「良かったね」で会話が終わる夫と、もっと知りたい私
夫が息子に聞く。
「今日、保育園楽しかった?」
息子が答える。
「うん」
夫が言う。
「良かったね」
……終わり?
その会話を横で聞きながら、私はいつも少しだけ宙ぶらりんな気持ちになる。終わったの?もう終わり?って。
私だったら、まずこう聞く。今日保育園で、おままごとした?誰と遊んだの?〇〇くんとは仲良くできてる?給食なに食べた?お昼寝できた?
——大体、息子は答えてくれる。ちゃんと教えてくれる。
そのやりとりが、私にとっては一日の答え合わせみたいなものだから。
夫がいいとか悪いとかじゃない、とは思ってる。
「楽しかった」って返ってきたんだから、それで十分という考え方もある。子どもが「うん」って言えたなら、それはそれで一つの会話が成立してる。
でも私は、「うん」の中身が知りたい。
誰と走り回ったのか。何で泣いたのか。給食のブロッコリーは食べたのか食べてないのか。
そういう細かいことが積み重なって、息子の一日ができてる気がして。
それを知らないまま夜を終えることが、なんとなくもったいない気がして。
夫にそれを話したことはない。
「もっと深く聞いてよ」って言ったら、それはそれで窮屈そうだから。
聞き方に正解なんてないし、夫は夫なりに息子のこと大事にしてるのも知ってる。
ただ、「良かったね」で閉じる会話と、「で、誰と遊んだの?」って続ける会話、私たちはたぶんずっと違うやり方でこの子の一日を受け取っていくんだろうな、と思う。
どっちが正しいとか、そういう話じゃなくて。ただ私は、もっと知りたい派なんだと思う。それだけのこと。
今夜も息子は「おままごとした」って教えてくれた。誰の役をやったかまでは、眠くて最後まで聞けなかったけど。
