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【「撮ってもらえますか」が言えない】Can I と Can you は、動詞をする人で選びます

海外の街で、写真を撮ってもらいたいとき。

Can I take a picture?
(写真を撮ってもいいですか)

そう声をかけると、相手がにこっとして、すっと場所を空けてくれることがあります。

撮ってほしかったのに、どうぞ撮ってください、と言われている。

短い文ですし、単語も全部知っているものです。学校で習った形でもあります。

それでも、頼んだつもりの一言が、自分が撮りたいという話として受け取られることがあるんですよね。僕も、英語を使い始めたころに同じことをやりました。

今回大事なのは、Can 〜? の文で見るのは、いま使う動詞をするのが誰かだということです。

先に範囲を決めておきます。ここで扱うのは、can を前に出してたずねる短い文です。動詞は1つだけに絞ります。Can you help me find the station?(駅を探すのを手伝ってもらえますか)のように動詞が2つ並ぶ文と、Can this be fixed by Friday?(金曜までに直りますか)のように can のうしろが be から始まる文は、ここでは扱いません。それと、言いたいことをどの英語の動詞にするか、という手前の段階も扱いません。動詞が決まったあと、誰を主語にするかで止まる。その部分の話をします。

Can のうしろは、動詞をそのままの形で置きます

can は助動詞と呼ばれるグループの語です。will や should も同じグループに入ります。

形の話を2つだけ先にしておきますね。

1つは、can のうしろに来る動詞は、そのままの形だということ。s もつけませんし、過去形にもしません。

He makes coffee. が He can make coffee. になる、というやつです。

もう1つは、たずねるときは can を主語の前に出すということ。You can help me. が Can you help me? になります。

形はここまでです。むずかしいのは、誰を主語にするか、のほうなんですよね。

Can I 〜? は、その動詞をするのが自分のとき

まず、自分がする場合です。

Can I ask you something?
(ちょっと聞いてもいいですか)

Can I leave at five today?
(今日は5時に出てもいいですか)

Can I sit here?
(ここに座ってもいいですか)

Can I call you tonight?
(今夜、電話してもいいですか)

聞くのも、出るのも、座るのも、電話するのも自分です。ask、leave、sit、call をするのが自分なので、主語が I になります。

座るのが自分と連れの2人なら、Can we sit here? になります。

Can you 〜? は、その動詞をするのが相手のとき

次に、相手がする場合です。

Can you take a picture of us?
(僕たちの写真を撮ってもらえますか)

Can you check this for me?
(これ、見てもらえますか)

Can you wait a minute?
(少し待ってもらえますか)

Can you write it down for me?
(書いてもらえますか)

撮るのも、見るのも、待つのも、書くのも相手です。take、check、wait、write をするのが相手なので、主語は you になります。

冒頭の場面で必要だったのは、こちらの Can you 〜? のほうでした。

Can I take a picture? は、take するのが自分になっている文です。あなたが撮るんですね、と受け取られても無理はない形なんですよね。

同じ動詞でも、する人が変われば主語も変わります

荷物を運んでほしいとき。carry をするのは相手なので、

Can you carry this for me?

自分が持ちましょうかと申し出るなら、carry をするのは自分です。

Can I carry this for you?

動詞は carry のままですね。入れ替わったのは主語と、うしろの for のところです。

主語が決まるまでの順番を、決めておきます

主語にたどり着くまでの順番です。僕が勧めているのは、この形です。

  1. 使う動詞を1つ決める(撮る=take、待つ=wait、座る=sit)

  2. その動詞をするのは誰かを見る

  3. その人を主語にして、can を主語の前に出す

ていねいさは、別の調整です

Can you 〜? は、わりとくだけた言い方です。

初対面の方や、仕事の場面で頼みごとをするときは、Could you 〜? のほうが合うこともあります。

この could は、can をやわらかくしたいときに使う形です。過去の話をしているわけではないので、そこは切り離して考えて大丈夫です。

自分がするほうの文も同じで、Can I 〜? を Could I 〜? にできます。

まず、動詞をするのは誰かを見て文を作る。ていねいさは、そのあとで足せます。

練習は、今日頼みたいことでできます

新しく覚えることが少ないぶん、練習はその日のうちにできます。

今日、誰かに頼みたいことか、確認したいことを1つ思い浮かべてみてください。

窓を開ける。少し先に帰る。もう一度説明する。電気をつける。なんでも大丈夫です。

そのうえで、動詞を1つ決めて、それをするのは誰かを見てから、主語を置いてみる。

口に出してから気づくくらいで大丈夫です。気づけたなら、その場で言い直せます。

まとめ

Can 〜? の文で迷うとき、足りていないのは単語だけではないことが多いです。

使う動詞を1つ決める。その動詞をするのは誰かを見る。その人を主語にして、can を前に出す。

自分がするなら I、自分たちなら we、相手がするなら you。うしろの動詞は、そのままの形で置きます。

冒頭の場面でいえば、take をするのは相手でした。だから主語は you です。

筆者プロフィール
英語講師:佐藤 圭

英検1級。
英語スピーチ全国1位×4回。
全国英語プレゼン大会最優秀賞(文部科学大臣賞)。
TEDxYouth@Tokyo登壇。
元早稲田アカデミーNo.1講師。
延べ5万人以上を指導。

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