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「まだ大丈夫」が一番危ない──ジュニアユース進路で後悔する親と、笑顔で卒団する親の決定的な違い

はじめに

「まだ6年生になったばかりだから。」

「夏くらいから考えればいいかな。」

もし今、そう思っているなら。

その"まだ"が、数か月後には大きな後悔へ変わってしまうかもしれません。

実は、ジュニアユースの進路は、入団セレクションの日から始まるわけではありません。

もっと前。

ずっと前から始まっています。

週末の公式戦。

トレーニングマッチ。

大会。

そこには、すでにクラブ関係者やスカウトが足を運び、「来年、一緒にプレーしてほしい選手」を探しています。

早い選手は夏前。

遅くても夏頃には声が掛かり始めることも珍しくありません。

その時になって慌ててクラブを調べる。

体験会へ参加する。

保護者へ話を聞く。

それでは間に合わないケースもあります。

そして、もっと怖いことがあります。

それは、「入れたから安心」と思ってしまうことです。

実際には、入団してから、

「こんな指導者だと思わなかった。」

「試合にまったく出られない。」

「練習内容が合わない。」

「もっと他のクラブも見れば良かった。」

そんな後悔を口にする保護者を、私は何人も見てきました。

一度決めた進路を途中で変えることは、決して簡単ではありません。

だからこそ、今、この時期の情報収集が何よりも大切なのです。

クラブのホームページだけでは分からないことがあります。

SNSだけでは見えてこない現実があります。

だからこそ、

実際に通っている保護者の声を聞く。

卒団した先輩の話を聞く。

練習や試合を見に行く。

指導者の雰囲気を見る。

子どもたちの表情を見る。

その一つひとつが、三年後の「このクラブを選んで本当に良かった」という笑顔につながっていきます。

この記事では、私がこれまで多くの保護者から相談を受ける中で見えてきた、

「進路選びで後悔した家庭」と「三年後に心から『このクラブで良かった』と言えた家庭」の違いを、実際の体験談を交えながらお伝えします。

息子さんがサッカーを本気で頑張ってきたからこそ。

その努力を、進路選びで無駄にしてほしくありません。

三年後の卒団式で、

「このクラブを選んで本当に良かった。」

親子でそう笑える未来のために。

ぜひ最後まで読んでみてください。

「こんなはずじゃなかった…」と涙を流したお母さん

今でも忘れられないご相談があります。

息子さんは地域でも有名な選手でした。

小学生の頃からエースとして活躍し、トレセンにも選ばれていました。

周囲からも、

「この子なら強豪へ行けるね。」

「Jクラブから声が掛かるんじゃない?」

そんな言葉を掛けられていました。

だから、ご両親も安心していたそうです。

「実力があるから大丈夫。」

「そのうち声が掛かるだろう。」

そう信じていました。

ところが、夏が過ぎても状況は変わりません。

慌てて進路を調べ始めました。

いろいろなクラブへ問い合わせをしました。

でも、その頃には人気クラブはすでに内部推薦やスカウト選手で枠が埋まり始めていました。

急いでセレクションを受けたものの、十分な準備もできず、不合格。

その後、別のクラブへ進むことになりました。

しかし、本当の後悔はそこから始まります。

入団してみると、思っていたチームではありませんでした。

試合に出られない。

指導者の考え方が合わない。

育成より勝利が優先だった。

聞いていた進路実績とも違った。

「もっと早く調べていれば…」

お母さんはそう言って涙を流していました。

その言葉が今でも忘れられません。

子どもは何も悪くありません。

一生懸命練習していました。

毎日努力していました。

後悔したのは、「親としてもっと早く動けば良かった」ということだったのです。

サッカーは実力だけでは進路が決まらない

厳しいことを言います。

どれだけ上手な選手でも、進路選びを間違えれば、その後の三年間は大きく変わります。

逆に、少し実力が足りなくても、自分に合ったクラブへ進んだことで大きく成長する選手もたくさんいます。

つまり、大切なのは「どこへ行けるか」ではありません。

「どこなら伸びるのか」です。

しかし、それはホームページを見ただけでは分かりません。

チーム紹介を読んだだけでも分かりません。

実際に通っている保護者だから知っていることがあります。

卒団した先輩だから話せることがあります。

指導者の雰囲気。

練習の内容。

試合への考え方。

選手との接し方。

途中で辞める子が多いのか。

高校への進路はどうなのか。

こうした情報こそが、本当に価値のある情報なのです。

そして、その情報は待っていても誰も教えてくれません。

自分から動いた家庭だけが手に入れることができます。

「情報を持つ親」と「持たない親」の差

ある大会で、二人のお父さんが話をしていました。

一人は、

「まだ時間があるから、そのうち考えればいいよ。」

と言っていました。

もう一人は違いました。

休日のたびに練習を見学し、卒団生の保護者へ話を聞き、複数のクラブを比較していました。

