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事務職は楽なのか とある貿易事務員の場合


はじめに

X (Twitter) で、「事務職は楽なのか」という話題で盛り上がって(燃えて?)いるのを観測した。
わたしは事務員である。貿易事務と営業事務を経験したが、貿易事務歴がいちばん長くて、7年半ほどやっている。きょうは「事務職は楽なのか」論争における、ある貿易事務員(わたし)の例をひとつ挙げたいと思う。

著者スペック

・貿易事務歴:約7年半(輸出メイン)
・いた(いる)会社:商社、メーカー
・資格・スキルなど:TOEIC 800点台、日商簿記2級。貿易実務検定やMOS等は取っていないが、特に困っていない。
・他に経験のある職種:海外営業、営業事務(正社員)、飲食店での接客(アルバイト)

事務職が楽だと言われる理由

軽く検索して出てきた「事務職が楽だと言われる理由」を検証してみる。

①空調の効いた部屋で座って仕事ができるから

確かに事務職は空調の効いた部屋で座って仕事ができる。自席でお菓子とか食べ放題である。トイレも基本的にいつ行ってもいい。体力的には楽な仕事であることは間違いない。ただ、それは立ち仕事やブルーカラーとの比較であって、内勤の営業職やIT職も環境は同じである。外回りが多い営業職だとまた違うだろうが。

②土日祝休みだから

平日休みの事務職もあるだろう(不動産業とか)が、基本土日祝休みのところが多そう。弊社もそうだが、12月は繁忙期だとかで土曜出勤させられる。営業もバックオフィスも倉庫も同じである。まあ全部は出ないけど。

③残業が少なさそうだから

残業が多い事務職もあると思う。自分は定時で絶対に帰るマンだが、定時で帰るためには業務時間内は必死である。ダラダラやってたら終わらん。

④ノルマがないから

確かに売上のノルマはない。が、体感としては営業職以上に締め切り地獄である。毎日が締め切りとの戦いである。ノルマ達成のプレッシャーはないが、締め切りを守らねばというプレッシャーは常にある。営業やお客さんからなかなか返事をもらえず、やきもきしがち。

⑤専門知識がいらないから

これは貿易事務に関しては否である。派遣なら未経験可の求人もあるけど、貿易についての知識と英語力(読み書きメイン)と基本的なPCスキルは必要になる。販売管理システムの類もめちゃ使うから、そういうのにアレルギーがある人には厳しい。

「事務職は楽」への反論

「事務職は楽」という意見に対して、いろいろ反論が挙げられていたので、これらも検証する。

①人間関係がきつい

これはまあわかる。事務職はコミュ障には向かない。社内のいろいろな人と調整しなければならないため……。自分もコミュ強とはいえないので、いまだに試行錯誤しているが。
一日中オフィスにいるだけに、一緒に働く人の中にやばい人間がひとりでもいると地獄である。自分も地獄を見たが、やばい人間が異動したので、今は平和である。運ゲーである。
一方で、人間関係がきつくなるかどうかは、事務職がどうとかいうより、一緒に働く人たちとの相性では?とは思う。職場の全員と合わなかったら、職場自体が合っていないから、自分を変えるか転職したほうがいい。

②締め切りに追われる

先述したが、体感としては営業以上に締め切り地獄である。海外営業時代はこんなに締め切りに追われていなかった気がする。ノルマには追われていたが。

③雑務が多い、雑務が急に発生して集中できない

貿易事務の場合、雑務はあまりない。貿易実務だけで忙しいからである。雑務が多いのは、たぶん一般事務とか営業事務である。

④電話応対が多い

貿易事務の場合、電話はあまりない。海外とのメールのやり取りがメインだからである。電話応対の少なさは、わたしがこの仕事を比較的気に入っている理由のひとつである。

おわりに

こうして振り返ってみると、楽な部分とそうでない部分がある。それはどんな仕事でもそうだと思う。
ではなぜ事務職でばかり、楽かそうでないかの論争が起きるのだろうか。個人的には「空調の効いた部屋で座って仕事ができる」「ノルマがない」「専門知識がいらない」のイメージがセットで一人歩きしているからと踏んでいる。同じ環境で座り仕事で働いていても、営業職にはノルマがあるし、IT職は専門知識が要る。事務職は座り仕事なうえに、ノルマなしで専門知識も要らないと思われていて、それゆえ楽だと思われているのだろう。
座り仕事ができ、ノルマがなく、(貿易事務の場合)電話応対が少ないところは楽である。そのことは否定しないが、専門知識が要る事務職もあるし、楽なことばかりではないよとも言いたい。

今週も締め切りとのバトル。頑張ろう。

おわり

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