思い通りにならない日も、悪くない。【2026/07/12】
朝から思い通りにいかない
朝は娘を英国ロイヤル・バレエ団のクラスレッスン見学会へ送り届けるところから始まった。
タクシーでは思わぬハプニングがあり、お願いしていた乗車場所も降車場所も違っていて、朝から走ることに。
少しモヤモヤしたけれど、帰り際には「ありがとうございました」と伝えて車を降りた。
最近は親切な方との出会いが続いていたからこそ、「きっと大丈夫」という思い込みがあったのかもしれない。
人はみんな完璧ではない。
だからこそ、私も相手も、少しだけ寛容でいたいと思った。
親だからこそ揺れる気持ち
娘たちが舞台を観ている間は、久しぶりにバレエママとお茶をした。
話題は自然と、子どもたちの将来やバレエのこと。
期待されている子、努力を続ける子、それぞれに違う道がある。
つい比べてしまう自分もいるけれど、一番頑張っているのは娘本人だ。
発表会が終わったら学校へ相談してみようか。
それとも、もう少し娘を信じて見守ろうか。
親だからこそ揺れる気持ちと向き合った時間だった。
娘が教えてくれた「ルーツ」
娘と合流したあとは、少しショッピングへ。
サッカーショップには多くの人が集まり、フランス代表もスペイン代表もほとんど売り切れだった。
そんな中、一枚だけ残っていたスペイン代表のユニフォーム。
「ラミン・ヤマルでお願いします。」
そう言った娘は、
「パパが喜ぶから。」
と笑った。
その言葉が、とても嬉しかった。
店員さんとのやり取りを見ていたスペイン人のご家族から「¡Muy bien!」と声を掛けていただき、片言のスペイン語とフランス語で思いがけない交流も生まれた。
帰宅後、玄関でこっそりユニフォームに着替えた娘。
「ただいま!」

その姿を見た主人は目を丸くし、
「Trop belle, ma fille !」
と満面の笑顔に。
日本、フランス、スペイン。
三つの文化の中で育つ娘が、自分のルーツを自然に受け入れている姿が、とても頼もしく感じられた。
一日を締めくくったオリーブ
帰宅すると、実家から持ち帰ったサボテンとオリーブを植え替えようと思っていた。
ところが今度は、父の実家から桃ととうもろこしが8箱届く。
おすそ分けに回り、自宅用の保存作業を終えた頃には、もう夜10時だった。
ようやく植え替えたオリーブは、この暑さで少し元気をなくしていた。
この枝は、娘が生まれた記念に植えたオリーブの木から分けたもの。
何とか受け継ぎたいと思っていたけれど、大きく育った木を、そのままマンションへ連れてくることはできない。
もし根付かなかったとしても、それも一つの節目なのかもしれない。
新しいオリーブを迎え、新しい思い出を育てていく。
受け継ぐことも大切。
でも、新しく始めることも、きっと同じくらい大切なのだと思えた。
今日のタロット
今日、最初に飛び出してきたジャンピングカードは、

「死神(DEATH)」だった。
名前だけを見ると驚いてしまうカードだけれど、タロットでの死神は「終わり」ではなく、「変化」と「再生」を意味する。
そして引き直したカードは、

「ペンタクルの2」。
慌ただしい毎日の中でも、その時々の状況に合わせて柔軟にバランスを取りながら進んでいくことを教えてくれるカードだ。
振り返ってみると、今日という一日は、この二枚のカードそのものだった。
思い通りにいかなかった朝。
娘の将来を考えて揺れた時間。
スペインのルーツを誇らしげに受け入れる娘の姿。
そして、実家から受け継いだオリーブを新しい暮らしの中で育てようとした夜。
すべてを今までと同じ形で残すことはできない。
けれど、形が変わっても、大切な想いは受け継いでいける。
変化を恐れるのではなく、その変化の中で新しいバランスを見つけていく。
今日の二枚のカードは、そんなことを静かに教えてくれているように感じた。
