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AI時代に生きる日本人へ|本音と建前の感性が武器になる話

日本人は昔から
「本音を言わない」
「建前ばかりで分かりにくい」
「曖昧で扱いにくい」
と言われてきました。

でも、AIが日常に入り込んできた今、
ふと立ち止まって考えることがあります。

それは本当に“欠点”だったのでしょうか。

ここで言う「OS」とは

ここで使う**OS(オペレーティング・システム)**とは、
パソコンやスマホの専門用語ではありません。

私たちが無意識に使っている
「物事の受け取り方」「判断のしかた」「距離の取り方」
その土台となる思考と感覚の基本設定のことです。

・何を言い、何を言わないか
・どこで一歩引くか
・今、決め切るのか、待つのか

それらを自動的に選んでいる、
目には見えない前提。

この記事では
建前と本音を、日本人に長くインストールされてきた「感性OS」として捉えています。

建前と本音は「嘘」ではない

まず大切なこと。

建前と本音は、
本来、嘘と真実の関係ではありません。

建前:場を整えるための言葉
本音:自分の内側にある感覚や思い


どちらかが正しくて、
どちらかが間違っているわけではない。

日本人は昔から
言葉を一層で使わない文化を持っていたということです。

なぜ日本人は「扱いにくい」と言われてきたのか

多くの社会では、長い間、

・言葉=本心
・発言=立場
・はっきり言うこと=誠実

という前提で物事が進んできました。

この単層のOSから見ると、

・すぐに結論を出さない
・曖昧な言い方をする
・余白を残す

日本人の建前と本音を含む振る舞いは、
たしかに分かりにくく、時として扱いにくいもの、ネガティブなものと認識されてきました。

でもAI時代、前提が変わった

今は、こんな時代です。

・言葉だけが切り取られ
・その前後の文脈は消え
・一度の発言が、ずっと残り続ける

何気なく言った一言が、
その人の評価や立場を決めてしまうこともあります。

だから今は、
正直であろうとするほど、傷ついたり疲れたりしやすい時代
とも言えるのかもしれません。

そんな環境の中で、
すべてを言い切らず、
一度立ち止まり、
距離を取ることができる――
日本人の感性OSが、静かに意味を持ち始めています。

「全部言う」ことが最善とは限らない

すべてを言語化し、
すべてを明らかにし、
すべてを決め切る。

それが必要な場面も確かにあります。

でも今は、
言わない自由、留保する知性が
人を守る場面が増えています。

日本人は、
それを特別な知恵として意識することなく、
人と関わり続ける中で、
自然と身につけてきたものなのだと思います。

まとめ

建前と本音は、
ネガティブに扱われてきた側面もありますが、
欠点でも、弱さでもありません。

それは、
人と人、言葉と感情、社会と個人のあいだで、
摩擦を起こさないための感性OSともいえるのです。

特別な才能ではなく、
暮らしの中で育まれてきた在り方。

扱いにくいと言われてきたものが、
いま静かに、価値を反転させています。

その変化のただ中に、
私たちは立っているのかもしれません。

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