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カラフル 使い捨ての人生は心を軽くする?

以前書いたものがでてきてた。
また小説読みたいな。

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これまでは、本は情報を手に入れるために読む、という考えの方が強かったため、どちらかというと実用書や問題解決のヒントになりそうなノンフィクション派だったんですが最近になってフィクションを読む量が増えてきました。

何かを得るつもりで読んでいないので、何も考えずに読むことができて楽しいです。小説は登場人物を通して主張が入ってくるため、ノンフィクションよりも作家のメッセージ性が弱いところも、好き嫌いが激しい自分には合っているなと思いました。普通に読み物として楽しめる上に、読み進めていく中で登場人物に自然に感情移入して、自分も小さな冒険をしている気持ちになる時もありました。


最近読んだ本で森絵都さんのカラフルがあります。

主人公の魂がある人の体に数ヶ月入り、その人になって人生を過ごすお話。

ストーリー全体も自分好みで楽しくサクサク読めたのですが、この「数ヶ月間だけ他人になってその人の人生を過ごす」、というコンセプトがすごくいいなと思いました。これは作中ではホームスティと表現されています。


現実では、もちろん人生は一度しかないのでものすごく大切です。ただ一方で、一度しかない人生だと思うことで、先を考えて安全な道だけを行ってしまう、今楽しいこともたくさんあるのに漠然とした不安にばかり心を支配されてしまう、一つの失敗をいつまでも後悔してしまう、ということがあったりもします。

もしこれが、今日一日だけ他人の人生を生きているとしたら、きっと何か大きな失敗をしても全然気にしないハズ。失敗したとしても今日一日が終われば全てその他人に押し付けて自分の人生に戻ればいいから。一日だけなら大抵の辛いことにも耐えられるので、むしろ普段できない失敗とかをわざとしたりしてその失敗を体験するなんていうのもやってみたいかもしれません。

自分の人生か、期間限定の他人の人生かの違いでここまで考え方が変わるのは本当に面白いなと思います。


作中では、人生を数十年程度の期間限定のホームスティだと考えればどうかといっています。

これは人生が嫌だという人にも、人生楽しいけどちょっと臆病になることがあるという人にとっても、少し勇気を与えてくれて心を軽くしてくれる考え方でとてもいいなと思いました。

そういえば、映画の鍵泥棒のメソッドでコンドウが記憶喪失になって人生を建設的にやり直そうとするところや、カイジの「命はもっと粗末に扱うべき」というシーンも同じような示唆を与えてくれました。(言い方はだいぶ違いますが)

ということで、とっても面白いカラフルでした。


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