XGファンに知っておいて貰いたい「Mr. Roboto」とSTYXのこと。
XG「GALA」のミスターロボット!
XGが2025年9月にリリースした最新楽曲「GALA」内において “どもありがっと、ミスターロボット” というフレーズが登場しかなり話題になっている。
このフレーズは、アメリカン・プログレ・ハードの雄、STYXが1983年にリリースした『キルロイ・ワズ・ヒア』に収録された「Mr. Roboto」の一節で、同曲はビルボードチャートでも3位を記録する大ヒットとなった。
日本語で歌われた、“ドモ・アリガット・ミスターロボット・ヒミツヲシリターイ” フレーズが印象に残る日本人にも耳馴染みの深い一曲だ。
Album『キルロイ・ワズ・ヒア』のストーリーは、ロックンロールが禁止された近未来において、ロボット看守が見張る監獄に閉じ込められた、不良ロックンローラーのキルロイが、脱獄を図るという、ディストピアストーリー。
1980年代のロボットブーム
1980年前後は、来るべきロボット社会に対する恐怖と羨望から、映画や、小説、音楽シーンにおいても様々にロボット社会のようなテーマが扱われた。ドイツのテクノポップバンド、クラフトワークの「The Robots」(1978)がこのブームの火付け役となり、クイーンも84年にロボット路線を強めた楽曲を制作している。
STYXとは?
80年代のロボットブームの中で生み出された「Mr. Roboto」だが、本来のSTYXは、70年代初頭より活躍し、カンサスやジャーニーと同じアメリカン・プログレ・ハードの文脈で語られるレジェンドバンドだ。
デニス・デ・ヤング(ピアノ)と、トミー・ショウ(ギター)という対照的な二人のソングライターが在籍し、数多くのヒット曲を産み出してきた。
2025年現在もバンドは存続しているが、デ・ヤングは既に脱退しており、トミー・ショウが牽引するバンドとなっている。70年代・80年代のヒット曲はデ・ヤングが手掛けた曲が多く「Mr. Roboto」もデ・ヤングの未来志向、シアター指向が産みだした劇的な楽曲だった。
それでは、この機会に、STYXを語る上で欠かせない重要楽曲を紹介しておこう。
初期の名曲「Lady」(1973)
こちらは、バンド最初期に発表したリリカルなピアノのメロディラインが印象的なデ・ヤングの楽曲。初期の代表曲だ。後年に、デニス・デ・ヤングがソロでオーケストラとコラボした映像で、ボレロとのマッシュアアップが楽しい。
バンドを代表する「Fooling Yourself (The Angry Young Man)」(1978)
こちらは、トミー・ショウが1978年に手掛けた楽曲。日本では「怒れ!若者」の邦題で知られている。後年にオーケストラやコーラス隊と、トミー・ショウがソロでコラボした映像。
1981年の「The Best Of Times」
こちらは、81年にバンドで最も成功したAlbum『Paradise Theater』からのシングルカットされた劇的な一曲。デニス・デ・ヤングが手掛けている。
2025年、現在のSTYX
アメリカンロック史に残る数々の名曲を残してきたSTYXだが、2000年前後より、トミー・ショウとデニス・デ・ヤングの確執が表面化。内紛が絶えない状態に。
バンドを解雇されたデ・ヤングが、自身の曲を使ったバンド活動の差し止めを提訴したり、こじれにこじれて、現在は修復不可能状態。
トミー・ショウ率いるSTYXと、デ・ヤングのソロ活動が平行している状態だが、デ・ヤングは近年引退も発表している。
・・・今回のXGの「GALA」における「Mr. Roboto」のオマージュにより、改めて往年のStyxに光があたり、初心に帰った、デニス・デ・ヤングと、トミー・ショウが和解し、新生STYXが再び再始動しないかと、ファンは願っているに違いない!!!!
2025年9月27日
クイーン遺伝子探究堂
