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だから、見た目で選んでいいんです

家探しを始めるとき、
多くの方はまず物件サイトを見ます。

気になる物件があって、
問い合わせボタンを押す。

でもその時点で、
どこの会社の、どんな担当者が来るのかは、
ほとんどわからないことが多い。

親切な人かもしれない。

急かす人かもしれない。

メリットばかり話す人かもしれない。

リスクまでちゃんと伝えてくれる人かもしれない。

お客様の人生の転機に立ち会う覚悟がある人かもしれない。

今回の取引の契約だけを考えている人かもしれない。

私はこの状態を、
少し乱暴な言い方かもしれませんが、
「担当ガチャ」に近いと思っています。

服とか宝石とかふらっと見に行ったときなら、
近寄ってきた店員さんに違和感があれば、
少し距離を取ることができます。

今日は見るだけなので。
また来ますね。
少し考えます。

そう言って、その場を離れることができる。

でも、家の見学は少し違います。

問い合わせをして、
見学の日程を決めて、
現地に行く。

その前後で、
名前、電話番号、メールアドレス、希望条件、
場合によっては年収や勤務先まで書くこともあります。

そして一度つながると、
その日から毎日のように連絡が来ることもある。

新着物件の連絡。
状況確認の連絡。
住宅ローンの案内。
「その後いかがですか?」という連絡。

接触頻度が高くなる。

一生懸命に見える。

親切にしてくれる。

だから、なんとなく断りにくくなる。

そしていつの間にか、
「この人が頑張ってくれているから」
という理由で、その人から買う流れになることがある。

私もそういう営業スタイルを教わり
そのようにして新人賞をいただきました。

しかし、そこに違和感があります。

家を買う理由が、
「連絡をたくさんくれたから」
「頑張ってくれたから」
「断りにくいから」
になってしまうのは、少し違うと思うんです。

もちろん、
一生懸命な営業が悪いわけではありません。

連絡をすることも、
情報を届けることも、
お客様のために動くことも大切ですが、

当たり前なんです。
お客様の転機を支える時、
世界に一つしかない不動産を逃さないように
情報をお届けすることは、
当たり前なんです。

その上で言います。
同じ物件を、
複数の不動産会社が紹介できることもあります。
売主と買主が取引を公正公平にするための
不動産仲介はたくさんいます。

だからこそ、
誰から買うかが大事なんです。

では、どうやって見極めるのか。

紹介でなければ、
見た目で選んでいいと思っています。

もちろんそれは、
美人かどうか、
イケメンかどうか、
高級な服を着ているかどうか、
という話ではありません。

清潔感。
姿勢。
所作。
服の手入れ。
靴の状態。
言葉の選び方。
その場に立つ空気。

そういうものに、その人の
お相手の時間を大切に扱う意識が出ると思っています。

目の前にいる担当者は、
あなたの人生の転機に立ち会う覚悟がある人でしょうか。

それとも、
今回の取引をまとめることだけを考えている人でしょうか。

お客様の時間をどう扱っているのか。

大切な買い物に立ち会う自覚があるのか。

目の前の物件を、
ただの売上の対象として見ているのか。

それとも、
お客様のこれからの人生を支える場所として見ているのか。

それは、言葉にしなくても、
見た目や所作に滲み出る。

だから私は、
見た目なんて関係ないとは思えません。

不動産仲介は、価格が高い物件を買える人だけを
丁寧に扱うものではありません。

価格が低いから、
雑でいいものでもありません。

500万円のワンルームでも、
4,000万円の1LDKでも、
1億円の住まいでも、
そこにはお客様の大切なお金と、命の時間があります。

500万円だって、
車も買える。
宝石も買える。
人生の選択肢がいくつも動く金額です。

家の見学は、
ただ物件を見る時間ではないと思っています。

その家を選ぶかもしれない。

選ばないかもしれない。

でも、たとえ選ばなかった家であっても、
その見学には意味があります。

「ここは少し違った」

「この間取りは暮らしに合わないかもしれない」

「やっぱり自分たちは、こっちを大事にしたい」

そうやって比較することで、
本当に欲しい暮らしが少しずつ見えてくる。

選ばなかった家も、
家を決める一部を担っている。

そう考えると、
どんな内見も、
どんな短い見学も、
雑に扱っていい時間ではないと思うんです。


第一印象で、
あなたはきっと気がついているはずです。

違和感があるなら、
その感覚をなかったことにしなくていい。

家が良かったとしても、
その家は他の人からも買えることがあります。

不動産は、誰からでも買える。

でも、誰と見るか。
誰と話すか。
誰と決めるか。

そこは、家探しの安心感を大きく左右します。

だから本当は、
物件に問い合わせてから担当者が決まるのではなく、
「この人に相談したい」と思ってから、
家探しが始まる方がいいと思っています。

担当ガチャではなく、
価値観を知ったうえで相談できる家探しへ。

私はその流れをつくりたくて、
発信をしています。

私は、
お客様が自分の命の時間を使って
自分や家族の未来を良くするための
お買い物をサポートしている。

その大切なワンシーンに、
不動産仲介士として立ち会っている。

だから、身なりも、言葉も、所作も、空気も、
できる限り丁寧でありたい。

派手である必要はない。
高級である必要もない。

でも、整っていたい。
敬意が伝わる人でありたい。
安心して話せる人で在りたい。

見た目は、
自分をよく見せるためだけのものではなく、
相手の大切な時間をどう扱っているかの表れだと思うから。

だから、見た目に在り方が出るんです。

そして私は、
「断れなかったから」ではなく、
「この人に相談したかったから」
選ばれる不動産仲介士でありたいです。

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