食べ盛りのお昼ご飯に。子どものためのもりもり鶏肉リゾットの作り方。
今回は、育ち盛りの子どものための「鶏肉モリモリリゾット」を作っていきます。
今回も例によって、夏休み中の娘のお昼ご飯です。



なので、料理人として細かく仕込んで、出汁を温めて、リゾットの鍋に少しずつ加えて……みたいなことは、かなり端折っています。
だって昼ご飯ですからね。
ただ、手を抜いてもいいところは抜きますが、美味しさにつながるところはちゃんとやります。
それが料理人のいい意味での【手抜き】です。
鶏肉をしっかり焼いて旨味を作る。
トマトは煮詰めて酸味を丸くする。
鶏肉の旨味を米に吸わせる。
そして最後にバターやチーズでまとめる。
フライパン一つで作れて、お米も野菜も肉もしっかり食べられる。
育ち盛りの子どものお昼ご飯には、かなり使いやすい料理だと思います。
鶏肉は細かい掃除をしなくて大丈夫です
まず鶏肉に塩をして、少し置いておきます。

表面に塩を振ってすぐ焼くのではなく、少し時間を置くことで塩味を肉の内側までなじませていくイメージです。
鶏肉は今回、そこまで細かく掃除しなくても大丈夫です。
触ってみて明らかに骨のような硬いものが残っていたら、そこだけ取り除いてください。
あとはぶつ切りです。
本来だったら、大きな塊のままきれいに焼いて、休ませて、最後にカットして……というやり方もあります。
でも今回は子どもの昼ご飯です。
後から切るくらいなら、最初から食べやすい大きさに切ってしまいます。
皮目はバリッと焼きます
フライパンにオリーブオイルを敷き、鶏肉を皮目から入れます。

ここはちゃんとやります。
皮目をバリッと焼き固めてください。

皮を美味しくする意味もありますが、もう一つの目的は、フライパンの底に鶏肉の旨味を残すことです。
いつものスタイルですね。

肉を焼いたときに鍋底へ付いた茶色い旨味を、この後に入れる玉ねぎや水分で全部料理の中へ戻していきます。
鶏肉はここで完全に火を通す必要はありません。
焼き色が付いたら一度取り出しておきます。
玉ねぎとニンニクで土台を作ります
鶏肉を取り出したフライパンへ、玉ねぎのみじん切りを加えます。

軽く塩をして、玉ねぎが透明になるくらいまで炒めていきます。
玉ねぎから出てくる水分によって、鶏肉を焼いたときに鍋底へ付いた旨味も少しずつ剥がれてきます。
途中で玉ねぎを少し端へ寄せ、フライパンに空いている場所を作って、そこへニンニクを加えます。


ニンニクは最初から入れてしまうと、玉ねぎへ火が入る前に焦げてしまうことがあります。
なので途中からで十分です。
ニンニクの香りが出てきたら、玉ねぎと一緒に混ぜ合わせます。
ここまでがリゾットの土台です。
洗っていない生米を0.5合入れます

リゾットの場合、基本的には米を洗わずに使います。
米の表面にある澱粉質も、最終的なリゾットの濃度を作ってくれる要素の一つだからです。
米を入れたら、オリーブオイルや鶏肉から出た脂を米の表面へまとわせるように軽く炒めます。
米を完全に炒めるというより、
「米一粒一粒の表面に油をまとわせながら、少し熱を入れてあげる」
くらいのイメージです。
普通にご飯を炊くとなると、
「米何グラムに対して水何グラム」
と水分量を考えますよね。
でも、リゾットはそこまで神経質にならなくていい。
私はここが家庭料理として結構楽だと思っています。
もし家に白ワインがあれば、ここで加えます。


なければ、別に入れなくても大丈夫です。
白ワインを入れたら、その水分をしっかり煮詰めます。
白ワインはマジで安いやつでもいいよ。
アルコールの強い香りや酸味を飛ばし、旨味だけを残していくイメージです。
続いて、ホールトマト缶を加えます。

小さい缶なら半分、0.5缶分くらいでいいと思います。
そして、トマトを入れてすぐ水を加えるのではなく、一度トマトをしっかり煮詰めます。
トマトはそのままだと酸味があります。
ここでしっかり火を入れて水分を飛ばすことで、酸味の角を少し丸くしながら、トマトの旨味を濃縮していきます。
もし家にあれば、このあたりでパプリカパウダーを少し入れても美味しいと思います。

絶対に必要なものではありません。
あるなら入れる。
なければ買いに行かなくて大丈夫です。
家庭のリゾットは、水を足しながら作ればいいです
本来リゾットをきちんと作るのであれば、温かいブイヨンを用意して、米の状態を見ながら少しずつ加えていきます。

でも今回は夏休みのお昼ご飯です。
そんなことまでしなくて大丈夫です。
冷たい水を入れて、市販の鶏のコンソメを加えてもいい。
そして煮詰める。
まだ米が硬ければ、また少し水を入れる。
また煮詰める。
まだ硬ければ、もう一度水を足す。
加えて、煮詰めて、食べてみる。
これを繰り返せばいいんです。
これがリゾットの楽なところだと思っています。
水分量を最初から完璧に決めなくても、自分の好きな米の硬さになったところで終わらせることができます。
米を炊いている途中で、先ほど焼いておいた鶏肉を戻します。

