【読書日記】眠れなくなるほど面白いメンタルの話
本書はタイトル通り
「眠れなくなるほど面白い」のだが
眠れなくなるのは
「メンタル」には良くなかったのです。
どうも、読書セラピストのタルイです。
突然ですが、
メンタルって体のどこにあるか
ご存知ですか?
私は一時期、
「心の正体は自律神経ではないか?」
と勝手に仮説立てて
自律神経にやさしい習慣を
取り入れる生活をしておりました。
なので
「メンタルの正体は自律神経だ!」
と、言い切りたいところですが
おおかたの予想通り
心🟰脳で
心の疲れは脳の疲れで
脳が疲れるから
メンタルが病むのでした。

著者は
医者YouTuberのパイオニアでもある
精神科医の益田裕介さんです。

「最近、イライラすることが多い」
「落ち込んでやる気が出ない」
いま日本では、
こういったメンタルの不調を訴える方が
年間587万人にも病院を受診しており
この数は増加の一途なんだそうです。
本書は
日本で増加する精神疾患
特にうつ病などの
気分障害に着目し
誰でも実践できる
メンタルマネジメント法を
紹介しています。
結論を書きます。
心の安定に重要なのは
「体」「人間関係」「知識」の
3つの側面からの
アプローチでした。
この本は
あらゆる心の不調に対応する
メンタルマネジメント本です。
目次
第1章メンタルが病むってどういう状況?
COLUMN1精神科に行くのはハードルが高い?
第2章性別や年齢によって変わるメンタル事情
COLUMN2「他責思考」の人はメンタル最強?
第3章とにかくメンタルが整う最高の方法
COLUMN350歳からのメンタルの分かれ道
第4章シチュエーション別 どんな悩みもちっぽけに感じるすごい方法
ここから、
◆メンタルが病むって何?
◆なぜ、メンタルが病むのか?
◆どうやったらメンタルが整うのか?
本書を以上の視点で
私用にまとめてみました。
◆メンタルが病むって何?

簡単に言うと
「メンタルが病む」っていうのは
ストレスが大きすぎて
色々な困った反応が出てきちゃう
状態のことでした。
例えば、
【退行】子供っぽくなったり
【否認】現実を見ないフリしたり
【転換】体のどこかが痛くなったり
【妄想】周りの人が敵に見えたり
【合理化】理由をつけて自分の行動を正当化したり
【知性化】頭でっかちになったり
こういう反応は、
まだ未熟なストレスの対処法です。
大人になるにつれて、ストレスを
【ユーモア】「まあ、いっか」って笑い飛ばしたり
【感謝】「これも良い経験だ」って思ったり
【昇華】他のことにエネルギーを向けたり
以上のようにできるようになると
メンタルは病みにくくなる。
つまり、
「メンタルが病む」というのは
ストレスに対して
上手に対応できていないサイン
だったのです。
●うつ病とその仲間
うつ病は、気分の落ち込み、不安、
食欲不振、不眠、意欲低下などが続き
繰り返しやすい病気です。
「統合失調症」は幻覚や妄想が
「双極性障害」は気分の波が特徴です。
また、
うつ病に似た症状が出る病気には
「季節性うつ病」や
「産後うつ」などがあります。
「適応障害」も
憂うつな状態になりますが
原因がストレスのため
ストレスがなくなると
回復しやすいのが特徴です。
●不安障害
漠然とした不安に悩まされるのは
「不安障害」でした。
不安が強すぎて
日常生活に支障が出る場合
それは単なる性格ではなく
病気の可能性があります。
不安障害の方の脳では
扁桃体の異常が報告されており
薬物治療が有効とされてます。
不安障害には
いくつかの種類があります。
全般性不安障害(GAD)
日常の様々なことに対して
漠然とした不安を感じます。
社交不安障害(SAD)
人前で注目される場面で
強い不安や恐怖を感じます。
対人恐怖症とは異なり
特定の状況での恥ずかしさや
評価を恐れるのが特徴です。
パニック障害
突然、激しい不安に襲われ
動悸や過呼吸を起こします。
特定の考え(強迫観念)にとらわれ
同じ行為を繰り返してしまいます。
⚫️依存症
依存症は、
特定の行動や物質を
やめられない病気で
脳の快感に関わる部分が
影響しています。
ストレスを感じると
楽になれる行動を
繰り返してしまいます。
依存症には、
アルコールや薬物の「物質依存」
ギャンブルや犯罪などの「行為依存」
特定の人間関係に依存する「関係依存」の
3つのタイプがあります。
近年では、
摂食障害や自傷行為も
依存症の一つと考えられています。
治療には薬だけでなく
カウンセリングが重要です。
⚫️「解離性障害」と「PTSD」
強いストレスが原因となる
