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ジュニア年代を見てきて思う勝利の価値

4年生が試合の後にトコトコと近づいてきて
「コーチってやっぱり変だよね」
と言ってきました。

「コーチって勝っても嬉しそうにしてないのに、負けてもニヤニヤしてるし…俺達に勝ってほしくないの?」

確かに…これは反省すべき点かもしれません。
ただ、ジュニア年代では「勝ち負けと自分の評価は別軸でなければならない」と思っています。

もちろん勝てば嬉しいし気持ちいい。逆に負ければ悔しい。
けど自チームがいいから勝てるほどサッカーは甘くないし、逆に良くなくても運よく勝てちゃうこともある。
そこに評価軸を持っていくと、大事なことが見えなくなってしまうと過去何度も思い知らされました。

そして僕の主義として
「勝利とは試合を通して変化し、成長することである」
というものがあります。

だからこそ、試合の中でどう変化していくのかをしっかり見る必要があります。
そして、そういう変化の多くは、上手くいかない時、つまり負けてる時が多いです。

なので、負けてる展開や上手くいかない展開で試行錯誤してるのを見ると、ついニヤニヤしてしまいます。
勝利することを第一に考えていたら、この時間は少しでも早く修正していかないといけない。
ここで誰が、どういう変化を起こそうとするのか、試合の勝利よりもそっちが大事になります。

もちろん勝利したことで得られるものも多いです。
また、勝利を目指して全力でやることで成長すると思います。

ただそれは選手の話だと僕は考えていますし、選手の力で勝ち取って欲しいと思います。
選手の力で勝ち取った勝利だからこそ得るものがあり、それを奪い取るわけにはいかない。
あとは「僕達を勝利に導いてくれるコーチ」を求めてこられても、それを求める選手には興味がない。
それよりも「自分で成長していきたい」という意思を持って来る選手と一緒にやりたいです。

勝利の嬉しさは、どれほどの価値があるのか。
僕自身も過去いろんな大会で優勝させてもらいましたが、それが活きてることはありません。
一瞬嬉しかっただけで終わりです。

自分の一瞬の喜びのために、選手が一番成長する場所を奪い取る人を、老害と言います。
それは指導者、保護者含めです。

かと言って、僕がその4年生に思わせたことは間違いです。
なので僕は言いました。

「ごめん、そういうつもりじゃない。ただこれからどうみんなが成長するか見てたら、ワクワクして仕方がない。失敗してもいい、結果的に負けちゃってもいい、だけど自分達の力で勝てるようにチャレンジしてこい。そのチャレンジを俺は見てる。」

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