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信じてくれた人のために働く──迷いの果てに見つけた働き方の軸

「もう一度、信じてくれた人のために働こう」

フリーランスとして、自由気ままに働いてきた僕。
でも、ある日、信頼してくれた人を裏切るような働き方をしてしまった。
そのとき初めて気づいた、自分の“軸”のなさ。

信頼を取り戻すために働く──
その想いが、迷い続けた僕の働き方を変えていった。

働く意味を、問い直すときが来た

自由と責任──

フリーランスという働き方には、その両方がある。
仕事を選べる、自分の裁量で動ける、組織に縛られない。

でもそれは、裏を返せば「すべての結果が自分次第
ということでもあった。

僕はその自由を、時に心地よく、
時に無自覚に“自分本位”に使っていた。

そして、ある言葉をきっかけに、
自分の未熟さに初めて向き合うことになる。


コロナ禍で、仕事が消えた

2020年、世界が止まった。
僕の案件も、静かに終わった。

「業務縮小のため、契約終了です」

あっけなかった。
フリーランスという働き方の脆さを、
初めて肌で知った瞬間だった。

焦りはあった。
でも、何も動けなかった。

ソファに寝転び、YouTubeを眺めるだけの毎日。
ただただ、何も変わらない日々が過ぎていった。


信頼してくれる人の言葉

そんなある日、メッセージが届いた。
直前の現場でお世話になったリーダーからだった。

「よかったら、戻ってこない?」

嬉しかった。

自分のことを覚えてくれていた人がいた。
信頼して声をかけてくれた人がいた。
僕は、もう一度その現場に戻ることを決めた。


でも、応えられなかった

チームのみんなは、あたたかく迎えてくれた。
でも、コロナで心を失っていた僕には、
その輪の中にうまく入れなかった。

気持ちが切り替えられなかった。
仕事はしていた。
けれど、反応は鈍く、パフォーマンスも低調だった。

そしてある日、リーダーに言われた。

「せっかくまた一緒に仕事できることを楽しみにしていたのに、裏切らないでほしい」

その一言が、心に刺さった。
信頼してくれた人の期待を裏切ってしまったのだ。


僕は「信頼される人間」じゃなかった

その言葉を受け止めて、ようやく気づいた。

フリーランスという自由な立場の中で、
いつしか僕は「自分だけが良ければいい」と、
どこかで思っていたのかもしれない。

それまでは、ただ「働きやすいか」「技術が合うか」
で現場を判断していた。
でも、それだけじゃなかった。
人と人の間で仕事をしている以上、“信頼”こそが軸になる。

期待してくれる人に報いたい。
信じてくれる人の思いを、裏切らないでいたい。
その日から、
僕の中で“働くことの意味”が少し変わった。


再び歩き出すために

その現場を離れたあと、またいくつかの現場を転々とした。
React、Nuxt、Angular、TypeScript──
技術は日々進化している。

どの現場にも、また新しい出会いと、
信頼の積み重ねがあった。

そしていま、僕はまた新しい働き方を模索している。

エンジニアのままでいいのか。
もっと上流に関わるべきじゃないのか。
3DやXRといった新しい分野にも惹かれている。

まだ道半ばだ。
でももう、“ひとりで働いている”なんて思っていない。

誰かに信じてもらえるような自分でいたい──
その想いを胸に、また一歩を踏み出している。


(完)そして、これから

このシリーズは、ここでいったん区切りにしたい。
逃げて、遠回りして、迷いながらも、
今を選びとってきた僕の“働き方の軌跡”。

次からは、もっと実践的に──
「どう働いているか」「どう生き延びているか」を、
万年初心者エンジニアの視点で書いていこうと思う。

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