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【2026/07/20-開催レポート】副収入は、仕事を選ぶ余力になる|フリーランスエンジニア LiveTalk

 毎週月曜22時から開催しているLINEオープンチャット「フリーランスエンジニア」のライブトーク。
 今回のメインテーマは「みんなの仕事以外の副収入作戦聞かせて!」でした。

 不動産の出口戦略や投資の失敗、地方IT市場の可能性にも話が広がり、多岐にわたったトーク内容をダイジェストでお届けします。

NISA、投資信託、暗号資産、不動産。
いわゆる“財テク”の話になるかと思いきや、会話はもっと根本的なところへ進んでいきました。

副収入は、いくら儲かったか。

もちろん、それも大事です。

ただ、フリーランスにとって本当に大きいのは、収入源を増やすことで「何を選べるようになるのか」なのかもしれません。

「欲しいから作る」が、最初の副収入だった

会話の中心になったのは、学生時代から始まった小さなIT事業の話でした。

インターネットがまだダイヤルアップ接続中心だった時代。自宅に専用線を引き、サーバーを立て、企業のホームページやメール環境を運用する。

もともとの動機は、とてもシンプルでした。

自分が使いたい専用線は、毎月の利用料が高い。
それなら、企業からサーバー運用を受注して、その売上で回線代を賄えばいい。

「欲しい。でも高い」で諦めるのではなく、

「どうすれば、使いながら収益化できるか」

と考えたわけです。

最初は身近な一社から。その後、紹介を通じて契約先が増え、学生時代に始めた取り組みが、ひとつの事業として育っていきました。

いま振り返れば、インターネットが急速に広がり始めた時代の波に乗れた面もあります。

とはいえ、波が来ていても、全員が乗るわけではありません。

契約書を作る。
サーバーを構築する。
顧客を増やす。
自分だけでは続けられなくなったら、引き継ぎ先を探す。

「とりあえずやってみる」だけでなく、始めた後に出てくる課題を、一つずつ処理していたことが印象的でした。

増えた話より、減った話のほうが生々しい

事業で得た資金を元手に、株式投資にも挑戦。

当時は新規上場銘柄を買えば値上がりするような相場環境もあり、投資した資金が何倍にも増えたこともあったそうです。

デイトレードで利益が出る。
保有株も上がる。
資産が目に見えて増えていく。

そうなれば、やはり気持ちは大きくなります。

ところが、相場の急落によって状況は一変。

「ここまで下がったら戻るだろう」

そう思って持ち続けているうちに、損失はさらに膨らんでいきました。

暗号資産でも、同じような経験が語られました。

安い時期に買い、値上がりしたところで売却。
しかし、さらに上がる相場を見て買い直した途端、急落する。

その後に価格が回復しても、暴落の最中に持ち続けられるかどうかは別の話です。

チャートを後から見れば、

「あの時、売らなければよかった」
「あの時、買っておけばよかった」

と簡単に言えます。

しかし、実際に資産が毎日減っていく画面を見ながら、冷静に判断するのは難しい。

だからこそ、会話の中では何度も同じ結論に戻ってきました。

投資は、生活費や借金で行うものではない。
なくなっても生活が壊れない、余剰資金の範囲で行う。

派手さはありません。

でも、最終的に市場から退場しないためには、この地味な原則がいちばん強いのかもしれません。

不動産は「持つ」よりも「出口」が難しい

今回の中心的話題は不動産収入でした。

相続した土地や建物を活用し、賃貸物件や店舗用地として収益化する。

本業のIT収入で生活費を賄い、不動産から得た収益にはなるべく手をつけず、将来の修繕費や次の投資に備える。

聞いているだけなら、かなり安定した仕組みに見えます。

しかし、不動産は一度回り始めたら終わりではありません。

築年数が経てば、外壁塗装や設備交換が必要になる。
古い間取りは、リノベーションしなければ選ばれにくくなる。
人口が減れば、地域全体の賃貸需要も変わる。
相続する物件が増えれば、管理や税金の負担も大きくなる。

