私が“参入障壁の低いビジネス”をあえて選ばない理由
ビジネスを考えるとき、
最近いちばん重要だと思っているのは、
努力や根性よりも「どこで戦うか」という事。
市場選び、規模、
そしてその市場が将来どうなっていくのかの予想。
ここを外すと、
どれだけ頑張っても報われない。
逆に言えば、
場所さえ間違えなければ、
そこまで器用じゃなくても勝負になる。
そしてもう一つ、
最近かなり意識しているのが「参入障壁」だ。
参入障壁が低いビジネスは、
始めやすい。
元手も少なく、資格もいらず、
思い立ったらすぐ参入できる。
だから多くの人が集まる。
例えば飲食店。
やろうと思えば、
明日からでも始められそうなイメージがある。
だからこそ競争も激しい。
うまくいっている店の裏で、
消えていく店も同じくらい多い。
一方で、運送会社のような業界は、
何もない個人がスタートするには参入障壁は高い方だ。
車両の用意、許可、管理体制、
人の確保、保険、維持費。
思いつきで参入できる世界じゃない。
不動産も同じで、
国家資格が必要だったり、
実務経験が求められたりする。
始めるまでに時間もコストもかかる。
だからこそ、
簡単には人が増えない。
資格が必要なビジネスが多いのも、
結局は「誰でも入れる場所」に
なりすぎないためなんだと思っている。
もちろん、
参入障壁が高いか低いかの感じ方は人それぞれだ。
資格なんて余裕だと思う人もいれば、
それだけで無理だと感じる人もいる。
難易度は同じでも、
価値観や経験で見え方は変わる。
それでも一つ言えるのは、
「誰でも簡単に始められる場所」は、
誰でも簡単に消えていく場所でもあるということだ。
楽そうに見える市場ほど、
中に入ると消耗戦になりやすい。
価格競争、体力勝負、
差別化できない戦い。
努力しても、
構造的に勝ちにくい場所は存在する。
だから俺は、
あえて参入障壁の低いビジネスを避ける。
最初はきつくても、
入るまでが大変でも、
入ってからの競争が緩やかな場所を選びたい。
とはいっても厳しい戦いにはなるだろう。
ただビジネスは、
気合いで勝つゲームじゃない。
どこに入るかで、
勝敗の半分以上は決まっている。
これは、
現場を見てきた人間としての、
かなり現実的な結論だ。
だからこそ
どこの場所でどの業態で勝負しにいくか
真剣に考えて行動していくしか勝つ術はない。
