元カフェオーナーの妻のつぶやき⑦ お金がない中での子育てとは。

娘が1歳になったばかりの頃に開業したお店なので、その頃から保育園に入れていますが、有難いことに、娘は保育園大好きな子どもでした。

区の保育園に空きがなく、私立の認可保育園に一番最初にお試し保育をお願いしたときも、迎えに行くとめっちゃ楽しそうにみんなとおやつを食べていました。

お店を始めて次の年には、区の保育園に入ることができ、低所得者の私達は保育料も免除で、情けないけど本当に有難かった。(そのように税金の有り難さを身に染みて知っているので、自分が税金を払うことに全然文句はない。むしろ大変な人達に使ってあげてください…と思ってる)

お店の売上はなかなか上がらず、ランチを頼んで下さったお客様に頂いたお金をそのまま持って、娘のおむつを買いに走ったりしていました。

いつもは自転車で娘を保育園に送っていたのですが、雨になるとベビーカーに乗せて歩いていくことになります。

ある雨の日、娘をベビーカーに乗せて、濡れないようにカバーをかけるのだけど、どうしても足首から先が出てしまう。でも、その日の売上を握りしめて米やらおむつやらの必需品を買いに走っているような私達に、何回履けるか分からない子ども用の長靴を、買ってやれる余裕がない。

仕方がないので、娘の小さい足にビニール袋をかぶせ、足首のところを輪ゴムで止めて保育園に行くことに。

保育園に着くと、周りは小さなかわいい長靴を履かせてもらっている子ども達ばかりで、お揃いのレインコートまで着せられてたりして、もう本当に、娘に申し訳なかった。

まだ小さくて、自分の身に付けているものを全然気にしてない頃だったからよかったけど、自分達はともかく、娘にもちゃんとしたものを用意してあげられないのがすごく悔しくて、情けなかった。

ごめんね、お母さん達がんばるから。がんばって、かわいい服とかたくさん買ってあげられるようになるからね、って思ってた。

結局それもそんなに叶えられなかったけど。

今でも、あの頃をもう一回やり直せたらな、と思ってしまう。小さいあの子に、お揃いのレインコートと長靴を履かせてあげたかった。いとこのお下がりとかじゃなくて、これかわいいなぁ、着せてあげたいなぁって思える服を、自分で選んで買ってあげたかった。

いつも明るくてにこにこで、ふざけてばっかりいる娘は、全然そんなこと気にしてなさそうだったけど、親として、もう二度とやり直せないあの頃のことは、ずっと忘れられないでいる。

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