税金はいろいろあるのに、なぜ 'tax services' なの? 単数?複数?英語の発想の違いを得た話
「一般的なものは複数形」と思っていた私が、"tax" で気づいた英語の考え方
Bizmatesのレッスンで、思わず「なるほど!」と思ったことがありました。
私はずっと、
一般的なものを言うときは複数形
というイメージを持っていました。
例えば、
I like dogs.
Cats are independent animals.
どちらも「犬全般」「猫全般」の話なので、複数形になります。
だから私は、
「税理士は所得税、法人税、消費税、相続税など、いろいろな税金を扱うんだから、taxes を使うのでは?」
と思っていました。
でも、英語はそういう考え方ではなかったのです。
Tax と Taxes は単数・複数の違いではない
先生から教わったのは、
tax = 税務という分野・サービス
taxes = 実際に支払う税金
という違いです。
例えば、
We provide tax services.
これは、
「私たちは税務サービスを提供しています。」
という意味になります。
一方、
I pay my taxes every year.
は、
「私は毎年税金を納めています。」
という意味です。
つまり、taxes services とは言わないのです。
私が勘違いした理由
私は税理士なので、
所得税
法人税
消費税
相続税
源泉所得税
など、たくさんの税目を扱います。
だから、
「複数の taxes を扱うサービスなんだから、taxes では?」
と考えました。
でも英語では、
"どの税を扱うか" ではなく、"何という分野の仕事なのか"
で言葉を選びます。
つまり、
所得税も法人税も消費税も、全部まとめて
the field of tax
なのです。
だから、
tax services
tax advice
tax planning
tax law
という表現になります。
日本語でも実は同じだった
よくよく考えてみると、日本語でも
「税金サービス」
とは言いません。
私たちは普段、
税務サービス
税務相談
税務申告
税務調査対応
と言っています。
つまり、日本語でも「税金」ではなく「税務」という分野の名前を使っているのです。
英語の tax も、それと同じ感覚なのだと気づきました。
じゃあ tax-related services は?
ここでさらに疑問が浮かびました。
tax-related services は言わないの?
答えは、
言うそうです。
ただし、意味が違います。
tax services は、税理士や会計事務所が提供する「税務サービス」そのものです。
一方、
tax-related services は、
「税に関連するサービス」
というもっと広い意味になります。
例えば、
税務ソフト
税務システム
税務研修
税務データ分析
税務アウトソーシング
なども含めて、「税に関係するサービス」という言い方になります。
つまり、
tax services は tax-related services の一部
というイメージです。
だから、会社紹介で
We provide tax-related services.
と言うと間違いではありません。
でも、
税理士法人やBig Fourが会社紹介をするときは、
We provide tax services.
の方が自然だそうです。
Audit と Auditing も同じようで少し違う
もう一つ勉強になったのが、
audit と auditing の違いです。
先生の説明では、
an audit = 1件の監査
auditing = 監査という業務・サービス
例えば、
We completed an audit last week.
なら、
「監査を1件完了しました。」
になります。
一方、
Our company provides auditing services.
なら、
「当社は監査サービスを提供しています。」
という意味です。
でもBig 4では少し違うかも
ここが面白いところでした。
一般的な英語では、
auditing services
が自然だそうです。
でも、EYやKPMG、PwC、Deloitteでは、
会社紹介で
Audit
Tax
Consulting
というサービスライン名を使います。
例えば、
Our services range from Audit and Tax to Consulting.
という言い方は、Big 4らしい自然な表現です。
つまり、
一般英語では auditing、
業界では Audit を使う場面があるということです。
今回、一番勉強になったこと
今回のレッスンで気づいたのは、
英語は「単数か複数か」を考える前に、
その単語が何を表しているのか
を考える言語だということです。
私は最初、
「税金はいろいろあるから taxes」
という日本語の発想で考えていました。
でも英語では、
Tax is a profession.
という感覚があります。
だから、
I work in tax.
She specializes in tax.
We provide tax services.
と言うのです。
日本語をそのまま英語に置き換えようとすると、どうしても違和感が生まれます。
今回の学びは、「英語らしい考え方」を理解する良いきっかけになりました。
