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AI時代に人間がいちばん「やってはいけないこと」とは?

フォレスト出版編集部の寺崎です。

今日は苫米地英人博士の面白い新刊が出たので、それをご紹介します。これまで再三にわたって『新版 コンフォートゾーンの作り方』をここでご紹介してきましたが、今日取り上げるのは博士がビジネス社さんから出した、出来立てほやほやの新刊『生成AIの正体』です。

苫米地英人『生成AIの正体』(ビジネス社)

一般のお茶の間における苫米地博士のパブリックイメージがどのようなものか、いまいちわかりかねますが、フォレスト出版にとっては十数年来のお付き合いがある著者さんで、言ってみれば「看板著者」です。私としても個人的にとても敬愛する存在。

もしかしたら「MXテレビのバラいろダンディの月曜日に出てくるひと」というだけの認識のひともいるかもしれませんが、それは氷山の一角中の一角にすぎません。苫米地博士は一説にはIQ200とささやかれる認知科学者であり、いわゆる「天才科学者」です。縦横無尽の知識量と思考の深さと先見性は常人にはあるまじきもの。

そんな苫米地博士がもともとは「AIの研究者」だったという事実は意外と知られていないかもしれません(ご存じのあなたは博士のプロフィールを熟読したことがある人でしょう)。1980年代から90年代にかけてカーネギーメロン大学、イエール大学で人工知能の研究に従事されていた博士は、「AI黎明期のプロフェッショナル」といっていいし、いまの生成AIの発展の基礎を担った世代です。

そんな博士が満を持して発表したのが、このたびの新刊『生成AIの正体』というわけです。今日はネタバレしない程度に、この本の面白いところをかいつまんでピックアップします。


AIに対する不安や恐れを抱く人々へ

まず、本書では「AIを知らないと(使いこなせないと)時代に取り残されるんじゃないか」と不安に怯えているひとにこう伝えています。

携帯電話が出てきても、インターネットが普及しても、スマートフォンを誰もが持つようになっても「世間から取り残される人」は出ませんでした。仮に取り残される人がいたとしても、それは最初から取り残される原因を本人が持っていたためで、新しい技術が原因ではありません。逆に、新技術の登場に対して敏感に反応した時点で取り残されるわけがないのです。

苫米地英人『生成AIの正体』「はじめに」より

そして、さらに「AIは人間を超えるかもしれない」という人間の恐怖に対して、あっけらかんとこのように看破しています。

“さきほどの生成AIの宣伝文句の一つに、「AIはやがて人間を超えるかもしれない」というものがありましたが、これは間違いです。現時点でもう超えています”

ここでAIが人間を超えている証拠に以下が挙げられています。

・数学オリンピックの問題をAIは全問正解
・将棋やチェス、囲碁のAIソフトもすでに人間のプロを凌駕

⇒現代の将棋の世界ではAIソフトが頂点であることを認めて、最善手か悪手かの判定をAIソフトがやっている

 AIは「やがて」ではなく、「すでに」人間を遥かに超えているのです。
 では、それを私たちは悲観すべきでしょうか?
 もちろん、そんなことはありません。将棋界ではすでに共生しています。それはつまり、人間の側が上手に使っているということです。当然ながら、仕事を奪われるなどということも起こっていません。なにしろ、AIに負けても人間のプロ棋士の仕事は減っていません。

苫米地英人『生成AIの正体』「はじめに」より

AIが普及する今、人間が一番やってはいけないこと

そんな「AIと共生する人類社会」を想定した場合、これから生き残る人間にとって、「もっともやってはいけないこと」が指し示されています。

・・・なんだと思いますか?

それは―――――

「勉強」です。

 当然、使いこなせないよりは使いこなせたほうがいいでしょう。しかし、その使いこなすということをあまりにも誤解している人が多いということです。
 例えば、私のもとに寄せられた質問&相談にこんなものがありました。
「AI時代に活躍するためには『どんな勉強』をすればいいですか?」
 私がこの質問者に言ったのは「あなたはAIをわかっていません」ということです。
 なぜなら、「勉強をしたら」絶対にAIには勝てません。
(中略)
 AI時代に一番やってはいけないことは、”勉強”です。勉強をすればするほどAIの時代では活躍できなくなるということです。実際、わからないことがあれば、スマートフォン内蔵のAIに聞けば簡単にわかります。スマートフォンを持っているだけでだいたいのことは解決できてしまうのがいまの時代なのです。

苫米地英人『生成AIの正体』「はじめに」より

Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

マジか。

なにか物事を始めようとするときに、「さて何から勉強しよう!」と書店の専門コーナーに向かう勉強好きなタイプの人は要注意です(ただ、これは「大人」に限った話だと理解しておいたほうがいいかもです。小学生、中学生にとって基礎的な勉強は大事)。

じゃあ、いったい僕ら大人はどうしたらいいのか?

AI時代に人は何をすべきなのか?

 こういったAI時代に私たちは何をすればいいのでしょうか?
 答えは簡単です。いま言ったように勉強はしない、ということです。勉めて強いるのが勉強であり、いわば嫌なことでもやり続けることがいまは学ぶということになってしまっています。しかし、それをやっていたらAIには絶対に勝てません。これから私たちがやるのはAIが絶対にできないこと。

苫米地英人『生成AIの正体』「はじめに」より

AIには絶対にできないこと・・・。
はてさて。いったいなんだろう?

それは――

「過去になかったものを生み出すこと」

――です。

 これまでになかったものを生み出し続けることだけがAIに勝つ方法であり、これからの私たちがやり続けることなのです。
 逆に勉強は最悪です。

苫米地英人『生成AIの正体』「はじめに」より

「生成AIを使いこなすためのセミナー」のような類いも、博士は「完全に後追い作業でムダになることのほうが多い」という理由でおすすめしていません。さらには、「プロンプトの書き方を学ぶ」といった技術論も、無意味になるだろうと警告しています。

 はっきり言って、そういったいインターフェースは生成AIのほうでどんどん使いやすくしていってくれています。現に、プロンプトはいまですらプログラムではなく、日本語で「あれがほしい、これがほしい」と伝えるだけで簡単に生成できています。現時点でそうである以上、使い方を学ぶことなど特に必要はないのです。

苫米地英人『生成AIの正体』「はじめに」より

と、ここまで本書の「はじめに」のご紹介だけで2691文字も使ってしまいました(
ほとんど引用ですが!”汗)。たった9ページのまえがきだけでも、お伝えしたいことが盛りだくさんだということが書いてみてわかりました。

というわけで、本編のご紹介については、また別の記事でご紹介します(Voicy「フォレスト出版チャンネル」毎週火曜日ソロトークの音声放送でもお届け予定)。