見出し画像

50代の私:夫と離れて暮らしたら…(前編)

すいません、
今回はちょっと、重たい話になります。

50代、私達夫婦は離れて暮らしました。

きっかけは、夫の転勤。
ちょうど、コロナが猛威を振るっていた頃です。

結婚して23年、
離れて暮らしたことは無かったんですが、
ついに別居になりました。

特に不仲というわけでもなく。

大学生だった子ども達は完全リモート。
その世話をしながら、
私はパートに出ていました。

夫はいないけれど、
一人ではなかった。
それでも、寂しくて…

夫が帰ってくるたびに仲良くしていました。

何十年ぶりかでラブホに行ったり、
いい歳をして、何をやってんだか。

ところが、

変わったのは2年ほど経ってから。


何が理由だったのか、
いまだによく分かりません。

いきなり夫の態度が冷たくなって。

浮気でもしたの!?

一人暮らしの夫に、
野菜や料理を差し入れてくれる女性がいたようです。

でも、夫が言うには、

「ただの知り合い」

その頃から、
夫婦仲は悪くなっていきました。

会えば喧嘩。
話し合いにもならない。

お互いに、

「一人がいいよね」

離婚という二文字が、
頭をよぎるようになりました。

******


最近、
『Tシャツが乾くまで』
というドラマがありましたが。

愛のある夫婦だったはずの二人が、
ある時、

「本当の自分を隠していた」

そのことに気付いてしまう。

しかも、そこには、
恋人ではない、友達みたいな異性の存在が…

私たちも、
それに似ていた気がします。

急に冷めたのではなく、
離れて暮らしたことで、
それまで隠してきた、
本当の自分が見えてしまった。

夫はずっと、人事の仕事をしていました。
社内のリストラ対象者に、
退職を勧める仕事です。

業績悪化のため規模を縮小する時にも、
人事担当として黙々と対処。
その実績を認められて、
出世もしました。

でも、
家庭では子どもたちとよく遊ぶ、
優しいパパでした。
少なくとも私はそう感じていた。

それが突然、

「俺にお前を養う義務はない」

「自分で何かをしたいなら、自分で働いて稼いでくれ」

人が変わったのかと思いました。

「このまま、お互い、一人の方がいいんじゃないか?」

「俺は、もう一緒には暮らせないかも」

いきなり離婚をほのめかし、
退職金は全て貯蓄へ。

車が古くなったので買い替えたいと言えば、

「自分で買えば?貯め込んでるんだろう?」

自分で稼いだお金でなければ、財産として認められないと知り、
私はパートで稼いだお金を貯めていたのですが、

それを、「ずるい」というのです。

******


それならそれでいいと思いました。

離婚すれば、財産は二分され、
損をするのは夫の方です。

せっかく離れて暮らしているのだから、
自由を楽しめばいい。

仕事を変え、
いろいろなことに挑戦し、
あちこち動き回り。

ほんと、
ポジティブだったなあ~、私。

それでも、

前へ進みたくて動いていたというより、
立ち止まってしまえば、
虚しさに気づいてしまうから…

だから、
動き続けていたのかもしれません。

******


『Tシャツが乾くまで』の主人公には、
仕事も、友達も、持ち家もありましたが、

私には、
仕事も、友達も、
住める家もありません。

別れたら、
お金以外は何もない。

それでも離婚を選ぶのか…

59歳になった時には、
さすがに考えました、
悩みました。

そして今年、
別々に暮らしていた私たちは、
再び一緒に暮らすことになり、

そして、今まさに、
一緒に暮らしています。

夫婦に戻りたいからではなく、

ただ、
「同居」するために。

(後編につづく)




いいなと思ったら応援しよう!

六十坂Mノ よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。