書評:末木文美士『日本思想史』(岩波新書)著者も「はじめに」に書いているとおり、本書は「日本の思想」というものを、西欧の「思想・哲学」の枠組みでは捉えにくい「思想」として、総体的に捉えようという試みである。これまで、この種の大胆な試みがなされてこなかったため、不十分なものとなるのは覚悟の上で、あえて「叩き台…