今回は蓋をしません。
鶏肉に残りの火を入れながら、鶏肉から出てくる旨味も、そのまま米へ吸わせていきます。
米がフライパンの底へくっつきそうになったら、その都度ゴムベラで優しく底から返してあげてください。
ちなみに私は、ゴムベラは家庭に必ず一つあったほうがいい調理道具だと思っています。
炒める。
混ぜる。
鍋底をこそげる。
ソースを集める。
最後まできれいに使い切る。
とにかく便利です。
今回のようなリゾットでも、鍋底を確認しながら米を優しく動かせるのでかなり使いやすいです。
ただし、ずっとグルグル混ぜ続ける必要はありません。
米を必要以上に潰さず、底が付きそうなときに優しく返すくらいで十分です。
鶏肉は火が入ったら先に取り出します

ここも結構大切です。
米と鶏肉を一緒に最後まで煮込み続ける必要はありません。
鶏肉に十分火が入ったら、先に取り出しておきます。
米がまだ硬いからといって、その米に付き合って鶏肉までずっと煮込み続けると、せっかくの鶏肉が硬くなってしまいます。
米の火入れと、鶏肉の火入れは別です。
一つのフライパンで作っていても、それぞれが一番美味しいタイミングで一度取り出してあげればいいんです。
鶏肉を取り出したら、残ったリゾットを仕上げます。
最後は必ず一度、米を食べてください
米に火が入ってきたら、一粒食べてみます。
ここは時間だけで判断しなくていいと思います。
食べてみて、
「うん、美味しい」
と思えば、それでいいです。
まだ硬ければ少し水を足す。
味が薄ければ鶏のコンソメを少し足す。
逆に水分が多ければ、少し煮詰める。
最後はできるだけ余計な水分を飛ばして、自分の好きな濃度へ持っていきます。
ただ、リゾットは冷めるにつれて米が水分を吸い、どんどん硬くなっていきます。
ですので、盛り付ける直前の段階では、
「ほんの少し緩いかな」
くらいでもいいと思います。
お皿に盛って、子どもが食卓に来て、実際に食べ始める頃にはちょうどよくなっています。
米の硬さと味が決まったら、最後にバターを加えます。

チーズが好きなら、チーズを加えても大丈夫です。
火を弱めるか止めて、バターを全体へなじませるように混ぜます。
いわゆるバターでモンテするようなイメージです。
最後にバターが入ることで、トマトの酸味や鶏肉の旨味が一つにまとまり、リゾット全体に艶とコクが出ます。
そこへ先ほど取り出しておいた鶏肉を盛り付ければ完成です。
料理人らしくないけど、こういう昼ご飯が結構好きです
今回のリゾット、なんだか料理人らしく作っていない感じもします。
温かいブイヨンを横に用意しているわけでもない。
鶏肉も細かく掃除していない。
水分量もきっちり量っていない。
でも、夏休みの子どもの昼ご飯なんて、私はこれくらいでいいと思っています。
育ち盛りの子どもは、本当によく食べます。
このリゾットなら、玉ねぎだけではなく、冷蔵庫に余っている野菜を細かく切って加えることもできます。
きのこでもいい。
パプリカでもいい。
ズッキーニでもいい。
その日にあるものを使えばいいと思います。
お米も0.5合使えば、具材と合わせて結構なボリュームになります。
鶏肉もしっかり入っているので、かなり満足感があります。
そして何より、炊いたご飯がなくても作れる。
「お昼ご飯どうしよう。ご飯炊いてないわ」
というときでも、生米からそのままフライパンへ入れて作れます。
鶏肉を焼いたフライパンを洗う必要もありません。
その鍋底の旨味を利用して、そのままリゾットを作ればいい。
洗い物も少ない。
食べ盛りの子どもも満足する。
野菜も入れられる。
そして、ちゃんと美味しい。
夏休みのお昼ご飯としては、かなり優秀なんじゃないかなと思っています。
鍋は特別なものじゃなくて大丈夫です
今回のような家庭用のリゾットなら、特別な鍋を用意する必要もありません。
ご自宅がIHであれば、底が広めの平たい深鍋でも作りやすいと思います。
あるいは、少し深さのあるテフロン加工のフライパン。
家庭で作るなら、私はむしろこのくらいが使いやすいと思います。
底面がある程度広ければ水分の飛び方も確認しやすく、
「そろそろ水を足そうかな」
「もう少し煮詰めようかな」
という判断もしやすいです。
リゾットは難しそうに見えますが、家庭で食べるのであれば、それほど難しく考える必要はありません。
水を加える。煮詰める。米を食べてみる。まだ硬ければ、また水を加える。
そして最後に、美味しいと思ったところで終わる。
レシピに料理を合わせるのではなく、目の前の米と鶏肉を見ながら作っていく。
そんな気楽な作り方でも、育ち盛りの子どもがモリモリ食べてくれるリゾットは十分作れると思います。
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働きたい飲食店を目指して目標に進んでいます。