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出不精旅日記(鎌倉) 4時間の小さな旅 本当に欲しいものは何?

おうち大好き、できるならずっとお部屋にいたい引きこもり系ライターが誰かに連れ出され、その様子レポートする出不精旅日記。
今回は友人Aちゃんと鎌倉に行きました。

毎度ながら私は特に何を見たい、食べたいという希望はなく、あなたまかせの風まかせ、いつもいつでも流されているだけの巻き込まれ型passive travelerです。

自分のことではありますが、「いい加減にしろ」と言いたくもなるこの態度…
私はAちゃんと会えればそれでいいのです。

Aちゃんは優しいので、数日前に
「行きたいところはありますか?」
とLINEをくれて、私は
「神社にお参りしたいかも?」
とだけ答え(かもって何だよ…まったく)、あとは当日考えましょう…という気儘なスタート。

11時に鎌倉駅西口集合。
「お腹が空いています!」
というAちゃんが行きたいのは西口から徒歩数分の…

素敵な外観
お隣がチーズ工房、これは人気出ちゃいますよね…

スタッフさんに「予約していないのですが…」と尋ねると、これから90分は予約で満席、その後席が空く可能性があるけれど、時間制限をしていないのでどうなるかよく分からないとのこと。
私の店も時間制限しないので、状況はよく分かります。
次回は予約して来ますね(^_-)-☆
と告げて別のお店へ。

数分歩いたところに…

「ここも調べました。美味しいみたいですよ!」
とAちゃん。
やっぱりいろいろ調べてくれていたのね、どうもありがとう!

予約なしでもOKとのことで、有難く入店。
店内もお洒落で落ち着く雰囲気です。
入ってから気づきましたが…私達のランチの予算をちょっとオーバーしていたので、一番安いコースにします。

前菜。パテとカルパッチョ
メイン。手前は鮮魚のポワレ、奥は豚肩ロースの煮込み。フランスパンは食べ放題。
これにコーヒーか紅茶がつきます。

どれもこれも、おいしい!
見た目も美しいです。

久しぶりに会ったので近況報告。
お互いに親が高齢になって、話題は介護や終活について。
Aちゃんは最近義理のお父様が旅立たれたそうですが、彼は
「チャート式 俺が死んだらこうしてくれ」
という分かりやすいファイルを遺してくれ、お葬式の規模、樹木葬が希望でお寺は〇〇、通帳や書類の場所、遺品はこれとこれは妻に…などと全てそのファイルの指示通りにすればよいようにしてくれ、本当に助かったとのこと。
お義父様はがんで余命宣告されてから、そのファイルを作成されたそうです。

「生きている時はもちろんいろいろあったわけですが…、このファイルについては見習いたいと思いました」
「私も見習いたい!」
「書いておくのは大事ですね」

その他、
「私達の頃は冬でも廊下に立たされたり、半袖しか着ちゃいけなかったですが、今は上着全然OKで、子ども達は普通に長袖着てるんですよ。寒い中、子供を薄着で廊下や外に立たせたら先生が処分されることもあるそうです」
「本当に? 私の頃は冬でも半袖強制、グループの一人が何かしたら『連帯責任』とか言って全員が先生からグーパンチされたけど…」
「そんなことしたら懲戒免職かもしれません。とにかく子供に対してのリテラシーは高くなりました。パワハラ、モラハラ、激減したと思います」
「隔世の感があるねえ」
「正直羨ましいですよね」
「何にもしてなくてもグーパンチだったからねえ…」
みたいな、まあなんだかんだあるけれど時代は良くなっているんだね、という話とか、
「うちの子が好きな塾がこの3月に閉じてしまうかもしれなくて、そこは優秀な大学生達が教えてくれてすごくいいのに、どうしたらいいんでしょうね」
「せめて来年の受験が終わるまで閉めないで欲しいね」
「そうなんです。塾は他にもあるって言われても、環境って大事なんですよ。どの塾でもいいかというとそういうわけでもなくて、やっぱり周りに良い子とか、やる気のある若い先生がいるとか、ロールモデルはすごく大事だし」
という、まあなんだかんだあるけれど今も昔も変わらずに孟母は三遷する話などをして、
「ここのデザートも美味しそうですが、まずは参拝して、その後もう少し安めのカフェを探しましょう」
ということでOrangeさんをお暇することに。

ご馳走様でした!
大変美味しかったですし、スタッフさんの対応もあたたかでホッとするひとときでした。

先にお値段確認すればよかったですね…(^▽^;)
と言いつつも、美味しかったから良いのです。

それにしても雲一つない快晴(≧▽≦)
「お参りはどこに行く?」
鎌倉は鶴岡八幡宮をはじめ、沢山の神社があります。
Aちゃんは
「今年はお金に悩まない年にしたので、銭洗弁天はいかがでしょう?!」
お金に悩まない年にしたい、同感です(笑)。ぜひ行きましょう。
西口から徒歩で約25分だそうで…。

お屋敷が立ち並ぶ、鎌倉らしい道
隧道。トンネルってなぜかワクワクします

積もりに積もったお話をしつつ歩きます。
Aちゃんは家電量販店でスマホの買い替えをしたらついてくるポイントの多寡とか、androidのカメラの性能とか、夫の酒量、野菜を安く買う方法、子どもの内申点…私が普段考えないことについてきちんと考え
「家族のために一番良い選択をしなければ!!」
と常に情報収集を怠らないお母さんなので、私はいつも「すごいなー」と感心しています。
彼女はただでさえ忙しいのに子育てをしつつ国家資格を取得し、それを活かした仕事をし、最近は子供のための読み聞かせや視覚障がい者向けの音読ボランティアの勉強もしているのです。

考えてみれば、ふと我に帰れば、彼女とは年齢も離れているし(私の一番下の妹より若い)、家族構成も違うし、住んでいるところもまあまあ離れているし、1年に数回しか会えないのに…
それなのにこんな素敵な人とデートできるなんて、私はなんて幸せなんでしょう!

