FRUITS ZIPPERの秘密~2025皐月賞・馬単1点勝負編・競馬小説カフェ・ド・イーグル~
■ 算数教室
2025年4月18日(金)午後7時
-岩手県某市早起村 中華雑技団-
小学生の男の子が2人、連れ立ってくろたんが経営する中華雑技団の裏口から入っていった。階段を登ると、普段は宴会の席などで使われている座敷に座る。そこにはすでに、小学生の男女十数名がパソコンを広げ黙々と作業をしていた。
一人の男の子が手をあげる。近づいてきたくろたんに男の子がいった。
「 川田将雅からの統制サインを見つけました!」
パソコンの画面で内容を確認したくろたんは、満足そうに顎を引いていった。
「でかしたぞ。なかなかいい統制だ。下に降りてご飯を食べてから帰りなさい」
男の子は嬉しそうに笑みを浮かべ、 パソコンをカバンにしまい階段を降りた。カウンターの席に座ると、ほどなくして ラーメンとチャーハンのセットが運ばれてきた。
■ バズリポスト
2025年4月18日(金)午後7時
-岩手県某市早起村 カフェ・ド・イーグル-
「・・・・・ということじゃねえかと 俺は睨んでるんだ」
イカ社長はニヤリと笑うと眞露の水割りを うまそうに飲んだ。
「 まさかそんなことはないでしょう」
ミスターが目だけで笑いながら応じる。
話題になっていたのは、くろたんの X だった。最近、次々と統制系のサインをポストしバズっている。あれだけのハイペースでポストできているのは、何か秘密があるんじゃないかとカフェドイメンバーで噂していたのだ。
「 ミスター! あながち 根拠のない話ではないですよ」
一杯目の生ビールを飲み干し、貫一郎がいった。聖子ママが貫一郎からジョッキを受け取り、2杯目の準備に取り掛かる。貫一郎が続ける。
「くろたんとこの従業員アポロが、公文式の教室の前で小学生たちにチラシを配っている場面が何度も目撃されています。そのチラシには『 くろたん式 天才を育てる算数教室開講! 授業料無料。夕食付き』と書かれてあったとか・・・」
「いい加減なことを言わないでください!」
その時、そういって入ってくる男がいた。噂をすればなんとやら。向かいの町中華「中華雑技団」のくろたんだった。
「授業料無料なんてとんでもない!」
珍しく語気を荒げるくろたんに、ミスターが謝罪した。
「いやいや、ほんの冗談です。くろたんの統制サインポストのペースがあまりにも早いから、どうやって見つけてるんだろうと思って・・」
「授業料無料だけじゃないんです。統制サイン1個につき、バイト代として1000円払っています」
「払ってるんかい!」
ミスターがずっこけながらいった。
「当然ですよ」
くろたんが響きが入っているロックグラスを持ちながらいった。
「しかるべき労働には、しかるべき対価を払う必要がありますからね」
「だけど小学生に 競馬の作業をさせるなんていうのはどうなのかしら・・」
聖子ママの質問に、くろたんはピシャリといった。
「あくまで算数の授業としてやっていることです。 どのみち、彼らはまだ馬券を買えませんしね」
くろたんは不敵な笑みを浮かべると、響きのロックを飲み干し店を出ていった。
※筆者注: この小説はフィクションです。くろたんは地道な作業で統制サインを見つけています。
■ FRUITS ZIPPER
くろたんが帰ったあと、聖子ママが揚げ物の準備に取り掛かった。仕事で遅くなっているケチャ子から、あと15分ほどで着きそうだとメールが来たという。
イカ社長がいった。
「狩野英孝とFRUITS ZIPPERの動画。あれをみりゃあクロワデュノールでしょうがねえわな」
ミスターが頷く。
「オニャンコポンとカレンチャン。いずれも10番での勝利。しかもその2 頭は、FRUITS ZIPPERのゆいにゃんとカレンタン、普段の愛称とは別の表記にしたことで強調されていましたからね」
今年の春のGⅠレースを盛り上げるのは…
— JRA FUN (@JRAFUN_Official) April 15, 2025
スペシャルムービー公開まであと2日💨#JRA #JRAFUN pic.twitter.com/Or0ghv17cm
今年の春のGⅠレースを盛り上げるのは…
— JRA FUN (@JRAFUN_Official) April 11, 2025
スペシャルムービー公開まであと6日💨#JRA #JRAFUN pic.twitter.com/sd96Itd23A

