教養のための読書 その15 「カンディード」
「カンディード」ヴォルテール
とても面白かったです。
宗教ってやっぱり変です。
最善説ってやっぱり変です。
善で作られている世界になぜ悪があるのか。
それも含めて全体で善である。
多少の悪は全体の善のためには必要なものである。
不思議な考え方です。
神の摂理(設計図)は人間の貧弱な知性では計り知れない、なんていう説明は全然納得できないです。
でも、あまりにも緻密な自然の摂理には、何かの意図があるような気もしますが、気のせいかもしれません。
そこら辺は分かりません。
すべてのものに神が宿っていて、その神が人間を見ている、悪いことをすればその神が罰を与える、というシンプルな日本の宗教の方が分かりやすくて、良いです。
それにしても西洋の小説はこってりしていて、面白いです。
「カンディード」もとても面白かったです。
カンディードとは純真と言う意味です。
主役の名前です。
それが主題です。
タイトルにもなっています。
そして、人間は分を弁えて、働く事が大切だ、ということです。
働く事は暇つぶしでもあります。
人間は休息するために生まれたわけでもありません。
大冒険の後に、そんな議論をしている前に、自分の畑を耕さなくちゃ、というラストは心に染みました。
その通りです。
議論だけしていても、お腹は膨れません。
人間は食べなければ死んでしまいます。
ヨーロッパって、西洋って、キリスト教でガチガチだと思っていましたが、常に抵抗勢力があるんですね。
健全です。
それにしても、読書はいいです。
読書だけしていても、焦燥感はありません。
いえ、満足感や充実感の方が大きいです。
安上がりな人間です。
やっぱり、本を読まないとバカになっちゃうんじゃないかと思います。
