9回分。4人家族なら36回分の食事を考えることになります。

これをすべて専用の非常食でそろえようとすると、お金も収納場所も必要です。

しかし、普段食べている米、麺、缶詰、乾物、レトルト食品なども含めれば、すでに家に何食分かあるかもしれません。

まずは「3日分を買う」ではなく、「今ある食品で何回食べられるか」を見てみます。

3|食品名ではなく「どうすれば食べられるか」で分ける

「災害時の食べ方で分ける」と聞いても、最初は想像しにくいと思います。

難しく考えず、家にある食品を次の4つに分けます。
🔶そのまま食べられる
🔶電気、ガス、水を使わなくても食べられるものです。
 →缶詰、のり、クラッカー、魚肉ソーセージ、お菓子など、普段から家にあるものも含まれます。
🔶お湯があれば食べられる
🔶カセットコンロでお湯を沸かせる場合に使える食品です。

即席みそ汁、カップ麺、フリーズドライ食品などが当てはまります。

〇鍋で少し調理すれば食べられる
〇米、パスタ、そうめんなどです。
〇賞味期限は比較的長くても、水、燃料、調理時間が必要になります。
〇停電したら先に食べたい
〇冷蔵庫や冷凍庫にある食品です。

長期保存用ではありませんが、停電直後の食料として使えることがあります。保存状態を確認し、食べてよいか迷う場合は無理をしません。

すべてを別々に収納する必要はありません。紙やスマートフォンに「そのまま・お湯・簡単調理・先に食べる」とメモするだけでも十分です。

4|言われてみれば確かに。「ある」と「食べられる」は違う

家に食品があるだけでは、災害時に食べられるとは限りません。

次のように考えてみます。

  • 停電しても食べられる?

  • 水が出なくても食べられる?

  • 電子レンジが使えなくても大丈夫?

  • カセットコンロがあれば調理できる?

  • 開封するための道具は必要?

  • 自分や家族が実際に食べられる?

例えばパックごはんがあっても、電子レンジが止まったときにどうやって温めるかまで考えている人は多くありません。

長期保存できる乾麺も、水や燃料がなければ調理できません。

こうして考えると、「食品がある」と「食べられる状態になっている」は違うことが分かります。

5|賞味期限が長いと「食べてはいけない」と思っていませんか?

非常食は「災害が起きるまで取っておくもの」というイメージが強く、普段は食べてはいけないように感じることがあります。

その結果、一度も食べないまま賞味期限を迎えてしまうこともあります。
しかし、災害時に初めて食べて、口に合わないことが分かっても困ります。

賞味期限が近づく前に普段の食事で食べ、食べた分を補充すれば、食品を無駄にしにくくなります。

6|部屋が狭くても「もう1か所」はつくれる

備蓄専用の棚や収納ケースを、新しく用意する必要はありません。

  • 戸棚の一角

  • 空いている引き出し

  • クローゼットの一部

  • 家にあるかごや袋

こうした場所に、食品の一部だけを分けておきます。
全部を移動するのではなく、1日分だけ別の場所に置く方法でも構いません。

地震でいつもの戸棚が開かなくなったり、物が倒れて近づけなくなったりした場合にも、別の場所に食品があれば助かります。

高温多湿を避け、商品の表示に合った場所を選び、家族にも場所を伝えておきます。

7|実際に一食だけ食べてみる

家にある食品を確認したら、一食だけ試してみます。
例えば、次のような条件を決めます。

  • 電子レンジを使わない

  • 水道から水を出さない

  • カセットコンロだけで準備する

  • 火も水も使わず食べる

試してみると、さまざまなことに気づきます。

  • 袋が思ったより開けにくい

  • 缶切りが必要だった

  • 飲み物がないと食べにくい

  • 量が足りない

  • 味が濃くて喉が渇く

  • 子どもや家族が食べなかった

  • 洗い物に水が必要だった

実際に食べることで、その食品が本当に自分や家族の備蓄になるかを確認できます。

8|試して分かった「足りない物」から買い足す


ここで初めて、買い足す物を考えます。

  • そのまま食べられる物が少ない

  • 主食はあるが、おかずがない

  • 飲料水が足りない

  • 家族が食べられる物が少ない

  • カセットコンロはあるが、ボンベがない

  • 開封に必要な道具がない

不足が分かってから買えば、使わない非常食を大量に買わずに済みます。

必要な物を一度にそろえるのではなく、普段の買い物で一つずつ足していく方法でもよいのです。

まとめ|食防災は、買うことから始めなくてもいい

防災というと、新しい物を買わないと始められないように感じます。
でも食に関しては、家にある食品を確認することも立派な備えです。

まずは今日、食品を5つだけ選んでみてください。

  • そのまま食べられる?

  • お湯が必要?

  • 電子レンジが止まっても大丈夫?

  • 家族も食べられる?

  • 賞味期限と保存方法は?

確認して、実際に一度食べてみる。

そのあとに、本当に必要だと思った物だけを買い足す。

0円食防災は、お金を使わない防災ではなく、無駄にお金を使わず、自分や家族に合った備えを見つける方法です。


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