生徒はなぜ、その行動をするのか?~元都立高校教員が見てきた「生徒理解と学級づくり」を読むシリーズ~
はじめに
学校では、問題行動だけが目につきやすいものです。
遅刻する。
提出物が出ない。
授業中に寝る。
友達とトラブルになる。
保護者への反発。
しかし、現場で長く生徒と向き合い、
「行動には必ず理由がある」
ということを私は何度も実感しました。
私は都立高校、中高一貫校、特別支援学校、チャレンジスクールなど、さまざまな学校で生徒と関わってきました。
同じ行動でも、その背景は一人ひとり異なります。
だからこそ、見えている行動だけで判断してしまうと、本当に必要な支援を見失うことがあります。
このシリーズでは、実際に現場で経験した出来事をもとに、
「なぜ、その行動が起きたのか」
という視点から、生徒理解と学級経営について考えていきます。
このシリーズの記事
見えているものだけで、生徒を判断してはいけない
~特別支援学校とチャレンジスクールで私が学んだ三つの出来事~
生徒理解で最も大切なのは、「見えている行動」ではなく、その背景を見ることです。
特別支援学校やチャレンジスクールで経験した出来事を通して、生徒を見る視点について考えます。
教師の勘はどこまで当たるのか
~文化祭の「失格事件」で気づいた発達特性とクラス再生のリアル~
一見すると「問題児」に見えた生徒。
しかし、本当の課題は「別のところ」にありました。
文化祭で起きた出来事を通して、生徒理解とクラス再生の過程を振り返ります。
「教師の勘」は保護者対応でも試される
~あの「文化祭事件」のあとに起きた、もう一つの山場~
生徒だけでなく、保護者との信頼関係も教育には欠かせません。
文化祭事件の続編として、保護者対応の難しさと向き合った記録です。
文化祭「失格事件」からクラスを立て直すまで
~担任と養護教諭で進めたクラス再生の記録~
一つの出来事から崩れかけたクラスを、どのように立て直したのか。
担任だけではなく、養護教諭との連携も含めて振り返ります。
GW明けに「行けたり行けなかったり」する子への対応
~親が陥る3つの判断ミス~
5月の連休明けは、不登校の始まりが最も多い時期の一つです。
家庭が早い段階で気づけるポイントと、対応の順番を整理します。
体育祭のあと、学校に行けなくなる……
~"たかが行事"で終わらない、クラス内孤立の始まり~
学校行事は、生徒が成長する機会でもあり、孤立が表面化する場面でもあります。
体育祭後に学校へ来られなくなった生徒の事例から、その背景を考えます。
「朝起きられない」は放置すると長期化する
~昼夜逆転・ゲーム依存・不登校に進んだ中2の生徒を立て直した"順番"をすべて公開~
「朝起きられない」は怠けではなく、生活リズムや心理状態の変化が表れていることがあります。
実際の支援の流れをもとに、回復までの過程を紹介します。
おわりに
~このシリーズを通して伝えたいこと~
生徒を変えようとするとき、
私たちはつい、目の前の行動だけを直そうとしてしまいます。
しかし、本当に変わるきっかけになるのは、
「なぜ、その行動が起きているのか」
を理解したときです。
私は、特別な指導法が教育を変えるとは考えていません。
一人ひとりを理解しようとする姿勢こそが、生徒との信頼関係をつくり、学級づくりの土台になると考えています。
このシリーズが、生徒や子どもたちを少し違った視点で見つめ直すきっかけになれば幸いです。
