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#45 誰かが勝つと、あなたは本当に負けるのですか?

誰かが評価される。
誰かが成果を出す。
誰かが成功する。

そんな場面に出会ったとき、
私の心の奥に、
ある感覚が
何度も立ち上がってきました。

あの人が成功した。
ということは、
自分の可能性が
減ったのではないか。

自分の居場所は、
少し狭くなったのではないか。

そう感じて、
胸の奥が
キリキリと痛んだことが、
幾度となくありました。

それは、
ジェラシーそのものでした。

そして正直に言えば、
そんな感情を抱いてしまう
自分自身のことも、
いやでいやで
仕方がありませんでした。

この感覚の奥には、
一つの前提が
静かに横たわっていたように思います。

この世界の豊かさには、
限りがある。

だから、
誰かが得れば、
自分は失う。

誰かが前に出れば、
自分の可能性は
後ろに押しやられる。

この前提は、
とても自然で、
とても現実的に
見えます。

だからこそ、
疑うこともなく、
長い間、
当たり前のように
受け入れていました。

けれど、
人の営みを
もう少し長い時間軸で
眺めてみると、
違う景色も
見えてきます。

誰かの挑戦。
誰かの工夫。
誰かの努力。

それらは、
一人の成功で
終わるのではなく、
この世界に
新しい価値や可能性を
生み出してきたのでは
ないでしょうか。

もし、
そうだとしたら。

誰かの成功は、
あなたの機会を
減らしているのではなく、
増やしている。

そんな見え方も、
あり得るのかもしれません。

この見方が
あり得るのだと
気づけたことは、
私にとって
深い救済でした。

誰かの成功を前にして、
自分の心が
苦しくなる必要は
なかったのだと。

ここで、
自分に
問いを向けてみます。

私は今、
この世界を
奪い合う場所として
見ていないだろうか。

そして、
最初の問いに戻ります。

誰かが勝つと、
あなたは
本当に負けるのでしょうか。

この問いの先に、
人との関係を
まったく違う前提で
見直す道が、
静かに
ひらいていくのかもしれません。

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