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【W杯】北欧の雄が逆転劇で死闘を制す!ノルウェー、コートジボワールを2-1で破り2回戦へ進出

一瞬の隙も許されない緊迫したノックアウトステージの幕開けにふさわしい、濃密な戦術戦が展開された。コートジボワール代表が電撃的な先制劇で試合を動かしたものの、ゴール期待値(xG)「1.90」を叩き出したノルウェー代表が質の高いオフェンスで逆転。2-1で激戦を制したノルウェーが、次戦のブラジルが待つ決勝トーナメント2回戦へと駒を進めた。



1. ボックス内へ押し込んだエレファンツと、中盤を統率したウーデゴール

ボール支配率: コートジボワール 47% / ノルウェー 53%
正確なパス本数: コートジボワール 339本 (85%) / ノルウェー 415本 (88%)
総パス本数: コートジボワール 401本 / ノルウェー 473本
アタッキングサードでのパス数: コートジボワール 101本 (78%) / ノルウェー 106本 (78%)

試合は、ボール保持率53%を記録したノルウェーが、キャプテンのマルティン・ウーデゴールやパトリック・ベルグを中心にテンポよく中盤でボールを循環させる展開となった。ノルウェーは正確なパス415本を数え、アタッキングサードへも106本のパスを供給して試合をコントロールしようと試みた。
対するコートジボワール(エレファンツ)は支配率こそ47%に留まったものの、奪ってからの仕掛けは極めて鋭かった。アタッキングサードでのパス本数は101本とノルウェーに肉薄し、相手のボックス内でのタッチ数にいたっては「48回」とノルウェー(26回)を大きく凌駕。強靭なフィジカルを前面に押し出し、幾度となくノルウェーのペナルティエリア内へ侵入して圧力をかけ続けた。

2. 追いついたコートジボワール、xG「1.90」の質で仕留めたノルウェー

総シュート数(枠内): コートジボワール 14本 (5本) / ノルウェー 9本 (4本)
ゴール期待値(xG): コートジボワール 1.49 / ノルウェー 1.90
ビッグチャンス数(逃した回数): コートジボワール 3回 (2回) / ノルウェー 4回 (3回)

先制点を奪ってゲームを動かしたのはコートジボワールだった。コートジボワールはシュート総数では14本を浴びせ、3回のビッグチャンスを創出するなど、アフリカの雄が誇る攻撃の推進力が爆発した形となった。
しかし、ノルウェーは焦ることなく攻撃のクオリティを高めていった。シュート総数こそ9本と下回ったものの、その多くを決定的な形に昇華させ、ゴール期待値(xG)は「1.90」という極めて高い数値を記録。4回のビッグチャンスを作り出すと、怪物アーリング・ハーランドや若き快速アントニオ・ヌサらが抜群の決定力を見せつけ、瞬く間に勝ち越す形となった。

3. 地上戦のデュエルで魅せたエレファンツと、空中戦を封じた北欧の城壁

デュエル勝利数(勝率): コートジボワール 49回 (54%) / ノルウェー 41回 (46%)
地上戦勝利数(勝率): コートジボワール 38回 (60%) / ノルウェー 25回 (40%)
空中戦勝利数(勝率): コートジボワール 11回 (41%) / ノルウェー 16回 (59%)
タックル / インターセプト数: コートジボワール 24回 / 4回 / ノルウェー 19回 / 6回
クリア数: コートジボワール 11回 / ノルウェー 37回

守備の局面においては、互いのアイデンティティがスタッツに色濃く反映された。コートジボワールは地上戦のデュエルにおいて勝率60%(38回勝利)という圧倒的な強さを誇り、24回のタックルでノルウェーのアタッカー陣を強烈に削り落としにいった。
しかし、リードを奪ったノルウェーの守備陣は、最後の局面で信じられないほどの堅牢さを見せた。とりわけ「空中戦」においては勝率59%(16回勝利)と優位に立ち、高さを活かしてコートジボワールのクロスを無効化。記録した「37回」という圧倒的なクリア数が示す通り、アイエルを中心としたバックラインが決死の防衛網を築き、エレファンツの猛追を執念で撥ね返し続けた。

4. 試合を動かしたキーマンたち(個人評価)

【勝者:ノルウェー代表】
パトリック・ベルグ(No.6 / MF) 採点:8.2 【MOM】
寸評: 中盤の底で広範囲をカバーし、コートジボワールの強力な中盤に対抗。パス成功率88%のハブとしてビルドアップを完全に安定させ、アシストも記録した文句なしのMOM。
クリストフェル・アイエル(No.3 / DF) 採点:7.9
寸評: 最終ラインの絶対的な防波堤。空中戦勝率59%を誇る強さの軸となり、37回にのぼるチームクリアの局面で獅子奮迅のクリアを連発した。
アーリング・ハーランド(No.9 / FW) 採点:7.8
寸評: マークが厳しい一発勝負の舞台でも、ワンチャンスを確実に仕留めてゴールを記録。世界最高峰のストライカーとしての格を改めて証明した。
アントニオ・ヌサ(No.20 / FW) 採点:7.8
寸評: 左サイドからの爆発的なスピードでDFラインを引き裂き、チームを勝利に導く貴重なゴールを奪取。
【敗者:コートジボワール代表】
オディロン・コスヌ(No.7 / DF) 採点:7.1
寸評: ハーランドに対して激しいコンタクトを見せ、ディフェンスラインの中で最も高いインテンシティを示した。
アマド・ディアロ8.0(No.15 / FW) 採点:8.0
寸評: 60分からの出場で同点ゴールを決めた。終了間際では直接FKでも決定機を作り出し、ノルウェーのゴールを脅かした。

【エディターズコラム】データの正しさを証明したノルウェーの完遂、次戦は王国ブラジル

戦術的な視点でこの一戦を振り返れば、コートジボワールのボックス内タッチ数48回、総シュート数14本という猛攻は、ノルウェーを精神的にも肉体的にも限界まで追い詰めていた。しかし、データ上の決定機の質(xG 1.90)を冷徹にゴールへと昇華させたノルウェーの「勝負強さ」と「オフェンスの解像度」が、わずかにアフリカの雄を上回った。
見事な逆転劇で決勝トーナメント初戦を突破したノルウェー代表は、これでベスト16の壁を越え2回戦へと進出。そして、次に彼らの前に立ちはだかるのは、優勝候補の筆頭であり、同じく劇的な修正力で日本を下した「王国ブラジル」である。ハーランド、ウーデゴールを擁する北欧のインテリジェンスが、王国の圧倒的な個の技術に対してどのような戦術をぶつけるのか、世界中のフットボールファンの視線が次戦へと注がれている。


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