「解離性障害」は
無意識の自己暗示で
記憶喪失や運動障害などが起こる
一方、
「PTSD」は強烈な恐怖体験が
フラッシュバックのように蘇ります。
どちらも心の痛みが深く
専門的なサポートが重要です。
⚫️神経発達症(発達障害)
「神経発達症」は、
生まれつきの脳の特性によるものです。
以前は「発達障害」と呼ばれてました
「知的能力障害(ID)」
「自閉スペクトラム症(ASD)」
「注意欠如・多動症(ADHD)」
「限局性学習症(SLD)」
などがあり
日常生活に困難を
感じることがあります。
ただ、
特性が理解されにくく
「わがまま」と誤解されることも。
診断に至らない「境界知能」や
「発達障害グレーゾーン」の人は
周囲の理解を得づらく
自己肯定感が低くなりがちです。
そのため、
心の負担を
抱えやすくなることもあります。
大切なのは
適切な支援と理解です。
特性を知り、
環境を整えることで、
日々の生活をより過ごしやすく
することができます。
誰もが自分らしく生きられる
社会を目指したいですね。
〈メンタルの危険信号〉
現実感の喪失: 夢の中にいるような感覚、死への願望。
意欲の低下: 楽しいことへの興味喪失、食欲不振。
自己肯定感の低下: 自分に価値がないと感じる。
その他: 不安や焦り、不眠、思考力・集中力の低下。
これらのサインが出たら
無理せずしっかり休むことが大事。
◆なぜ、メンタルが病むのか?

令和4年の国民生活基礎調査によると
男女ともに仕事のストレスが
最も多いそうです。
女性は男性に比べて家族関係
家族の病気や介護、
妊娠・出産、育児、家事、
子どもの教育、家族の仕事といった
家庭内の問題で
より多くのストレスを感じています。
特に家族との人間関係は
女性が男性の約2倍の割合で
ストレスの原因として挙げており
家事や育児への
男性側の理解不足や
関心の低さが
影響していると考えられます。
女性のメンタルヘルスを考える上で
家庭内のストレス要因への
配慮が重要です。
現代女性は、社会からの
「美しくあるべき」
「自立して働くべき」
「良い母親・妻であるべき」
という複数の無言の圧力に
苦しんでいます。
外見への評価、
職場でのハラスメント、
体力差を考慮されない働き方
そして
独身や子どもがいないことへの
社会的な視線など、
多くのストレス要因にさらされています。
精神科の受診者が女性に多いのは
このような複合的なプレッシャーが
影響していると考えられてました。
「リセット癖」は
つらいことや嫌なことがあると
友達とのつながりや
仕事などを全部やめて
ゼロからやり直したくなる
気持ちのことです。
「人間関係リセット症候群」とも
呼ばれてます。
例えば、
急に電話番号や
メールアドレスを変えて
誰とも連絡を取らなくなったり
会社をすぐに辞めてしまったり
SNSのアカウントを
消したりすることがあるそうです。
これは、
物事を白か黒かで考える
「白黒思考」の人が
なりやすいと言われています。
少しでも嫌なことがあると
「もうダメだ」と思って
今の状況を全部なかったことにして
楽になりたいと思ってしまうのです。
でも、
何度もリセットを繰り返すと
今まで築いてきた
人間関係を全部失って
本当に困ったときに
助けてくれる人が
いなくなってしまいます。
だから、
すぐにリセットするのではなく
「本当に全部ダメなわけじゃない」
と考えて
もう少し頑張ってみることが
大切と書いてあります。
「リセット癖」は
noteの世界でも現実にありますよね。
突然フォローしてるnoterの
アカウントがなくなると
ビックリしちゃいます。
50代がメンタルの分岐点でした
50代は、
体の不調、家庭やお金の問題
仕事の悩み、友人関係の変化など
メンタルヘルスが
不安定になりやすい時期です。
しかし、
規則正しい生活を送り
ストレスが少なく
自分の健康と家族の幸せ
内的な充実を大切にできる人は
メンタルが安定し
その後の人生を充実させることが
できるとあります。
30~50代によくある悩みと
ストレスを短くまとめました。
健康: 30代後半から妊娠・婦人科系、40代から生活習慣病・不眠、50代から更年期・うつ・がん。
家族: 共働き育児、仕事と家庭の両立、子どもの病気。
友人・恋人: 30代は孤独、40代は出会い不足。
仕事: 30代は転職とパワハラ、50代は仕事がない・転職できない。
お金: アルバイトか生活保護か、親の過剰な援助、相続。
みんな同じようなことで
悩んでいるので
一人で抱え込まずに
考えてみてください。
◆どうやったらメンタルが整うのか?

