「エンゲージメントを向上させるには時間がかかる」の本当の理由
本日はRun!にてセミナーの講師をやっている平井が担当させていただきます。
「早くエンゲージメントを向上させていたのですが、何かいい方法はないでしょうか?」
こういう質問を本当に沢山もらいます。
また、「エンゲージメントをちゃんと向上させるためには、分析を重ね、正しいことをやらないといけない。なので、分析と計画にじっくり時間をかけなければいけない」という行動をとっている人もよく見ます。
そもそも、エンゲージメントを向上するのには時間がかかるのですが、これまでは経験則上、「トライアンドエラーを繰り返すので、できるだけ早く失敗したほうが良い」という意味で、時間がかかる理由を説明していました。
もちろん、それは必ずしも間違っているわけではありません。
一方で、「じゃあ、はじめっからトライがエラーせずに芯をくった施策をしたら、時間はかからないということですね?なので、やっぱり分析をして計画をして…」云々と言う人ももちろん出てきます。
しかし、最近気がついたことは、
「どんなに正しいことをやったとしても時間がかかる」
ということです。
一見すると、「え?そんなことある?」と思うかもしれません。
しかし、どんなに正しいことをしたとしても、エンゲージメントを向上するためには時間がかかるというは正しいんですね。
なぜか。
それは、
(1)エンゲージメントを上げていくためには、「記憶を作っていく」というプロセスが必要である
(2)記憶というのは、瞬間にできるものではないから
ということなんです。
ここで言っている記憶というのは、別の言い方をすると「良い思い出」ということです。
この記事を読んでいる人の中で、すでに信頼貯金と言う言葉を知っている方は馴染みのある事かもしれません。
エンゲージメントというのは、「条件が良い」ということで発生するものではないんですね。
「条件も重要、だけど、それよりもその人、仕事、モノ、チームに対する良い思い出」があることではじめて発生するんです。
それは、よく例に出す、「結婚=エンゲージメント」ともやはり共通点があります。
誰かと結婚しよう、つまり、一生(ではなくても、人生のある一定以上の長い時間)をともに過ごそうという事になったときに、「条件さえあっていれば即OK」と言う人はいませんよね。
むしろ、条件がパーフェクトではなく、多少ずれていたとしても(というか、そういうことしか有りえませんが、)「この人との良い思い出がある」ということが、その人との結婚の理由になったりしますね。
このように、人は結婚相手であれ、仕事であれ、その対象に対する長い時間の良い思い出が「この会社のためなら、このチームのためなら、大変なことでも切り抜けていける!」といううちから湧き上がる感情を作っているのは、認めざるを得ない事実のようです。
ということで、エンゲージメントを向上させるためには一定以上時間がかかるということを前提に、とにかく早く進めるということが重要になります。
多くの会社で見られる、エンゲージメントプロジェクトの失敗例は、
1年間のうちのまず4ヶ月を分析に使う
施策を考えるのに3ヶ月かかる
1回目のセミナーの準備に2ヶ月かかる
実際にセミナーを実施するも、現場が動き出すのに1ヶ月かかる
2回目のセミナーの準備に1ヶ月かかる
1ヶ月後に2回目の実施をする
という間に1年が経ちます。
セミナーの内容がどんなに芯をくった内容であっても、たかだか1ヶ月そこらの実践ではまさに何も変わらないということです。
みなさん気をつけましょう!