マツカレ →(カレン)タン→(カレン)チャン
ゆいちゃん→ ゆい(にゃん)→オ(ニャン)コポン


「ミュージアムマイルはどうするんですか?」
貫一郎の質問にミスターは苦笑した。
「あれは忘れてください。週初めのほんの戯れです」
週の初め、ミスターの本命はミュージアムマイルだった。だが、クロワ デュノールが10番に入り、FRUITS ZIPPERの動画が10番を強調していることから、潔く本命を変更したのであった。
「しかしまあ難しい皐月賞には変わりはねえ。2番手以下は多士済々。絞りすぎれば抜けが怖いし、手広く行って固く収まりゃあガミが怖い」
イカ社長が腕を組みながらいった。ミスターと貫一郎が頷く。
「すっかり 遅くなっちゃったわ」
息を切らせながら入ってきたのはケチャ子だった。すぐにおしぼりと生ビール、そして今揚がったばかりの熱々の唐揚げが目の前に並べられた。
ケチャ子はおしぼりで入念に手を吹き、生ビールを一息で半分ほど飲み干したあと、唐揚げにかぶりついた。大好きな ケチャップのディップも忘れない。
「んん!」
ケチャ子が軽くお辞儀するような姿勢になり、おしぼりで顎の辺りを抑えた。唐揚げの肉汁が口から溢れカウンターに落ちそうになったのだ。
「すごいおいしい! そしてジューシー だわ!」
「景子ちゃん、 今なんていった?」
「え? すごくおいしいっていったんだけど・・・」
何かまずいことでもいったのかなと、少しビクビクしながらケチャ子が答えた。
「そのあとよ景子ちゃん。 最後のほうは何ていったんだっけ?」
「ええと・・・ ジューシー だっていったんだけど・・」
■ ジェニーはご機嫌ななめ
「それだわ!」
ポンと手を叩いて 聖子ママがいった。
「 ミスター! 牡馬三冠馬の皐月賞ゲートを調べておいて」
聖子ママはミスターに注文を出すと、カラオケのリモコンを操作し、ある曲を入れた。曲は、ジューシィ・フルーツの『 ジェニーはご機嫌ななめ』だった。
聖子ママが曲を歌い終わった頃、ミスターの作業はすでに完了していた。パソコンの画面を覗き込んだ聖子ママは、満足そうに大きく頷く。
「やっぱりそうだったわ。ディープインパクトの皐月賞ゲートは14番・・・ジューシーよ」
みんなが虚をつかれたような顔になった。ジューシィ・フルーツのジューシーが14。それはわかるがまだ全貌が見えない。
「FRUITS ZIPPERからのジューシィ・フルーツ。これはいいわね?」
聖子ママの問いにみんなが頷く。
「ディープインパクトにつながることが重要なのよ。我らが本命クロワデュノール。父キタサンブラック、父父ブラックタイド・・」
「そうか!」
イカ社長が膝を叩いていった 。
「ブラックタイドはディープインパクトの全兄だ。FRUITS ZIPPER登場は、ジューシィ・フルーツを介し、三冠馬ディープインパクトを示唆。つまり、血統上はディープインパクトの孫といっていいクロワデュノールを指名しているってわけだ」
みんながなるほどとうなずいた。 聖子ママがいった。
「それだけじゃないわ。ディープインパクトを示唆することによって、クロワデュノールは三冠馬になれる器だと教えてるんじゃないかしら?」
■ ディープインパクトと3ペア
「ミスター。歴代牡馬三冠馬を2つのグループに分けてみて」
聖子ママの指示に、まるで打ち合わせをしていたかのようにミスターが迷うことなく一本の線を引いた 。その線は、シンザンとミスターシービーの間にあった。
05番 セントライト
06番 シンザン
―――
12番 ミスターシービー
10番 シンボリルドルフ
01番 ナリタブライアン
14番 ディープインパクト
12番 オルフェーヴル
01番 コントレイル
10番 クロワデュノール ?
「いいかしら? シンボリルドルフはグレード制導入後初の三冠馬。その前年、グレード制導入が発表された年の三冠馬がミスターシービー。ミスターシービーをルドルフ側に入れると、セントライトとシンザンのグループ、それ以外の6頭のグループ、ふたつのグループに分けられるわよね」
みんながうんうん とうなずく。
「クロワデュノールが、私たちの見立て通り今年三冠を達成したら、ミスターシービー以降の牡馬三冠馬、合計7頭の皐月賞ゼッケンはどうなるかしら?」
12番 ミスターシービー
10番 シンボリルドルフ
01番 ナリタブライアン
14番 ディープインパクト
12番 オルフェーヴル
01番 コントレイル
10番 クロワデュノール ?
↓ ↓ ↓
14番 ディープインパクト
01番 ナリタブライアン
01番 コントレイル
12番 オルフェーヴル
12番 ミスターシービー
10番 シンボリルドルフ
10番 クロワデュノール ?
みんながおおという声をあげた。14番 ディープインパクトを除く6頭で、1番10番12番。 3つのペアが出来上がる。
「なるほどなあ・・」
イカ社長が何度も頷きながらいった。
「長らく勝ち馬が出なかった・・・いや、あえて出さなかった10番。ルドルフ級の馬が出現するまでの永久欠番扱いだったってわけか・・」

