40歳になっても、「こんな男になりたい」と思える人たちがいる。
EO Kyushuの10周年イベントで、運営として3日間、長崎県五島に行ってきた。
経営者になって10年。それなりに経験してきたつもりだけど、今回も超濃い刺激を受けた。
特に印象に残ったのが、
株式会社MTGの松下剛社長の講演。
ReFa、SIXPADなど数々のブランドを生み出し、会社を上場させ、年商約1,000億円規模まで成長させても、なお守りに入らず、大きなビジョンを掲げて挑戦されている。
そして松下社長は、今回訪れた五島のご出身。
事業で成功した今、その力を故郷にも還元し、地域の人たちから本当に愛され、尊敬されているのを肌で感じた。
自分自身も地方創生事業に関わっているからこそ、究極の地元貢献、地方創生の形をみれた気がする。
地方から出て、外の世界で力をつけ、故郷に還元する。そして「あの人がいてくれて良かった」と地域から思われる。
経営者としてのスケールも、生き方もめちゃくちゃかっこいい。
素直に「こんな男になりたい」と思わせていただいた。


もう一つ良かったのが、EO Kyushuの歴代会長10人によるパネルディスカッション。
起業家の成長のために、なぜ貴重な時間を使ってEOを運営してきたのか。
自社の上場準備と並行して会長を務めた人もいれば、運営方針を巡って本気でぶつかり、喧嘩したこともあったという。
全員が経営者で、本業だって忙しい。それでも10年間、次の会長へバトンを繋いできた。
綺麗な成功談ではなく、裏側の葛藤やハードシングスまで聞けたのが本当に良かった。
今のEO Kyushuがあるのは、歴代メンバーが「自分のためだけではない時間やエネルギー」を使い続けてきたからこそ。この環境に改めて感謝。


そして実は今回、五島に一人の学生を急遽連れて行った。
起業を志していて、挑戦する経営者たちを間近で見てほしいと思って直前に誘ったら本当に来た。笑
そして今朝、彼から長いLINEが届いた。
「松下社長のお話を聞いて、初めて心の底から『自分もこんな男になりたい』と思いました」
そして、
「『参加して良かった』だけで終わらせず、数年後に『あの3日間があったから今の自分がある』と言えるように、ここから結果を出していきます」
と。
めちゃくちゃ嬉しかった。
40歳の自分と、19歳の彼。年齢も経験も違うのに、同じ人の生き方を見て「もっと挑戦したい」と思っていた。
彼のLINEを読みながら、自分が学生だった頃を思い出した。
当時の自分も、ずっともがいていて、何者かになりたい。面白い人生を生きたい。何か大きなことに挑戦したい。
志だけはあったけど、何をすればいいのか全く分からなかった。
経営者の知り合いもいない。起業の仕方も知らない。自分に何が向いているのかも分からない。
「志はある。でも、何もない。」
だから遠回りもしたし、失敗もたくさんした。
もちろん、若いうちはどんどん失敗もした方がいい。
だから彼には
「早く小さく沢山失敗して、大きな成功を最速で掴みにいこう」
と返した。

いつの間にか40歳のおっさんになった今、改めて思う。
先に歩いた人間が教えれば避けられる失敗まで、次の世代が繰り返す必要はない。10年かけて分かったことなら、もっと早く渡せばいい。
人生を変える人に出会ったなら会わせる。一人では行けない場所なら連れていく。
その分、若い世代にはもっと先で失敗してほしい。
自分たちが失敗した場所ではなく、その先の、まだ誰も答えを知らない場所で挑戦してほしい。
それが、先に生きてきた大人の役割なんじゃないかと。
答えを押し付ける必要も、人生のレールを敷く必要もない。
道を示す。選択肢を増やす。人と繋ぐ。機会を渡す。
そして、志ある若者の夢や目標が少しでも早く現実になるよう手助けする。
日本には「何かやりたい。でも、どうすればいいか分からない」若者が意外と沢山いる。
才能や志がないんじゃない。
会うべき人に会えていない。行くべき場所を知らない。自分の可能性を知らないだけかもしれない。
そんな若者に大人が機会を渡し、もっと先で挑戦してもらう。
新しい会社や革新的な商品、サービスを創る。地域を巻き込み貢献する。世界で勝負する。
若者の可能性を早く開花させることは、日本の可能性を広げることでもある。
でも、そのためにも、まずは何より自分自身。若者に何かを語る前に、自分がもっと挑戦し、圧倒的に成長しなきゃいけない。
今回の五島で、まだまだ自分は小っせぇと痛感した。でも、それが嬉しい。
40歳になっても「こんな男になりたい」と思える先輩たちがいる。
だったら、今の自分に満足している場合じゃない。
もっと大きな挑戦をする。
もっと失敗する。
もっと力をつける。
もっと人や社会に還元できる人間になる。
40歳。まだまだこれから。
絶対もっと成長してやる。