新築時に満室だった物件も、20年後、30年後に同じように収益を生むとは限りません。

そこで必要になるのが「出口」です。

売却するのか。
建て替えるのか。
別の用途へ転換するのか。
次の世代へ引き継ぐのか。

売れば税金がかかり、残せば管理が続く。
先祖代々の土地であれば、損得だけでは割り切れない感情もあります。

不動産は、買った時よりも、手放す時のほうが難しい。

今回の会話では、そんな現実がかなり生々しく語られていました。

※相続・税務・不動産活用は個別条件によって大きく異なります。実際の判断には税理士や専門家への確認が必要です。

眠っている物件は「用途」をずらして考える

使われなくなった店舗付き住宅を、今後どう活用するか。

そんな具体的な相談から、会話は即席の事業企画会議へ発展しました。

交通量は多い。
ただし、車では少し出入りしにくい。
以前の店舗設備は残っている。
駐車できるスペースもある。

そのまま同じ業種で使うだけでなく、さまざまな案が飛び交います。

  • 車関連の店舗や事務所

  • デリバリー・持ち帰り専門店

  • コンテナ型の倉庫

  • 長時間滞在するサービス店舗

  • 道路からの視認性を生かした広告看板

  • 地元企業を誘致して賃貸する

「建物が何に使えるか」だけを考えていなかったことです。

車が入りにくいなら、短時間で出入りする店には向かない。
しかし、視認性が高いなら広告価値はある。
店内に客を集めにくくても、配達拠点なら使えるかもしれない。

弱点をなくそうとするのではなく、弱点が問題にならない用途を探す。

これは、不動産だけでなく、エンジニアのキャリアや事業づくりにも通じる考え方でしょう。

副収入が守るのは、フリーランスエンジニアの「単価」

今回の話で、もっともフリーランスエンジニアらしかったのはここ。

案件が終了して、次の仕事がすぐに見つからない。

会社員であれば、仕事が切り替わっても給与が突然ゼロになることは多くありません。
しかし、フリーランスエンジニアは契約が終われば、その翌月から売上がなくなることもあります。

焦れば、条件を下げてでも案件を取らなければならない。

本来希望していた仕事ではなくても、生活のために受けざるを得ない。

一方、しばらく無収入でも生活できる貯蓄や別収入があれば、すぐに妥協する必要はありません。

自分の経験に見合った単価を維持しながら、次の案件を待てる。
条件の悪い仕事を断れる。
学び直しや事業準備に時間を使える。

つまり、副収入や貯蓄は、単に生活費を補うものではない。

副収入は、本業から逃げるためのものではない。
本業で妥協しないための余力になる。

収入源が複数あることで、仕事に対する発言力や交渉力まで変わってくる。

これは、投資の利回り以上に大きなリターンかもしれません。

「財テク」は、金融商品だけではない

後半では、地方におけるITビジネスの可能性にも話が広がりました。

東京ではすでに一般化している技術やサービスも、地方では数年遅れてニーズが高まることがあります。

この時間差は、遅れているという意味だけではありません。

東京で先に経験を積んだエンジニアにとっては、その知識や実績を地方へ持ち込める余地があるということです。

特に、セキュリティ対策、ITインフラ、認証取得支援などは、地方企業でも避けて通れない課題になっています。

ただし、地方ではオンラインだけで完結させるよりも、最初は直接会いに行くことが信頼につながる。

一度顔が見える関係を作り、その後はWebミーティングも活用する。

最新技術だけでなく、地域ごとの商習慣や距離感まで含めて仕事を設計する必要があります。

株式や不動産だけが、資産形成ではありません。

自分の経験がまだ十分に届いていない市場を見つけ、仕事に変えることも立派な「副収入作戦」です。

攻めるために、余力を残しておく

若い頃は、失敗してもやり直せる。

年齢を重ねると、守るものが増え、同じ規模のリスクは取りにくくなる。

だからといって、何もしないわけではありません。

すべてを一つの投資や事業へ突っ込まず、現金を残す。
本業を続けながら、小さく試す。
状況が変わった時に、別の用途へ切り替えられるようにする。

大切なのは、未来を正確に当てることではなく、外れた時にも次の一手を打てる状態を作っておくことです。

そして、もう一つ。

自分の好みだけで、選択肢を切り捨てない。

不動産業が嫌いだから批判ばかりする。
投資は怖いから学ばない。
営業は苦手だから避ける。

嫌いなものを、無理に好きになる必要はありません。
スキを中心に考えていくのは自然だし、モチベーションを維持する上でも重要な考え方だと思います。

ただ、一度理解した上で「自分には合わない」と判断するのと、知らないまま否定するのとでは、残る選択肢の数が違います。

副収入の正解は、一つではありません。

大きく増やすことよりも、失敗しても生活を壊さないこと。
本業の価値を安売りしないこと。
チャンスが来た時、動ける余力を持っていること。

今回のライブトークは、財テクの話から始まりながら、最後には「どう生き残り、どう自分の仕事を選び続けるか」という話へたどり着きました。

そして、地方で働くエンジニアの可能性です。

東京で培った経験を地方へ持ち帰る。
少し遅れて訪れる技術の波を、先回りして仕事に変える。
オンラインだけに頼らず、顔の見える関係を作る。

地方だから仕事が少ないのではなく、地方だからこそ、まだ埋まっていない役割があることが示されました。

次は、地方を拠点に活躍するエンジニアたちが、どのように仕事を作り、信頼を積み上げているのか。

そんな話も、じっくり聞いてみたくなりました。

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