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#102 あなたはそれを「任せる」ことができますか?

ここから、次の実践に進みたい。

それは、
「人と関わる中で、自分がどう在るか」という問いである。

これまで私は、
自分の人生を自分の手に取り戻すこと、
本当に大切なことを選び、守ることについて書いてきた。

しかし、ここから先は違う。

どれだけ自分の軸が定まっても、
人と関わった瞬間に、
その在り方は揺らぎ始める。

ここに、もう一つの大きな谷がある。

それが、
「自分でやる」から「人に任せる」への転換である。

私はこれまで、
この谷を越えられずに立ち止まる人を、何度も見てきた。

優秀で、誠実で、責任感も強い人たちほど、
この谷の前で足が止まる。

「自分でやった方が早い」
「任せて失敗したらどうするのか」
「最終的な責任は自分にある」

そうして彼らは、
仕事を抱え続け、
自分でやり続け、
そして少しずつ、苦しくなっていく。

しかし、ここで起きていることは、
単なる仕事のやり方の問題ではない。

これは、
リーダーとしての在り方の問題である。

私自身も、この谷をなかなか越えられなかった。

むしろ、
ここが一番、越え難い谷だった。

任せるということは、
仕事を渡すことではない。

コントロールを手放すことでもある。

自分の正しさを一度横に置き、
相手の可能性に委ねるという選択である。

では、なぜそれが難しいのか。

それは、
信頼の問題のようでいて、実は自分自身の問題だからだ。

相手を信じられないのではない。
自分が手放すことに、耐えられない。

ここを越えたとき、何が起きるのか。

「人を動かそうとする世界」から、
「人が自ら動き始める世界」へと変わっていく。

この転換を支える考え方が、
第4の習慣である。

Win-Winを考える。

これは、単なる「いい関係を築く」話ではない。

自分が勝ち、相手も勝つという、
都合の良い話でもない。

もっと根本的な、
人と関わるときの前提そのものを問い直す習慣である。

そして、その最初の一歩が、これだ。

あなたはそれを、
本当に「任せる」ことができるだろうか。

ここから、その実践について、
日々の中で感じたことを書いていきたい。

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