骨折した話。(上腕骨近位端骨折)7
【第7話】受傷50日目:リハビリ1年やるって……
今日は診察の日でした。
前回、モチ肌先生に「三角巾はいつまでしたらいいですか?」と聞いたら、「2週間以内には外せるようになりますよ」と言われていたので、そこからちょうど2週間後の今日から角巾を外すことにしました。
三角巾とのお付き合いは受傷16日目からですから、34日間お世話になったことになります。
三角巾で固定する期間は、おおむね3~4週間程度のことが多いようなので、わたしは長かったほうかもしれません。
感謝の気持ちを込めて、きれいに洗って畳んでしまいました。
三角巾を外した腕はちょっと頼りない気もするけど、次のステージに向かってステップアップです!
さて、診察前にはレントゲン撮影です。
前回のレントゲンは、無理な体勢のまま長い間放置されたのでちょっとトラウマだったのですが、今回は手際よく検査技師さんがずっと側についていてくれて、あまり痛みを感じることなく撮影できました。
そしていよいよモチ肌先生の診察です。
モチ肌先生は今日もきれいなモチ肌でした。
前回のレントゲンと今回のレントゲンを並べて比較して、
「骨の位置がズレていないので安定していますね」
と、うれしいお言葉をおっしゃってくださり、さらに骨の状態もくわしく教えてくれました。
実はそれまで、わたしは自分の状態をあまりくわしく知りませんでした。
ダンディ先生のところに通っていたときは、
1回目「折れてるね」
2回目「こことここにヒビがあるよ」
3回目「3~4か所折れてるから……」
と、回を追うごとに骨折箇所が増えていったので、自分でもよくわからないままだったのです。
とはいえ、ダンディ先生のクリニックにはCTがありません。
レントゲンは一方向からの画像しか撮れないため、すべての骨折線を明確に判別することはできないそうです。
決してダンディ先生がやぶ医者だったわけではないことを念のためお伝えしておきます。
今日の診察で驚いたのは、ちょっとヒビが入った不全骨折だと思っていたのに、嵌入骨折だったということです。
嵌入骨折とは、上腕骨のクビレのところが折れて、骨頭部が骨にめりこんだ骨折のこと。
思っていたより複雑だったようで、なんとなくダンディ先生が手術をすすめた理由がわかったような気がしました。
とはいえ、経過は順調。
モチ肌先生が「安定している」と言ってくれたのだから心強いです。
ただ、モチ肌先生が「リハビリは1年かけてやる」と言っていたのが予想外でした。
なんとなく2~3か月でリハビリは卒業かな、と思っていたのですが、固定期間が長かったので、筋肉の回復に時間がかかるのかもしれません。
「本当にそんなに通うことになるのかな?」と懐疑的になりつつも、リハビリ室に向かいました。
今日はいつもの担当さんとは別の男性の作業療法士さんでした。
彼は明るく物腰の柔らかな好青年といった感じ。
緊張しやすいわたしでも話しやすく、今日も楽しくリハビリができました。
ここで面白いことを発見!
いつもの作業療法士さんは、念入りにマッサージをしてから少し腕を動かす指導をしてくださるのですが、今日の担当さんは、マッサージはあまりせず、動く範囲を一つひとつ丁寧に確認してくださいました。
分度器で腕が動く角度を測られたのも初めて。
数字にすると、自分の腕がどの程度上げられているのかわかっていいですね。
作業療法士さんによってやり方が違うのが興味深かったです。
ちなみに、自力で動かせる範囲は、前にも横にも45度ぐらいでした。
そしてもうひとつ。
新しいトレーニング方法を伝授していただきました。
「ワイピング(テーブル拭き)」と呼ばれる方法なのですが、机の上にタオルを畳んで置き、その上に手を置いて前後に動かしたり、円を描いたりして腕を動かすトレーニングです。
自力で腕を持ち上げられなくても、これならなんとか動かせるので、筋肉に動くことを思い出させるのにちょうどよさそうです。
さっそく今日から自宅でも取り入れることにしました。
骨折のリハビリは、健康保険適用となるのは、受傷した日もしくは手術日から数えて150日目までという上限が定められています。
もちろん例外はあって、さらにリハビリを続ければもっと改善されると医師が判断した場合に限って、延長が認められるそうです。
わたしの場合、受傷後50日目でリハビリは1年といわれたのですから、この段階ではまだまだ……ということなのかもしれません。