メンタルを整えるには
「体」「人間関係」「知識」の
3つの柱が重要でした
「体」は規則正しい生活
適切な睡眠・運動・食事で
体の調子を整える。
体の不調はメンタルにも影響します。
心地よい「人間関係」を築く
人は群れで生きる生き物であり
良好な関係性は重要です。
「知識」とは
心理教育、脳科学、
自己理解などを学び
不安やトラウマに
支配されにくい脳を育む。
この3つを意識して生活することで
メンタルは次第に整っていくそうです。
そして本書は断言してます。
「不健康ではメンタルは
一生整わない」
確かに。
私も経験からそう断言できます。
よって整えるべきは
メンタルの前に
まず体なのです。
特に自律神経が重要と考えます。
繰り返しますが、
規則正しい生活が
メンタルの問題を解決する
糸口になります。
良い睡眠で体の調子を整えるには
毎日8時間以上寝て
寝る時間と起きる時間を
一定に保つことが大切です。
日光を浴びてセロトニンを分泌させ
就寝3時間前からは
アルコール、カフェイン、
ニコチンを避ける。
寝付けない時は
目を閉じてぼーっとしたり
別のことを考えたりして
無理にでもネガティブな思考を
振り払いましょう。
とあります。
ホントその通りですよね。
その他の対策も含めて
ここに簡潔な箇条書きでまとめますね
〈メンタルを鍛えるための重要ポイント〉
睡眠:8時間以上が理想、寝すぎくらいがちょうどいい
運動:毎日1万2000歩歩くと自然に心身が整う
休憩:長時間労働は非効率、45分作業後に10分休憩
食事:メンタルに良い食事を選ぶ(和食・洋食・中華の比較)
スマホ依存:最終的に気分転換にはならない
アルコール:心身によくない合法ドラッグ的存在
マインドフルネス:目を閉じて呼吸するだけでも効果あり
信頼関係:誰でもいいから信頼できる人を一人見つける
自己と他人の区別:自分は自分、他人は他人と割り切る
セルフモニタリング:不調に気づき、適切に対処する
過去の失敗:人生は一度きり、失敗を引きずらず前向きに
尊敬する人物:脳内に尊敬できる人を召喚して指針にする
問題解決:人生の問題には必ずしも“正解”が存在しない
どれも納得できる
ポイントが多いです。
◆[まとめ]人生に真実や正解を求めない

いかがでしたか?
