犬の散歩
生まれてから一度も、犬の散歩をしたことがありません。
なぜなら……どうやら自分は “犬に嫌われる体質” らしいのです。
最初に犬に噛まれたのは、小学4年生のとき。
学校へ向かう途中、いきなり野良犬に右手を噛まれました。犬歯が貫通して骨が見えるほどの重傷。
そのまま学校に行き、先生の車で即病院へ。
数針縫いました。。。
病院で横になっていると、担任、校長、両親が続々と来るものだから、「狂犬病で死ぬのかな…」と本気で思ったほどです。
そのときの傷跡は、今でも残っています。
2度目は中学1年。
友達の家に遊びに行った玄関で、いきなり犬が飛びついてきて足を数ヶ所ガブッ。血だらけ。
友達のお母さんに車で病院に連れて行ってもらいました。縫いはしなかったけど、全治2週間。
とはいえ、自分自身は犬に苦手意識も恐怖心も
全くないのです。
あまりに突然すぎて、噛まれた瞬間よりも、血を見てから痛みが来る、そんな “一瞬の出来事” なんです。
3度目は高校1年。
念のため友達に過去の話をして「部屋に遊びに来ない様に」とお願いしていました。
すると友達は、「大丈夫!うちの犬は吠えないし噛まないし、噛んでも子どもだから痛くないよ」と笑顔。
……実は、中学の時もまったく同じことを言われてたんですよね。
だから、なんとなく嫌な予感。
案の定、その家でも犬は放し飼い。家族の一員だから当然なのですが、もしまた噛まれたら友達に申し訳ないので、もう一度「噛まれちゃったらごめんね」と念押ししました。
友達は笑う。
犬は吠える。
友達「えっ?おかしいな〜。今まで吠えたことなんて一度もないんだけどな〜」
……自分は、今まで “吠えられなかったことが一度もない” のです。
そして、この日も手を噛まれて血だらけ。
友達の両親は不在、病院は遠い。
仕方なく自力で家に帰ってから病院へ行きました。
傷は浅かったのに、飛び散った血のせいで大ごとに見えてしまい、なんだか周囲の方が大騒ぎ。
ちなみに……犬に触れたことは、人生で
“3回しか” ありません。
しかもその 3回すべてが噛まれた瞬間なのです。
そんなこんなで、その後の人生は “犬と無縁”。
でも、犬が嫌いなわけではまったくなく、むしろ羨ましいくらいです。
一度でいい。
リードを握って、犬の散歩をしてみたい。
調べてみると、都内でも体験できる場所がある事が判明!!
でも今は手を怪我して、パソコンが使えなくなると仕事に支障が出るので、なかなか踏み出せずにいます。
しかも自分が散歩してみたいのは
なぜか大きな犬。
「どんな力なんだろう?」
「犬が走ったら本当に自分も一緒に走るのかな?」
そんな未知の世界を体験してみたいのです。
あぁ、犬の散歩してみたいなぁ……。
そう言い続けて、気がつけばもう30年。
お金払ってでも、体験してみたい。
そんな日は、くるのでしょうか??