椿も寿いでくれています

途中で器屋さんなどに入りつつ、銭洗弁天に着きました。
徒歩25分は、お天気に恵まれりお話が楽しかったせいもありますが、あっという間。
風が強かったのですが、私は風は悪いものを吹き払ってくれるような気がして好きなのです。お参り前の風は、縁起が良い感じがします。

この奥に進みます。
掲示を読むと巳年、巳の月、巳の日に源頼朝が見た夢のお告げをもとに開かれたそうで、私達か蛇年に来たのも何かのご縁ですね。
頼朝は夢のお告げを大事にしていました(ちなみに政子も)。

短いトンネルを抜けると…

眩しい光のシャワー☆
お団子が売られています
ここでお金を洗うザルとお線香とろうそくが買えます。200円。

ろうそくを灯し、お線香を立てたらお参りをし、いざお金を洗います。

ざるに小銭やお札をいれて霊水に浸します。

濡れたお金を拭いて、使ったザルは左側の置き場にもって行き…
「寧子さん、あそこに『洗ったお金は有意義に使いましょう』って書いてありますよ。有意義って難しくないですか?」
「Aちゃんは子ども達やボランティアに使うから有意義だと思うよ?」
「甘いものはどうですかね?」
「食べすぎなければいいんじゃない? 」
「洋服も買っちゃいますけどね」
「Aちゃんはセンスいいから良いよ。
っていうか問題は私でしょ? 私の有意義なお金の使い方って…衣食住、あと本くらいしか思い浮かばない」
「じゃあ食べものと本を買いましょう」
「でも食は細いし、本は今までにも死ぬほど買ってる。もうこれ以上要らない気もする」
「つまり、なんだかんだいってもう十分幸せっていうことですか?
いいなー。私はもっとお金欲しいですけど」
「いや私も欲しいよ、ただそれを有意義に使えるかと考え始めると、私の人生そのものがかなり無意味寄りだから何を買っても無駄遣いじゃないかっていう根源的な疑問が生れて来て、加えて自分の欲しい物や願望を言語化できない、もやもやした人間だってことを証明するみたいで自己肯定感が下がるっていう感じかな? あなたは有意義な存在かと問われると、そんなわけないからマイルドに落ち込むっていうか…」
「いや、誰もそんなこと訊いてませんから。
…本買いましょう。あと寧子さん、前に『躊躇なく花が買えるような生活がしたい』って言っていましたよ」
「それだっ!!」
「お花も買いましょう」
他人のことまで覚えていてくれてありがとう…。

絵馬。願いを言語化するって大事です(笑)。
みんなの願いが叶いますように!!

私は一体何が欲しいのか(お金で買えないものについては明確なんですけれどね…)?
そんなゆるーいもやもやを抱えつつ(笑)、近くにもう一つ神社があるそうなので行ってみることにしました。

お稲荷さんなのでお狐様が沢山いらっしゃいます。
ここも夢のお告げで建てられたそう。
ここを登りました。かなり急なのでお気をつけて…
お稲荷さんなのでお狐様が沢山いらっしゃいます。

お参りして、駅方向に戻ります。
歩いていると、お洒落な古本屋さんがありました。

「本ですよ。見ていきましょう(笑)」
入ってみると…私のツボを押しまくる本が並んだ、「ここで働きたい! 」と何度もつぶやいてしまう素敵なお店でした。
欲しい本だらけでしたので、また来ようと思います。雑誌のバックナンバーも充実していました。

今回はこの一冊にとどめました。
結局のところ、私は本とともにある人生のようです…。

Aちゃんの子供達がロング トラック フーズさんの大きくて分厚いクッキーが好きと言うことで、東口方向の鎌倉市農協連即売所(通称レンバイ)へ。
その奥にDAILY by LONG TRACK FOODSさんがあります。

ここでクッキーやスコーンを買って…

というところで、時間切れ。
「うわー、カフェにも行きたかったですが、もう子供達が帰ってきます」
「もたもたせずに帰ろう!」
「また鎌倉デートしましょう☆
今度は東側も!!」

自宅に帰って、旅の内容を夫に報告しました。
「スマホのポイント還元率とか子供の塾とか、なんか全然面白くなさそうな話ばっかりだけど…君は気分転換になったんだね?」
「私もどうしてだか分からないけど、すごい気分転換になったし楽しかった!
あなたの分も小銭を洗ってきたから、使うといいよ」
「そういうのは自分が行かないとだめだって」
「そうなの?
ところで、今欲しいものある? お金で買えるもので」
「台湾の沈昭良の写真集だね。1万円くらいするけど」
私も即答できるようにしようと思いました。

銭洗弁財天の境内から

(おわり)

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