本書は私のまとめの他に
退職代行や
Z世代のメンタル事情といった
現代社会の話題にも触れつつ
SNSでの容姿いじり、
ハラスメントによる人間関係の悩み
休日中の自己嫌悪など
具体的な悩みの解消法を
シチュエーション例と共に
解説してます。
私が本書の内容で一番共感したのが
人生の問題には
必ずしも“正解”が存在しない
です。
人生には必ずしも
「正解」があるわけではありません。
でも、
私たちはつい完璧を求めてしまい
その結果
不安やストレスを抱えることもあります。
実は私も50歳の時に
中年の危機を経験して
メンタルがやられたことがありました。
その時に
あることに気づいたことで
気分がラクになりました。
最後にその話を紹介いたします。
「世界は曖昧な嘘で出来ている」
世界には、はっきりとした「真実」ではなく、
曖昧な「嘘」でできている
——と私は考えるようになりました。
政治家は「国民のため」
と言いながら選挙に挑みますが、
本当にそうなるかは分かりません。
営業マンは「絶対にお得」
と商品をすすめますが
本当にそうとは限らない。
結婚式では「どんな時も愛し合う」
と誓いますが
人生はそんなに単純じゃない。
私も含め多くの人が
「たぶん」「〜かもしれない」「〜だと思う」
といった曖昧な言葉を使うことで
断定を避け
責任を逃れようとします。
歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリは
「虚構」が社会を動かす力になっていると言いました。
虚構とはフィクション、作り物です。
「嘘」や「幻想」に見えるものが
人々の共通認識になることで
社会が機能しているのです。
例えば、お金はただの紙でも、
みんなが「価値がある」
と信じているから使える。
同様に「国」もそうです。地図上に線を引いただけのものですが、そこに「国という概念がある」と人々が認識することで機能します。
会社は建物や人の集まりに
すぎないけれど
「この会社が存在する」
と信じているから動いている。
法律もルールも「守るべきものだ」と
みんなが信じているから機能している。
つまり、私たちの社会は
「信じる力」である
「信念」に基づいて動いているのです。
では自分の「信念」とは
本当に信じるのに値するのでしょうか?
「信念の中にも”嘘”がある」
「こうあるべき」
「こうでなければならない」
そんな考えに縛られていると
変化を受け入れるのが難しくなります。
信念という言葉は
英語で 「belief」ですが
この中には「 lie(嘘)」がありますね。
まぁ、これは
真実ではなくダジャレなんで、
軽く流してもらって結構です。
私たちは、
「こうでなければならない」
という考えを持ったり
白か黒かで物事を分けたり
変わることをためらったりすることがあります。
「完璧にできなければ意味がない」
「みんなに好かれなきゃダメだ」
「失敗したらもう終わりだ」
これらは、
一見正しそうに思えるけど
真実とは限らないですよね。
さらに「真実」だって曖昧なものです。
あの「名探偵コナン」は
「真実はいつも一つ」と言ってます。
でも「ミステリと言う勿れ」の久能整は
「真実は人の数だけ存在する」と言いました。
果たして、どちらが本当でしょうか?
コナンくんは客観的な
「事実としての真実」を指していますが、
久能整くんは
「人それぞれの認識による真実」
を言っています。
どちらも異なるレベルの真実であり
どちらも正しい。
よって、
真実もまた曖昧なものなのです。
世界は曖昧な嘘だらけで
信念も真実もまた嘘がある。
ひょっとしたら、ここまでを読んで
あなたは落胆したかもしれません。
でもね。
世界はそれだからいいのだと
私は思ってます。
嘘は嘘でも
人を傷つけないための
「優しい嘘」もあります。
もしも、彼女の新しい髪型にしたら
内心そう思わなくても 褒める でしょ。
落ち込む友人がいたら根拠はなくても
「次はうまくいくよ」と励ましをしますよね。
嬉しくないプレゼントをもらっても
「ありがとう」とは言いますし
子どもが夢を語ってくれたら
専門家ではないが「きっと叶うよ」
と断言したくなります。
病気の家族がいたら
医者じゃないからわからないけど
「良くなるよ」と伝えますよね。
本当は体調が悪くても
家族には心配させたくないから
「大丈夫だよ」と言います。
そんな、曖昧な嘘だらけの世の中って
いいじゃないですか。
世界は曖昧な嘘で出来ている。
信念の中にも嘘が混ざっている。
だからこそ、
世界はこんなにも愛おしい。
いつも「正しい答え」や
「真実」を探し続けるのは疲れます。
同じことを
ぐるぐると思考することより
少しでも前に進む勇気を
持つことが大切です。
もちろん選んだ道が
正解かどうかは分からない。
でも、決断し、行動しなければ
悩みは解決しません。
どこかで
自分で決めることが大切です。
それが未来を
切り開く鍵になるのです。
だからこそ、
今日も、小さな一歩を
踏み出してみませんか?
人生の舵を握るのは他でもない
——あなた自身なのだから。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
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