南米移住を比べてみる——パラグアイ・ブラジル国境地帯に住む日本人が語るリアル比較
新シリーズ開始 / 無料公開

前のシリーズを読んでくれた人、ありがとう。
自己紹介から始まり、生活費・永住権・治安・医療・住まい・稼ぎ方・日系社会——7回にわたってパラグアイのリアルを書いてきた。
「知らなかった」を減らすための記事を届ける、という約束は果たせたと思っている。
今回から新しいシリーズを始める。
テーマは「比較」だ。
なぜ比較するのか
「パラグアイが良さそうだとは思うけど、他の南米の国はどうなんですか」
前シリーズを読んだ人から、こういう質問をよくもらう。
当然の疑問だと思う。移住先を決めるとき、選択肢が一つだけでは判断できない。パラグアイを「選ぶ理由」と「選ばない理由」は、他の国と比べてみて初めて見えてくる。
だから今回は、パラグアイを軸に他の南米諸国と正直に比べていく。
私の立ち位置——複数拠点という特殊な環境
一点、改めて自己紹介をしておく。
前シリーズではアスンシオンでの生活を中心に書いた。それは今も変わらない。ただ実は、パラグアイとブラジルの国境地帯にも生活拠点を持っており、アスンシオンと合わせて複数の場所を行き来しながら生活している。
国境地帯はパラグアイ・ブラジル・アルゼンチンが交わる「三国国境地帯」だ。橋一本でブラジル側に渡れる距離に拠点がある。買い物・医療・ビジネス——それぞれの用途に応じて、パラグアイ側とブラジル側を使い分けるのが日常になっている。
この生活感覚は、どちらか一方にしか住んでいない人間には出せない視点だと思っている。
YouTubeでパラグアイの情報を探すと、アスンシオンかコロニア・イグアスの映像がほとんどだ。国境地帯の日常を伝えているコンテンツは、ほぼ存在しない。このシリーズでは、その空白も埋めていく。

このシリーズで比較する国と、比較の正直な前提
このシリーズでは以下の国・地域との比較を予定している。
ブラジル:生活経験あり。日常的に行き来している。
アルゼンチン:住んだことはない。国境地帯から見えるアルゼンチン側の実情と、調べた情報をもとに書く。
ウルグアイ・チリ・コロンビアなど:訪問・生活経験はない。リサーチと南米在住者としての視点で書く。
ひとつだけ約束する。住んだことのない国については、その旨を必ず明記する。「実際に住んでいないから分からないこと」を正直に書くのが、このシリーズのルールだ。
前シリーズから変わらない姿勢——「知らなかった」を減らすための情報だけを届ける。
三国国境地帯という場所について
パラグアイ・ブラジル・アルゼンチンが交わる三国国境地帯をご存じだろうか。
この地域の中心となるのが、パラグアイ第二の都市・シウダー・デル・エステだ。世界有数の免税品取引で知られる商業都市で、ブラジル・アルゼンチンから毎日数万人が買い物に訪れる。電子機器・酒・タバコ・香水——日本円に換算すると信じられない価格で取引される品が並ぶ。
橋を渡ったブラジル側のフォス・ド・イグアスは、イグアスの滝への玄関口として世界中から旅行者が訪れる整備された観光都市だ。インフラ・医療施設ともにシウダー・デル・エステより充実している。
アスンシオンとは異なる「もうひとつのパラグアイとブラジル」が、この国境地帯には存在する。前シリーズではアスンシオンの視点から書いた。このシリーズでは、国境地帯という日常も加えながら、南米のリアルを伝えていく。

次回予告
第1回「パラグアイ vs ブラジル——両方に住んだ日本人が正直に比べる」(有料 ¥298)
生活費・治安・ビザ・医療・インフラ・文化——パラグアイとブラジルを項目ごとに比較する。「どちらが移住先として優れているか」ではなく「どちらが自分に合うか」を判断するための情報を届ける。
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