この世の境界線 プロローグ この世界の見え方
ー天使のラジオー
【境界線シリーズ|この世の境界線】
〜プロローグ〜
これは、実体験シリーズの続きではありません。
少しだけ深い側の話です。
ただ少しだけ、世界の見え方が違う私の話。
これは、すべての始まりに近い記録です。
子どもの頃から、
目を閉じると見えるものがありました。
いつからかは覚えていません。
気づいたときには、
それは当たり前のように存在していました。
暗闇の中に浮かぶ光。
赤、青、緑、黄色。
蛍光色のように強く、にじむように広がる光。
残像や錯覚とは違い、
もっとはっきりとした輪郭を持っている。
まるでそこにあるもののように。
そして、ある時から
もうひとつのものが見えるようになりました。
目の玉だけのような形をしたそれが、
暗闇の中にいくつも浮かびこちらを見ている。
まばたきもしない。
動きもしない。
ただ、じっと。
怖いというよりも、
「またか」という感覚でした。
誰かに話したことはありません。
話しても、
きっと分かってもらえないと思っていたからです。
日常は普通に続いていきます。
学校に行き、友達と話し、笑って帰る。
でも、ふと思うのです。
同じ教室にいる人たちは、
本当に私と同じものを見ているのか。
同じ景色を見て同じ空気を吸っているはずなのに
ほんの少しだけズレているような感覚。
やがて私は気づきました。
みんなは、見えていない。
私に見えているものは、
誰にでも見えるものではない。
そのことに気づいたとき、
少し安心して、少し怖くなりました。
その後も、
光が降るように見えたり、
蝶のようなものが浮かんでいたり、
体が光に包まれるように感じたり。
説明のつかないものを何度も見てきました。
ときには、
現実のほうが見えにくくなることもある。
車を運転しているとき、
視界に光が入り込み信号や道路が見えなくなる。
現実と、それ以外のものが重なる瞬間。
止めることはできませんでした。
これは異常なのか。
それとも、ただの感覚なのか。
子どもの頃は
「不思議の国のアリス症候群」。
今は「HSP」と呼ばれることもある。
でも、それだけでは説明できない感覚が、
確かに残っています。
説明できるものと、
説明できないもの。
その両方が今の私の中にある。
だからこれは特別な話ではありません。
ただの記録です。
見えてしまったもの。
感じてしまったこと。
この世界は、
見えているものだけでできているわけではない。
私は、そう思っています。
これは、そんな世界を見てしまう私の記録です。

#不思議の国のアリス症候群
#HSP
#天使のラジオ
#不思議体験
#怪談
#怖い話
#実体験
#心霊
#オカルト
#怪談好き
#都市伝説
#不思議な話
