― マッチングアプリじゃなく、「会いに行く」という選択 ―
婚活と聞くと、
今はマッチングアプリが当たり前、という時代だ。
条件を入力して、写真を見て、
効率よく相手を探す。
それ自体を否定するつもりはない。
でも『婚活マエストロ』を読んで、
俺は少し立ち止まった。
婚活って、こんなに
「人に会いに行く行為」だったっけ。
そんな感覚を思い出した。
この本に出てくる人たちは、
特別なテクニックを使っているわけじゃない。
ただ、
人が集まる場所に足を運び、
実際に顔を合わせて、同じ時間を過ごしている。
そこで起きているのは、
「うまくいった」「失敗した」という話じゃない。
こんな価値観の人がいる。
こんな生き方もある。
自分は何を大事にしているんだろう。
そういうことを、
頭じゃなく体で知っていく時間なんだと思った。
マッチングアプリは便利だ。
効率もいいし、傷つきにくい。
でもその分、
予定調和になりやすい。
実際に会う場に行くと、
思ってもみなかった人と話すことになるし、
正直、気まずい瞬間もある。
でも、
その想定外こそが面白い。
自分の癖や、
苦手な部分や、
意外と大丈夫だった瞬間。
全部が、
自分を少し前に進めてくれる。
この感覚は、
正直、今の若い人たちにも知ってほしいと思った。
選択肢が多くて、
便利なツールが揃っている今だからこそ、
実際に会うことの価値は下がっていない。
むしろ、
会いに行くこと自体が、
ひとつの強みになっている気がする。
早く始めた人の方が、
失敗も含めて、
人生の経験値は確実に増える。
婚活マエストロを読んで強く思ったのは、
大事なのは
正解の相手を探すことより、
体験しに行く行動力なんじゃないかということ。
会ってみないと分からないことは、
本当に多い。
空気感、声のトーン、間の取り方。
画面越しでは伝わらないものばかりだ。
一人でも生きていける。
それは本当だ。
でも、
それだけじゃない人生もある。
誰かと話し、
違う価値観に触れ、
自分でも知らなかった自分に出会う。
そのために、
今日もどこかへ会いに行く。
それは婚活であり、
同時に、
人生を面白くするための行動なんだと思う。
