願いはまだ叶っていない。でも幸せ。
願いはまだ叶っていない。
それなのに、なぜか満足して帰ってきた。
今日は、ずっと行ってみたかった袋町お聖天 福生院さん(名古屋)へ行ってきた。
聖天さんは「願いを叶えてくださる」ことで有名らしい。
もちろん私にも、叶えてほしい願いがある。
だからお参りに行ったのだけれど、今日のところは当然ながら、まだ何も叶っていない。
それなのに帰り道、不思議と気持ちが満たされていた。
ただ、そこへたどり着くまでが大変だった。
私はもともと方向音痴なのだけれど、今日はGoogleマップとも相性が悪かったらしい。
「こっちかな?」
と歩き出すと、なんだか違う。
地図を見直して方向転換。
しばらく歩いて、また確認。
「あれ? また違う?」
そんなことを繰り返しているうちに、自分がどこへ向かっているのか分からなくなってきた。
Googleマップを頼りにしているはずなのに、気づけば同じようなところをぐるぐる。
その結果、久しぶりの一万歩超え。
健康のために歩いた一万歩なら、ちょっと誇らしい。
でも今日の一万歩のかなりの部分は、たぶん「迷子歩数」だ。
ようやく聖天さんにたどり着いて、手を合わせた。
お願いしたいことはちゃんとお願いした。
でも、それ以上に、
「やっと来られた」
という気持ちのほうが大きかったような気がする。
願い事というのは、叶ったときに初めて幸せになるものだと思っていた。
でも、そうでもないのかもしれない。
行ってみたいと思っていた場所へ行く。
自分の足でそこまでたどり着く。
静かに手を合わせる。
それだけでも、心は少し満たされる。
帰ってきたら、膝が痛くなっていた。
そりゃそうだ。
普段それほど歩いていない人間が、突然一万歩以上。
しかも、迷いながらあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。
湿布を貼って寝ることになった。
願いは、まだ叶っていない。
でも今日は、なんだか幸せだった。
心のバッテリーは少し充電された。
その代わり、
膝のバッテリーは完全に切れた。
聖天さん。
お願いしたこと、どうぞよろしくお願いします。
できれば次にお礼参りへ行くときは、迷わずたどり着けますように。
……それもお願いしておけばよかったかな。
