子どもはみんな「善(よい)存在」
毎日お子さんと過ごしていると、
「このままで大丈夫なのかな」
「なんでこんなことをするんだろう」
と思うこと、ありませんか?
幼稚園で私は、よく保護者の方に
「子どもはみんな善(よい)存在です」
とお話ししています。
怒ったり、泣きわめいたり、ふざけたり。
時には友だちを叩いたり、噛んでしまったり…。
子どもは、さまざまな姿を見せながら育っていきます。
でも、その一つひとつには、
「わかってほしい」
「自分を出したい」
「誰かとつながりたい」
そんな小さな心の願いがあります。
子どもたちは、まだうまく言葉にできません。
だからこそ、泣いたり、怒ったり、体でぶつかったりしながら、一生懸命に自分を表現しています。
未熟な子ども同士が出会えば、いざこざや喧嘩も起こります。
でも、それは「関わりたい」という気持ちがあるから。
ぶつかり合いながら、
わかり合えなさを経験しながら、
少しずつ他者との関わりを学んでいくのです。
まるで、氷がゆっくり溶けて水になり、自然に混ざり合っていくように。
その育ちは、一日ではできません。
幼稚園の3年間をかけて、
もっと長い時間をかけて、
子どもは人と生きる力を育てていきます。
だからもし、
園で頑張っているお子さんが、家で甘えたり、わがままを言ったりしていたら。
それは、おうちが安心できる場所だから。
イヤイヤしたり、
「自分で!」を繰り返したりしていたら。
それは、お母さんに安心して自分を出せている証なのかもしれません。
子どもの育ちは、親育ちの時間でもあります。
三歩進んで二歩下がるような毎日。
でも、その時間の積み重ねが、
親子の心の絆を、ゆっくり育ててくれるのだと思います。
どうか、焦らずに。
ゆっくり、ゆっくり、
お子さんとの時間を過ごしてください。
