石垣りん『挨拶』を朗読するということ―― 8月6日に、国語教師として、福島県民として
午前八時十五分は、
毎朝やってくる。
これは、詩人・石垣りんさんの詩「挨拶」にある一節です。
そして今日、2025年8月6日は、広島に原子爆弾が投下された日。
私は元中学校の国語教師であり、いまは福島県で国語を教える仕事を続けています。
国語の授業では、ただ「読み方」や「解釈」を教えるだけではなく、
言葉を通して「命」や「記憶」や「祈り」を伝えてきました。
焼けただれた、顔。
石垣りんさんのこの詩は、
原爆投下によって一瞬で命を奪われた、
25万人の「一人」に思いを寄せるものです。
「やすらかに 美しく 油断していた」――
あの日、広島にいた人たちは、
あなたと同じように、いつもの朝を生きていたのです。
私たちはそれを、忘れてはならない。
いや、忘れられない。
福島に暮らす者として、東日本大震災の記憶とともに、
“当たり前の明日”が脆く壊れる現実を、私は知っています。
なぜ、朗読をするのか
stand.fmにて、
この詩『挨拶』を朗読させていただきました。
https://stand.fm/episodes/6892ad89cc38db60fdfdf52a
読むこと。
声に出すこと。
耳で聴くこと。
それは、ただ「表現」するためではありません。
自分の中に沈んでいた「平和を願う力」を呼び覚ますために、
ことばの灯を、ともすためです。
戦争は遠い話ではない
この詩の最後は、こう結ばれます。
午前八時十五分は
毎朝やってくる
これは、過去の出来事ではなく、
私たちの“いま”にも、同じことが起こる可能性があるという警鐘。
だから、私はこの詩を読む。
そして伝える。
どうか、あなたの心にも
この「挨拶」が届きますように。
朗読はこちらから
stand.fm「ことのはの灯〜燈舎〜ラジオ」えわ
🎧 石垣りん『挨拶』朗読
ことばが、心の奥にともし火を
これからも、Instagramやstand.fmで
「ことばの力」を信じて発信していきます。
どうか、静かに耳を澄ませてくださるあなたに、
心からの「ありがとう」を込めて。
えわ(元中学校国語教師・福島県在住)
