#104 あなたは、「人の成功」を「自分の成功」と捉えていますか?
誰かの成功は、
自分の何かを奪うものではない。
むしろ、
それはこの世界の豊かさを増やしている。
そう捉えられたとき、
人との関係は、大きく変わり始める。
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私には、この「豊かさマインド」が必要だった。
なぜなら私は、
人の成功を前にしたとき、
どこかで競い、比較し、
素直に受け取れない自分を持っていたからだ。
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例えば、
「部下の成功を、自分の成功として受け取れるか」
という局面に出会ったことがある。
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課長としての経験も浅い頃、
私より年上の部下が配属されてきた。
人生経験も豊かで、
仕事もできる人だった。
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当時の私は、気負っていた。
「課長として認められなければならない」
「舐められてはいけない」
そう思えば思うほど、
彼の言動が気になり、
どこかで競うような、
ギクシャクした関係になっていた。
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そんな中、
職場の人間関係に関わる問題が起きた。
私は全力で向き合った。
できることはすべてやった。
しかし、
事態は好転しなかった。
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行き詰まり、
どうにもならなくなったとき。
私は初めて、
その部下に弱音を吐いた。
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すると、人生経験の豊かな彼は、
すぐに動いてくれた。
そして、
あっという間に問題を解決してくれた。
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そのとき、
私ははっきりと気づいた。
「そうか。任せていいんだ」
「頼っていいんだ」
肩の力が、一気に抜けた。
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それまで私は、
自分がやることにこだわっていた。
自分が解決することで、
自分の価値を証明しようとしていた。
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しかしそのとき、
初めて気づいた。
彼の成功は、
私の失敗ではない。
彼の成功は、
そのままチームの成功であり、
そして、私の成功でもあった。
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そこから、関係が変わった。
競う関係ではなく、
支え合う関係へ。
コントロールする関係ではなく、
委ねる関係へ。
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その後、
私たちはとても良い関係を築くことができた。
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そして、彼が定年退職を迎えたとき。
彼はこう言ってくれた。
「あの日々が、私の仕事人生の中でも最良の日々でした。
ありがとうございました。一緒に仕事をさせてもらったことは私の誇りです。」
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私はこの言葉を、
今でも忘れることができない。
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これが、Win-Winである。
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競うことをやめ、
自分のこだわりを手放し、
人に頼ることを選んだとき。
Win-Winは、
どこか遠くにある理想ではなく、
現実の中に姿を現す。
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そしてその出発点は、
とてもシンプルで、しかし深い問いである。
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あなたは、
「人の成功」を「自分の成功」と捉えているだろうか。
