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「上司が“手を出さない勇気”を持つと、チームは強くなる」――プレイングマネージャーだった私が“待つこと”に気づくまで

こんばんは!
本日は、あー、またやってしまったという反省もあり、自分への戒めとこれまで経験してきた組織を見て感じてたことを書いていきたいと思います。

「つい動きたくなる上司」の自覚

私はこれまで、自分で手を動かしながらマネジメントも担ってきました。
いわゆる“プレイングマネージャー”という立場。成果責任を背負いながら、メンバー育成も求められる、ある意味で一番バランスが難しいポジションだと思っています。

そして私は…
「つい動いてしまうタイプの上司」です。

目の前でメンバーが迷っていたり、仕事が滞っていると、ついこう思ってしまうのです。

「ああ、それなら私がやった方が早い」
「こうすればスムーズにいくのに」
「そろそろ確認した方がいいかな」

でも、ある時ふと気づきました。
自分が動くことで、メンバーの成長の機会を奪っているかもしれない。
そう思った時、私の中にひとつの問いが生まれました。

「任せるって、どういうことだろう?」


「待つこと」は、ただの放置ではない

マネジメントにおいて「任せる」や「待つ」といった言葉はよく使われます。
でも、実際にやってみると、想像以上に難しい。

人を育てるには、自分で考えて動く体験が必要です。
その経験の積み重ねが、意思決定力になり、自信になります。

経営学者・松尾睦教授(小樽商科大学大学院)の研究では、「人が経験から学ぶには、試行錯誤のプロセスが欠かせない」と述べられています。上司が“あえて待つ”ことで、部下が自ら課題を発見し、考え、行動する力を育てられるのです(出典①)。

一方で、上司が過度に介入すると「指示待ち人間」が育ってしまうこともあります。
パーソル総合研究所は、マイクロマネジメントが部下の主体性を奪い、業務の質まで下げるリスクを指摘しています(出典②)。


プレイングマネージャーとしてのリアルな葛藤

私自身、プレイングマネージャーとして過ごす日々の中で、何度も自問自答を繰り返してきました。

「今週の進捗、大丈夫かな?」
「この資料、ちゃんと詰められてるかな?」
「あの対応、フォローした方がいい?」

こうした小さな“不安”や“気になる”は、日々絶え間なくやってきます。
しかも、自分でも動けてしまう立場だと、つい手や口を出したくなる。

でも、それをぐっとこらえて“待つ”ことに決めた時、私は初めて“育てる側”としての覚悟が問われていると感じました。


実体験:口を出さず、1週間待ってみたら

あるプロジェクトで、私は比較的経験の浅いメンバーに、あるパートの設計をすべて任せました。
不安がなかったわけではありません。でも、信じて、一切口出しせず、進捗確認も最小限にとどめました。

1週間後、彼は「まだ粗い部分もあるんですが…」と控えめに資料を持ってきました。
そこには、自分なりに調べ、考え、悩んだ跡がしっかり詰まっていました。

「ここは、こう考えて進めました」
「念のため、A案とB案を用意しました」
「調整先の担当者とはこう話してます」

それは、私が途中で手を出していたら、絶対に得られなかったものです。


「待つ」を実践するためのマイルール

それでも、“待つ”にはやはり勇気が要ります。
私は次のようなルールを自分に課しています。

🟢 すぐに聞かない・指摘しない

進捗が気になっても、まず24時間待つ。本当に必要かどうかを一晩寝かせて考える。

🟢 「報告が来ない」は“信じる力”のテスト

メンバーが自分で段取りし、報告するまで見守る。必要なら「いつ頃教えてもらえそう?」とだけ伝える。

🟢 声をかけたい衝動が来たら、自分に問いかける

「これはチームのため? それとも自分の不安を埋めたいだけ?」

NEWONE社のメソッドでも、「部下の成長には考える余白が不可欠」とされており、“待つこと”は決して受け身ではない、能動的な育成スタイルであることが語られています(出典③)。


「待ってくれる上司」との向き合い方(部下の視点で)

逆に、もしあなたがメンバー側で、「なかなか上司から声がかからないな」と思っているなら、それは“信じて待ってくれている”状態かもしれません。
(もしかしたら普通に忘れていることもあるかもしれませんが笑)

こういう時こそ、自分から一歩踏み出してみてください。

  • 今の進捗を一言でも伝えてみる

  • 判断に迷ったら、自分の考えを添えて相談してみる

  • 予定より早く報告してみる

こうした行動は、上司との信頼を積み重ねるチャンスです。


これは、今まさに自分への戒め

実を言うと、この記事を書いている“今”も、私は葛藤の最中にいます。
メンバーの動きが見えず、不安になっている自分がいます。
「大丈夫かな?」「声をかけた方がいいかな?」
そんな気持ちを、何度も何度も飲み込んでいます。

でも、その度にこう自分に言い聞かせています。

「これは、信じる力を試されている」
「今ここで待てるかどうかが、私自身の成長でもある」

だからこの記事は、読んでくださるあなたへのメッセージであると同時に、
“すぐに動きたくなる自分”への戒めとして書いています。

完璧な上司ではなくてもいい。
でも、任せたなら最後まで信じきれる人でありたい。
それが、これからの私のありたい姿です。

※追伸
この記事をいつも通りメンバーに送ったあと、
これからめちゃくちゃ報告します!と浅い返信がきたので、お主マネージャーなったら同じ思いするんやぞと思いながらスルーした私です。


📚参考文献・引用リンク

  1. 松尾 睦(小樽商科大学大学院)|「経験学習が個人を育てる」
    https://www.recruit-ms.co.jp/issue/interview/0000000232/

  2. パーソル総合研究所|マイクロマネジメントの弊害に関する調査
    https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/column/202004280001.html

  3. 株式会社NEWONE|部下の成長に必要なのは「待つ」力
    https://new-one.co.jp/method/19117/

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