煩悩シリーズ|第4話❤️外伝ー成田山に名刺を奉納したジジイと、見える姪。
──煩悩は今日も燃える。
成田山の賽銭箱に掌縁堂名刺と小銭のコンボセットを奉納するジジイ
それを聞いて
「不動明王焼けて良かったんじゃね?」と真顔で言う“見える姪”。
煩悩シリーズ、
今回は 完全にヤバいほうの回 です。
🥃 1|ハイボール片手に、
また理解できない通知が流れてきた
「ねぇジジイ。
ハイボール飲んでたら、意味わかんねぇもの流れてきたんだけど?」
ユリが言う。
朝から酒、朝から毒、朝から霊感。
pixiv民で見える子ちゃん。
この人、属性が多すぎる。
「なんだよ」
「なんだよじゃねぇよ。
賽銭箱に名刺奉納したって、
アンタ……
界隈で一番危険な
“設定重い変人”ムーブだからな?」
俺は真顔だった。
真顔が一番おもしろいらしい。
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🧧 2|ジジイの儀式は、理屈があるけど理解はない
「あれは儀式だ。
掌縁堂式 “灯の奉納” ってやつだ。」
「儀式……?
どの界隈?陰陽師?VTuber?
異能系退魔師?
それともアンタが勝手に始めた
新宗教“火種派”?」
「新宗教じゃねぇ。文化だ。」
ユリはハイボールを軽く回した。
「ねぇジジイ、
アンタの人生ってさ……
設定資料集だけ先に完成してるのに、
本編はまだプロローグなんだよね。
こえぇよ。」
⸻
🪙 3|金のポチ袋:不吉と神聖を同時に運ぶ何か
俺はカバンから“例のもの”を取り出した。
金色のポチ袋。
中には
• 100円×5
• 10円×5
• 5円×1
• 掌縁堂名刺
ユリは吹いた。
「ねぇジジイ、
何その“煩悩コンボセット
(初回だけ豪華)”みたいなの。」
「数字にも意味がある。
GOGOジャグラーだ。」
「込めんなよ意味を……
界隈をざわつかせんな。
パチスロかよ。一桁多いだろが。」
「...ゴーゴーゴー🤡」
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🏔 4|そして最大の論点:
「成田“山”とは山なのか寺なのか?」
「で、どこに奉納したん?」
「成田山。」
「……成田“山”?
山なん?
寺なん?
なんで山なん?
誰が山って決めたん?」
ユリは完全に混乱していた。
変人と話すと、いつも語彙が溶ける。
「山だよ。……多分な。」
「曖昧かよ。」
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👁 5|ここで急に霊感キャラが仕事を始める
ユリはふっと横を見る。
“見える子ちゃんモード”に入った顔だ。
「てかジジイさ」
「なんだ」
「不動明王とか、あのへん……
焼いてくれて良かったんじゃね?
あそこ、たまに“変なの”溜まってるし。」
「変なのって何だよ」
「んー……」
ユリはハイボールを一口。
「動いてないのに、こっち向いてくる系のやつ。ほら、私は見えちゃう側じゃん?」
「やめろよお前。俺ひとりで行ったんだぞ。」
「だから言ってんの。
アンタの名刺、護り札としてはまあまあ強い。火、入ってるし。」
普通にホラーなのに、
納得しちゃうのが悔しい。
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🔥 6|変人理論:検索エンジンに“実体”を持ち込む
「Google検索AIが俺を誤認するからだ。」
「は?」
「掌縁堂検索すると、
猫の物語です、
いや眼鏡ブランドです、
いや漫画家です、
いや哲学者です、
とか日替わりで言ってくる。」
「うん。AIってそういうもんだよ?」
「だからこっちが“実体”を渡す必要がある。火種と名刺の形でな。」
ユリは眉をひそめた。
「ねぇジジイ……
それどこのジャンルの設定?」
「掌縁堂ジャンル。」
「公式設定でしたか。失礼しました。」
⸻
🪽 7|煩悩の真理:理解不能な行動ほど、人を灯らせる
ユリは静かにハイボールを飲んだ。
氷が沈んで鳴る音だけが残る。
「でもさジジイ」
「なんだ」
「アンタのそういう“意味不明ムーブ”、煩悩シリーズとしては……
最高なんだよね。」
「どこがだよ」
「だってね、理解不能なものほど、
人って燃えるし、灯を探すんだよ。」
言葉に温度があった。
霊感もちのくせに、こういうとこだけ人間っぽい。
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🧩 8|オチ:哲学と霊感の間にある、雑すぎる真理
「つまりさ」
ユリが最後に言った。
「成田“山”って、
やっぱ山だよ。
霊的に。」
俺は笑った。
いや寺だ。
でも──
煩悩ってだいたい“山”で燃える。
そう思えば、
あながち間違いでもない。
⸻
🔚 終わりに|掌縁堂構文の余韻
理解不能は、祓いになる。
迷走は、灯りになる。
変人の行動には、
なぜか人を救う“温度”がある。
煩悩とは、火ではなく、
火がつく寸前の“揺らぎ”のことだ。
あなたが撒いた火種は、
たぶん今日も誰かの中で、
かすかに燃え続けている。
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