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第7章 伴走の日々――小6秋まで野球を続けた父と息子の、中学受験最終章


※本記事は連載『父子の中学受験と少年野球――専門学校卒の息子が東大に!?』の第7章です。「はじめに」から第3章までは無料でお読みいただけます。初めての方はそちらからどうぞ。

変わっていく周囲の空気


小学六年生が近づく頃になると、中学受験の空気は、それまでとは明らかに変わっていきました。

塾ではクラス分けや席順への意識が強くなる。周囲の家庭も少しずつ本番モードになっていく。それまでどこか余裕を持っていた子たちも、急にピリピリし始める。

そして何より、子ども自身が周囲との差を意識し始めます。「あの子は成績がいい」「自分は届かないかもしれない」そういう感情が少しずつ芽生えてくる。

中学受験は、小学生が初めて経験する本格的な競争です。しかも、かなり長尺で過酷です。当然、精神的にも疲れてくる。

私は、常に「結果」よりも息子の状態を見ることを意識していました。無理をしすぎていないか。気持ちが折れ始めていないか。勉強そのものを嫌いになっていないか。体調はどうか。

いつも通り、学ぶ姿勢が最重要でした。思えば、息子は、ずっと前から、他者とは競争していませんでした。他者が気にならない性格というのでしょうか、無頓着でした。よく言えば、内なる自分自身との戦い。私としても理想形です。学ぶとは、本来このようなカタチをしているものだと思います。

本当に苦しかったのは、小5の春だった


今振り返ると、受験が本格化した小学校六年生よりも、むしろ苦しかったのは、小学校五年生の春頃だったように思います。

当時、息子は明らかに疲れていました。終わらない宿題。次々に出される課題。野球との両立。

今ならわかります。あの頃の息子は、本当によく頑張っていたと思います。朝練がある。学校がある。塾がある。宿題がある。野球もある。まだ幼い小学生です。体力もない。集中力も限界がある。

それなのに私は、「もっとできるはずだ」と、ずいぶん叱咤していたように思います。もちろん、私は本気でそう思ってました。息子を信じていたからです。しかし今振り返れば、反省すべき部分が多々ありました。

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2,655字
専門学校卒と短大卒の夫婦。後に東大へと進む息子の中学受験に本気で伴走した父親の3年間の回想録です。 合格のノウハウではなく、父親として何を考え、何を決断し、何を息子に伝えたのか、約4万字でお届けします。睡眠時間の徹底、転塾の決断、野球との両立、学校選び、文武一道、そして2月1日の不合格と2月2日の合格。父親になりたかった男の物語です。

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