半年後。

前者のお父さんは慌ててクラブ探しを始めました。

後者のお父さんは、息子さんに一番合うクラブを納得して選んでいました。

その差は、選手の能力ではありません。

親が動き始めた時期だったのです。

進路は情報戦です。

情報を持つ家庭ほど、選択肢は増えます。

情報がない家庭ほど、「ここしかない」という状況になりやすくなります。

その違いは、わずか数か月で生まれてしまうこともあるのです。

「実際に見に行く」という行動が未来を変える

私は、保護者の方へ必ずお伝えしています。

「口コミだけで決めないでください。」

良い評判もあります。

悪い評判もあります。

でも、そのどちらも、その人の感じ方です。

本当に大切なのは、自分の目で見ること。

グラウンドへ足を運ぶこと。

指導者の声を聞くこと。

選手の表情を見ること。

練習が終わった後の雰囲気を見ること。

その一日だけでも、多くのことが見えてきます。

そして、息子さんにも必ず聞いてあげてください。

「どう感じた?」

「ここでサッカーをしたいと思った?」

親が良いと思うクラブと、子どもが伸びるクラブは、必ずしも同じではありません。

だからこそ、親子で一緒に未来を考える時間が必要なのです。

しかし、多くの家庭は、それを始める時期が遅すぎます。

気付いた時には、もう選択肢が少なくなっている。

そんな現実を、私は何度も見てきました。

だからこそ、この記事を読んでくださっている保護者の方には、同じ後悔をしてほしくないのです。

「時間がある」は、本当に時間があるという意味ではない

「まだ5年生だから。」

「まだセレクションまで半年以上あるから。」

そう思っている保護者の方は少なくありません。

でも、その「半年」は、本当に自由に使える半年でしょうか。

試合があります。

遠征があります。

学校行事があります。

ケガをすることもあります。

夏休みになれば家族の予定も入るでしょう。

気が付けば、あっという間に秋になります。

そして、その頃には多くのクラブが動き始めています。

つまり、「時間がある」と思っていた期間は、実際には驚くほど短いのです。

だからこそ、本当に準備をしている家庭は、まだ周りが動いていない時期から情報を集めています。

焦ってから調べるのではありません。

余裕がある時に調べているのです。

この差は、とても大きい。

心に余裕があるからこそ、冷静な判断ができます。

「本当にこのクラブでいいのか。」

「息子に合っている環境なのか。」

「三年間を安心して任せられる指導者なのか。」

そうした大切なことを、一つひとつ確認することができるのです。

私が出会った、一人のお父さんの話

ある大会で知り合ったお父さんがいました。

息子さんは県内でも有名なストライカー。

得点王にもなり、多くのクラブが注目する選手でした。

誰もが、

「この子なら進路は心配ない。」

そう思っていました。

ところが、そのお父さんは誰よりも熱心に動いていました。

休日になると試合観戦。

ジュニアユースの練習見学。

卒団生の保護者への聞き取り。

高校進学実績の確認。

さらには、練習内容まで細かくメモを取っていました。

私は思わず聞きました。

「ここまで調べる必要がありますか?」

すると、お父さんは笑いながらこう言いました。

「あるんですよ。」

「サッカーが上手いだけでは、幸せになれるとは限りませんから。」

その言葉が忘れられません。

本当にその通りだと思いました。

息子さんが楽しくサッカーを続けられるか。

人として成長できるか。

高校へつながる三年間になるのか。

それはクラブ選びで大きく変わります。

だからこそ、お父さんは実力よりも環境を調べていたのです。

数年後、その息子さんは希望していた高校へ進学しました。

試合にも出場し、大好きなサッカーを続けています。

あの時、お父さんが調べ続けた時間は、決して無駄ではありませんでした。

「評判」は聞く相手を間違えてはいけない

進路を考え始めると、多くの保護者が口コミを探します。

SNSを見る。

インターネットで検索する。

知り合いに聞く。

もちろん、それも大切です。

でも、一つだけ気を付けてください。

誰から聞くかです。

例えば、

試合に出られなかった選手の保護者。

途中で辞めた選手の保護者。

逆に、レギュラーだった保護者。

その立場によって、話の内容は大きく変わります。

だから一人の意見だけで判断してはいけません。

私はいつも、

最低でも三人以上の保護者から話を聞くことをおすすめしています。

卒団した保護者。

現在通っている保護者。

可能であれば高校へ進学した卒団生。

そうした複数の声を聞くことで、初めて本当の姿が見えてきます。

どんなに良いクラブでも、合う子と合わない子がいます。

逆に、評判がそれほど高くなくても、その子にぴったり合うクラブもあります。

だから「人気」だけで決めるのではなく、「息子に合うか」という視点を持つことが大切なのです。

指導者を見る目を持つことが、親の役割

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