突然ですが、本を出しました。
アメリカやカナダで英語(English as a Second Language)や日本語の教師をしていたことは、note上でもお話ししてきましたが、はじめのころの設定ミスのせいで身バレ防止も念頭に置いて本業は伏せながら書いてきました。
カナダで労働許可が出てから26年間、英語や日本語を教える傍らで続けてきた仕事は、翻訳と通訳です。
翻訳や通訳の仕事をしながら、経験談や失敗談・翻訳学からの視点・翻訳の歴史・自分が感じたことなどなどを地元の月刊新聞で掲載していただいたエッセー、および「影訳者」の名でnoteで書いた記事に手を加えて編集して本にしたものです。書き下ろしエッセーもあります。(「影訳者」のnoteのアカウントはもうありませんーーnoteではあまり翻訳に興味のある人が多くないように感じました)
本日8月18日発売なので、もしご興味がありましたら、ご購入どうぞよろしくお願いいたします。
ペーパーバックもありますが、Kindle Unlimitedでも読めるので、すでにKindle Unlimitedをお使いの方はぜひポチっていただけると、とても嬉しいです。
翻訳者というと、どんな仕事を思い浮かべますか?
外国の小説を日本語に訳す華やかな「翻訳家」でしょうか。それとも、外国語ができれば誰にでも始められる仕事でしょうか。
実際の翻訳業界では、本の翻訳は仕事のほんの一部。契約書、公文書、ウェブサイト、ビジネス文書など、名前の残らない翻訳が社会を陰から支えています。
本書は、カナダで約25年にわたり、主に日本語から英語への翻訳と日英通訳に携わってきた著者によるエッセー集です。
「翻訳でもやってみたら」という配偶者の何気ない一言から、翻訳の知識も経験もないまま業界へ飛び込んだ著者。大学院で言語と翻訳を学び、州公認翻訳者となり、フリーランス翻訳者、通訳者、零細翻訳会社の経営者として、ことばにまみれた日々を送ってきました。
翻訳とは、英文を日本語に置き換えることなのか。
「翻訳者」と「翻訳家」は何が違うのか。
日本と北米では、翻訳に対する考え方がどう違うのか。
外国語が話せれば、翻訳や通訳もできるのか。
翻訳会社では、どのように仕事が進められているのか。
AIの登場で、翻訳者の仕事はなくなってしまうのか。
翻訳の基礎や日本独特の翻訳文化から、産業翻訳の受注と納品、翻訳者のジレンマ、通訳の訓練、仕事中に「イタチ」や「瓦」という言葉が出てこなくなった失敗談、そして機械翻訳とAIの現在まで、経験者だからこそ語れる翻訳・通訳業界の内側を率直に綴ります。
華やかな成功談だけではありません。名前の載らない仕事、無理な依頼、品質を理解しない顧客、能力以上の仕事を引き受けてしまう危険性など、業界の表からは見えにくい現実にも触れています。
翻訳者や通訳者を目指している方、すでにことばを仕事にしている方、海外で働くことに興味のある方、そして、ことばや言語そのものが好きな方へ。
これは翻訳の教科書であると同時に、ことばに振り回され、ことばに助けられながら働いてきた、一人の翻訳者の職業エッセーです。
今は、AIがぐんぐん発達して来たこともあり、以前とは状況も変わって来ました。もうそろそろ翻訳者として引き際だな、と感じて本を出すことにした次第です。
特に和英のAI翻訳の質にはまだツッコミどころがあるのだけれど、あと少し経ったらもっと洗練された訳をすることもできるようになるでしょう。数年後には、「え〜、翻訳や通訳なんて人がやってた時代があったの?」ということになるかもしれません。
もしわたしがどこの誰だか分かってしまったら、コメント欄などでは秘密にしておいてくださいね。よろしくお願いします。
反対に、本名で出している翻訳本や編集した本などについてご興味のある方は、DM(画面右上の✉️)でご連絡ください。こっそりお知らせします。😊
