「Proof of Concept」
-PoC?-
課長「これ、PoC回した?」
部下「まだ要件が固まってなくて……」
課長「だからPoCなんだよ。まずアジャイルにやろうよ」
部下「予算は?」
課長「そこも含めてスモールスタートで」
部下「誰がやるんですか?」
課長「そこはオーナーシップ持ってさ」
部下「……」
課長「一回、壁打ちしようか」
--2週間後--
課長「で、PoCどうなった??」
※横文字だけで一切リソースが増えていない。
-アジャイルにいこう-
部長「今期はもっとアジャイルに動かないとダメだよ」
課長「はい、まさにそうですね」
――翌朝――
課長「君たちさぁ、ちょっとアジャイルさが足りないんだよ」
部下「具体的に何を変えます?」
課長「……まずマインドセットかな」
課長「ということで、各自アジャイルを意識してください」
部下「何をすれば評価されるんです?」
課長「そこは各自で考えてほしい。自律性も大事だから。あっ社長、お疲れ様です!」
社長「君たち、主体性を持ってオーナーシップを発揮してくれよ。アジャイルにPoCを回しながら、課題の解像度を上げてね」
※翻訳:「俺も何すればいいか分からんから、お前らが考えてやってくれ。」
-アジャイルにいこう2-
課長「もっと現場一人ひとりがオーナーシップを持って、アジャイルに改善を回してほしいんだよね」
現場「この治具、使いにくいんで穴位置変えていいですか?」
課長「いや、勝手に変えるのは困る。まず申請上げて」
現場「……」
課長「あと最近、改善提案が少ない。もっと主体性を持って」
現場「…………」
そして申請を出す。
係長承認
↓
課長承認
↓
品質確認
↓
生産技術確認
↓
月例会議で審議
↓
「費用対効果のエビデンスをもう少し」
↓
差し戻し
――3か月後――
課長「うちって意思決定が遅いよね。もっとアジャイルにならないと。」
現場全員(お前だよw)
-コンサル-
コンサル「まず御社の現状を把握するため、全社ヒアリングを実施しましょう」
現場「治具の穴は?」
コンサル「そこも重要なイシューですね」
――2か月後――
PowerPoint 全86ページ完成。
『全社アジャイル・トランスフォーメーション構想』
経営陣「おお……」
コンサル「こちらが御社のAs-Isです。そしてこちらが目指すべきTo-Beになります」
現場「治具の穴は?」
コンサル「そのギャップを埋めるため、まずロードマップを策定します」
――さらに3か月後――
ロードマップ完成。
Phase 1:マインドセット変革
Phase 2:組織ケイパビリティ構築
Phase 3:アジャイル文化定着
現場「穴……」
課長「焦るな。今Phase 1だから。」
そして一年後。
社長「コンサル先生のおかげで、会社の課題がかなり見えてきた」
コンサル「はい。かなり解像度が上がりました。」
現場「で、穴は?」
コンサル「それはPhase 2ですね。」
もうボール盤持ってこい!
