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立秋 談山神社にて (短歌二首)

朝のニュース番組のローカル編で「談山神社の境内には1000個の風鈴がつるされています」と言うのを聞いて、さっそく夫と談山神社へ向かった。

談山神社は奈良市の少し南、桜井市の深い森のなかにある。大化の改新前夜、中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我氏討伐に向けての密談をした場所として
知られている。それもあって談山は「かたらひやま」とも呼ばれている。案内札のある山道を少し登れば〈ここが密談の場〉という場所ものこっている。鎌足が没した後には長男の定慧和尚によって十三重の塔が建てられ遺骨も納められたとか。

なにしろ1300年も前の話なので諸説はあるようだが、日本の歴史の流れの中で重要な場所である事には変わりないだろう。山深い社には周りの森林から吹き下ろす風と蝉の声が溢れていた。

立秋とは言えまだまだ日差しは厳しいが、古代日本の時代を大きく動かす出来事に関わった場所に立てば、暫し目を閉じて想いを巡らせてみようという心持ちになる。風鈴の音も山奥のお社で聞くと、どこか有難い音に聞こえて来る。

談山神社、もし奈良に来られる機会のある方には是非お勧めしたい歴史スポットである。


多武峯とうのみね
山に参れば早々と
つくづく惜しと法師蝉鳴く

蒼き山
吹くもりの風 蝉時雨
秋は名のみの談山神社



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