②ポルターガイストの店【実体験】
ー天使のラジオー
【実体験シリーズ】【第ニ章】
見えない世界との交差
これは、前に書いた場所とは別の話で、これまで書いてきたものとも少し違う。
以前、私が勤めていたヘアサロンでの話。
その店では、説明のつかないことが当たり前のように起きていた。
店内には、
黒い影のようなものが空間を横切っていく。
ある時、出入口の扉が突然大きな音を立てて開いた。
そしてそのまま強く閉まり、鍵がかかった。
その扉はバネが強く人の力であそこまでの勢いで
開閉することはできない造りになっていた。
それを見たスタッフは、ただ立ち尽くしていた。
またある時は
誰も触れていないガラスの灰皿が、
目の前で、音もなく真っ二つに割れた。
床に置いていたゴミ箱が
突然、弾かれるように吹き飛ぶこともあった。
そういうことが、何度も起きていた。
それでも私以外のスタッフは、何も言わなかった。
気づいていないのか、
見ないふりをしているのかは分からない。
店内で起きることが話題に上がることもなかった。
私はただ、感じない人より感じてしまうだけなのかもしれない。
視えない人より、少し視えてしまうだけなのかもしれない。
その店は
コの字型に、病院に挟まれるような特殊な土地に建っていた。
その病院は重病患者が多く出入りする場所で
どこか、息が詰まるような空気が常にあった。
あの店で起きていたことが、
何だったのかは今でも分からない。
ただ
いくつかの場所を経験して、一つだけ思うことがある。
人の強い感情(念)と土地の因縁が重なったとき、
説明のつかないことが起きることがあるのかもしれない。
もちろん、断定することはできないけど、
そう思わないと説明がつかないことを、私は何度も見てきた。
そしてあの店では、
何も起きていない日の方が、少なかった。