その時、スマホを操作していた貫一郎がいった。
「ルドルフの前に10番で勝った馬がハワイアンイメージ ・・・アロハシャツプレゼントと繋がりますね!」

「しかもです」
ミスターがあとを引き継いだ。
「ハワイアンイメージが1980年。ルドルフは1984年。初期のジューシィ・フルーツ活動期間が、1980年から1984年なのですよ」


みんなから再びおおという声が漏れた。
FRUITS ZIPPER登場が示唆するジューシィ・フルーツは、14番ディープインパクトだけではなく、直近の10番皐月賞馬2頭をも示唆していたのだ。
■ ミスタージーティー
「そうなると・・」
ケチャ子がいった。
「トップ画像にミスタージーティーが映り込んでいるものが使用されたのは、三冠馬ミスターシービーを示唆だったのかも・・」

貫一郎がポンと手を叩いていった。
「なるほど! JRA FUN CLUBではコントレイルを取り上げていましたし、クロワデュノールのゼッケン10はシンボリルドルフ、サンデーはオルフェーヴル、ジューシィ・フルーツからの14番ディープインパクト・・・あれ? あともう一頭は・・・」
「ナリタブライアンだな!」
イカ社長がすかさず答えた。
「この馬は狩野英孝からだろう。サクラエイコウオーという馬がいたが、出走した皐月賞を勝ったのがナリタブライアンだ!」

みんながおおという声を挙げた。
■ 第65回
皐月賞の本命・・・ いや、今年の牡馬クラシック三冠の本命はクロワデュノールでいいだろうということになり、10分間の休憩をとった。
休憩後、検討会の焦点は当然 2 着馬探しとなった。ミスターがいった。
「FRUITS ZIPPERにこだわるならですが、 彼女らは第65回レコード大賞最優秀新人賞を受賞しています。同じ第65回の皐月賞を勝ったのがディープインパクト」

みんながミスターの続きの言葉を待った。
「2着はシックスセンス。 5枠10番でした」
2005【第65回】皐月賞
1着:7-14 ディープインパクト
2着:5-10 シックスセンス
2025 皐月賞
5-10 クロワデュノール
7-14 カラマティアノス(戸崎圭太)
「馬連10番14番ズバリ なら、相手は戸崎圭太のカラマ ティアノスというわけね?」
ケチャ子の問いにミスターが顎を引く。聖子ママが続いた。
「枠なら5-7に当たるわね。それはいいかも! 狩野英孝とFRUITS ZIPPERの動画。 最後に次回予告が流れるんだけど、6番ゼッケンのキセキがチラッと映るのよ」

みんなが聖子ママに注目する。
「勤務員がマスクをしていないから、どうやら毎日杯のパドックだわ・・・でもね、キセキはそのあとにも二度6番ゼッケンを背負ってるの。そのうちの一度が、ディープインパクトの皐月賞と同じ、第65回の有馬記念」
2020【第65回】有馬記念
1着:5-09 クロノジェネシス
(北村友一・斉藤崇史・サンデー)
2着:7-14 サラキア
12着:3-06 キセキ
2025 皐月賞
5-10 クロワデュノール
(北村友一・斉藤崇史・サンデー)
7-14 カラマティアノス

みんながおおという声をあげた。
9番と10番。馬番こそ1つずれているが、勝ったのはクロノジェネシス 。北村友一、斉藤崇史、サンデー。クロワデュノールと同じトリオである。
「よし! クロワデュノールの相手は 7枠14番カラマティアノスでいいんじゃねえか? 戸崎圭太は昨年の皐月賞勝利ジョッキー。例の2年ワンセットの法則、1着の法則じゃなく 1.2着馬の法則となってしまうが、14番2着なら一応継続だ。ジューシィ・フルーツの14番だしな」
フェブラリーS
2年連続「5枠9番1 着」
高松宮記念
2024外国産馬・2025短期免許騎手(外国人)
大阪杯
ベラジオオペラ連覇
桜花賞
モレイラ連覇
皐月賞
2年連続戸崎圭太連対?
フェブラリーS
— ファイナライズ (@finalizekeiba) April 16, 2025
2年連続「5枠9番1 着」
高松宮記念
2024外国産馬・2025短期免許騎手(外国人)
大阪杯 ベラジオオペラ連覇
桜花賞 モレイラ連覇
皐月賞 ?
高松宮記念がちと強引ですが、2年連続「桜花賞騎手モレイラ2着(ミュージアムマイル)」という変化球は想定しておきたい
みんながなるほどとうなずき、カフェ・ド・イーグルの皐月賞馬単1点勝負が決まった。
カフェ・ド・イーグル
皐月賞 馬単1点勝負
◎10番 クロワデュノール
〇14番 カラマティアノス
馬単:10番 → 14番(一点勝負)
トップ画像引用:【競馬バラエティ】FRUITS ZIPPERと狩野英孝の「かわいいけいばvsイケメンケイバ」Part1
